東京2020オリンピックで金メダル獲得を目指すU-21日本代表は11日(日)、アラブ首長国連邦（UAE)で開催されるドバイカップU-23に出場するため、千葉県内でトレーニングを行い、深夜便でUAE／ドバイへと出発しました。国内で行われたこのトレーニングは、同日にリーグ戦などを行った選手と海外組の選手を除いた16名が約1時間汗を流しました。今大会は横内昭展コーチが監督代行として指揮を執りますが、森保一日本代表兼U-21日本代表監督も会場に訪れ、ミーティングで選手たちに日本代表とオリンピック世代の融合の重要性について話をしました。

そして翌12日(月)、約12時間のフライトを経てドバイに到着したU-21日本代表は、海外組の伊藤達哉選手、山口瑠伊選手もチームに合流し、夕方トレーニングを実施。ウォーミングアップ後にパスワークを行い、小さいグリッド内で8対8+フリーマンでポゼッションをした後、攻撃陣はクロスボールからのシュート、守備陣はクロスボールを跳ね返すトレーニングを行い、選手は積極的に動き続けて70分間のトレーニングを終えました。またこの日は、横内昭展監督代行がトレーニング前にミーティングを実施。チームコンセプトを伝えた後、選手に要求することについて、『チームのために全力でプレーする』ことを特に強調して伝えました。また、内山篤団長も話をし、『オリンピックでメダルを獲得することは簡単なことではないし、さまざまな試練が待っていると思うが、その試練は乗り越えられる選手にしかやってこない。みんなには必ず乗り越えられると信じている。自分自身をいま一度見つめ直して一生懸命プレーしてほしい』と伝えました。

ドバイカップU-23は11月14日(水)に開幕し、第1戦はウズベキスタンと対戦。そして11月17日(土)の第2戦はクウェート、11月20日(火)の最終戦はUAEと対戦します。

監督代行・選手コメント

横内昭展 監督代行
今回の遠征は、日本代表とU-21代表の代表活動が重なっているため代表スタッフが分かれていますが、森保監督が兼任しているということはU-21代表選手が日本代表の選手に選ばれる可能性を今まで以上に持っているとポジティブに思ってほしいですし、日本のサッカーにとってこのような取り組みは必ず良い方向に進んでいくと思っています。今回のドバイカップでは、同年代のアジアの中でも力のある国と試合ができるので、アジアのトップになるためにも結果と内容にこだわりたいです。また、この遠征には来年ポーランドで行われるFIFA U-20ワールドカップの出場権を獲得したU-19日本代表選手も招集し、新たに加わった選手がいます。選手間での競争を期待し、東京オリンピックへ向けたチーム強化をしていきます。

MF 久保建英 選手（横浜F・マリノス）
まずは今回の3試合を勝ちにこだわってプレーしたいと思います。ひさしぶりにこの年代の選手たちと一緒にプレーすることができますが、以前から知っている選手たちもいますし、良いコミュニケーションが取れています。東京オリンピックに向けた活動ではありますが、先を考え過ぎず、まずはこの遠征でしっかりと結果を残して次につなげていきたいと思います。

FW 小川航基 選手（ジュビロ磐田）
初日のトレーニングでは楽しく気持ちよく汗を流すことができました。また、自分自身は行けませんでしたが、アジア競技大会を機にチームに一体感が深まり、とても良い雰囲気で活動ができていると感じています。多くの世代が集まった遠征になりますが、個々の良いプレーが選手間の刺激と競争になると思うので、結果にこだわり個人としても得点にこだわってプレーしたいと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間です。スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※11日(日)の練習は、一部選手の合流が遅れます。