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U-22日本代表、初戦は苦しみながらも8-0でマカオに勝利~AFC U-23選手権タイ2020予選~
2019年03月23日
U-22日本代表は22日(金)、AFC U-23選手権タイ2020予選の第1戦でマカオと対戦し、8-0で勝利しました。今回のAFC U-23選手権は他チームにとっては来年の東京オリンピック2020の出場権を懸けた予選を兼ねた大会。日本は開催国のためオリンピックへの出場権はすでに決めていますが、貴重な真剣勝負の機会となります。
先発メンバーはGK小島亨介選手(大分トリニータ)、DFに大南拓磨選手(ジュビロ磐田)、板倉滉選手(FCフローニンゲン)、町田浩樹選手(鹿島アントラーズ)、中盤の後方に齊藤未月選手(湘南ベルマーレ)と松本泰志選手(サンフレッチェ広島)、右サイドに藤谷壮選手(ヴィッセル神戸)、左サイドに遠藤渓太選手(横浜F・マリノス)が入り、1トップ2シャドーに前田大然選手(松本山雅FC)、三好康児選手(横浜F・マリノス)、岩崎悠人選手(北海道コンサドーレ札幌)が入りました。
開催地であるミャンマーのヤンゴンは厳しい暑熱が続いており、現地時間の午後3時キックオフとなったこの試合も、過酷な環境となりました。横内昭展監督代行は「それを言い訳にしてはいけない」と強調しましたが、影響があったのは否めないところです。立ち上がりから体の重さを感じさせるプレーが多く、人数をかけて必死の守りを見せるマカオを相手に、なかなかゴールに迫るシーンを増やせません。サイドを破るシーンは頻繁に作ることができましたが、遠藤選手が「最後のところで中に合わせ切れなかった」と振り返ったように、得点につながる形は作れぬまま、0-0で前半を折り返すこととなりました。
ただ、元より「初戦は厳しい戦いになると思っていた」という横内監督代行にとって「こうした展開も想定内」と言います。ハーフタイムから齊藤選手に代わってFW上田綺世選手(法政大)を投入し、前日の練習でも準備していた中盤の後方の選手を1枚削って前線を増やす布陣へ変更します。その上で選手たちには「まだ0-0だよ、と。別に失点したわけではない」と冷静に戦うことを呼びかけつつ、「ただ、点を取るためには我々がもっとアクションを起こさないといけないし、もっと走らなければいけなかった」とも強調し、後半のピッチへ送り出しました。
そして選手たちがその言葉に応えます。後半、立ち上がりから勢い良く攻勢に出た日本は、51分にCKのチャンスを得ます。三好選手のキックに対して合わせたのはDFの町田選手。190cmの長身を活かしたヘディングでゴールネットを揺らします。マカオのION CHO IENG監督が「あの失点がすべてだった」と振り返ったように、この1点がマカオに与えた心理面のダメージは大きく、ここから試合は完全な日本ペースとなりました。
54分に上田選手が前田選手のクロスに合わせて追加点を奪うと、続く60分にも上田選手がゴール。さらに67分には遠藤選手がCKの流れからミドルシュートを突き刺します。これ以降も前田選手が69分と72分にゴールを奪い、上田選手も70分にハットトリックとなるゴールを奪い取ります。最後は後半アディショナルタイムに交代出場のMF久保建英選手(FC東京)のCKから板倉選手がゴールを奪い、日本は後半だけで大量8得点。大事な、そして難しい初戦を8-0のスコアで飾り、予選突破へ向けて弾みを付けることとなりました。
第2戦は24日(日)に行われ、日本は東ティモールと対戦します。
監督・選手コメント
横内昭展 監督代行
予想していたことですが、初戦の難しさというのを痛感させられた前半だったと感じています。ただ、後半は(相手陣内が)密集してなかなかスペースがない状況ながら、ボールと人を動かすスペースを見つけて得点につなげてくれたと思っています。1点目はセットプレーで取りましたが、あの1点が非常に大きかったです。本当は流れの中で取りたかったですが、取れないままに前半のようにずるずるといっていたら少し状況が変わっていたかもしれません。あの1点が入った後は本来のボールの動きが随所に出てきたと感じています。(暑さについては)この試合のために準備してきたので、そういう言い訳はできないと思っています。ただ実際は、選手はかなりの暑さを感じてプレーはしていると思います。もちろん、試合を追うごとに慣れていくことを願っています。(上田選手の投入は)後半となりましたが、(交代した)齊藤選手が悪かったというわけではありません。ただどうしてもスペースがない中で(前線が)前田選手一人だと少し潰されてしまい、なかなかパスコースを探せないところがあり、もう一つ前に起点を作りたかった。実際に上田が入って(相手DFを下げさせることで)少し深さが取れて、またそれが生きて前田選手も自由にプレーできるようになったことが良かったと思います。
DF #21 町田浩樹 選手(鹿島アントラーズ)
あれだけ引いてこられたら「セットプレーしかない」と思っていました。(ゴールシーンは)しっかり競り勝つことができて良かったですし、みんなが祝福してくれてうれしかったです。久しぶりに代表に招集された中で1点を取れて数字を残せたことは自分としても大きいです。守りの部分でも絶対にゼロで抑えないといけないと思っていましたし、それができて良かったです。あと2試合もこの調子で絶対ゼロに抑えたいと思います。ハーフタイムでは「チャンスは作れているし、まず焦れないでやろう」という話はしていました。とにかく焦れないことが大事だと思っていました。
MF #11 遠藤渓太 選手(横浜F・マリノス)
前半は(ドリブルで)仕掛けるところまでは良い形もできていたと思います。ただ、(密集している)相手DFを縫っていくようなクロスを上げないといけなかったですし、あれだけ仕掛けていたのにアシストにならなかったことは課題です。こういう守りを固めてくる相手はアジアの予選ではよくあると思いますし、横内監督代行からもそういう相手に対してドリブルの仕掛けが大事だからそこで違いを見せてくれという話はしてもらっていました。(ゴールは)いつぶりかなという感じの得点です。いつも惜しいところまではいく中で決められなかったですが、久しぶりに入って気持ち良かったです。
スケジュール
AFC U-23選手権タイ2020予選 | ||
---|---|---|
3月22日(金) | 8-0 | 第1戦 vs マカオ(ヤンゴン/Thuwanna Stadium) |
3月23日(土) | AM | トレーニング |
3月24日(日) | 15:00 | 第2戦 vs 東ティモール(ヤンゴン/Thuwunna Stadium) |
3月25日(月) | AM | トレーニング |
3月26日(火) | 18:00 | 第3戦 vs ミャンマー(ヤンゴン/Thuwunna Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
AFC U-23選手権タイ2020予選
大会期間:2019年3月22日(金)~2019年3月26日(火)
大会会場:Thuwunna Stadium
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