U-23メキシコ代表との国際親善試合から一夜明けた26日、U-23日本代表は2グループに分かれてトレーニングを行いました。

この日の朝、一足先に日本へ帰ったMF遠藤航、関根貴大（共に浦和レッズ）、井手口陽介（ガンバ大阪）の三選手を除く19名のうち、前日の試合で45分以上プレーした選手11名のグループは、ホテルに残ってトレーニングを実施。初めにプール内でウォーキングをした後、アイスバスとジャグジー風呂を用いた交代浴をし、その後再びプール内でウォーキング。最後は入念なストレッチで約1時間の疲労回復を目的としたリカバリートレーニングを終えました。

残る8名のグループはピッチに出てのトレーニングを実施。この日は、城壁に囲まれた村で観光地としても名高いオビドス市内のスタジアムでの練習となります。気温18℃、心配された雨もなんとか持ちこたえ、午前中から選手たちは精力的に体を動かします。GK2名とフィールドプレーヤー6名に分かれ、4対2のポゼッションや2人組でのコンビネーション練習を行い、最後はGKと共に2対2のゲーム形式の練習で締めくくりました。こちらのグループも約1時間、しっかりと汗を流しました。ポルトガルでの時間も3分の2が過ぎ、本遠征もいよいよ終盤を迎えます。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
選手たちはあおらなくても球際で普通に戦えるようになってきました。このチームの一番の成長です。1月のAFC U-23選手権を経験していない選手にも（球際の重要性を）伝えました。そして、彼らもトライしようとしてくれています。インターナショナルな選手を目指そうと思ったらやらないといけないですし、今日のような練習を嫌がっていないということは、彼らにもまだ伸びしろがあると思います。今回の遠征でも選手たちは間違いなくパワーを発揮してくれています。そして、次の相手もよりパワーがいる相手です。U-23メキシコ代表よりも強い相手かも知れません。

MF #19 鎌田大地 選手（サガン鳥栖）
チームはすごく良い雰囲気で練習できていると思います。昨日の試合を見て日本は十分海外と戦えると思いましたし、日本の選手はみんな上手いと感じました。自分自身は大したプレーもしておらず手応えはありませんでしたが、課題がたくさん見つかったことは大きかったです。監督からも、世界を見据えてやっていけとアドバイスをいただきました。残りの活動でも積極的にチャレンジして課題を見つけ、それを自クラブに戻って少しずつ修正していきたいです。

FW #11 金森健志 選手（アビスパ福岡）
色々なハプニングがありポルトガルに到着するのに苦労しましたが、サッカーができることに感謝しなければいけないと改めて感じることができました。メキシコはオリンピック前回大会の王者で非常に強い相手でしたが、自分たちのサッカーができましたし、最後まで粘り強く守りきれ勝てたことは自信になります。これから本大会を迎える上で良いシミュレーションになりました。代表では自分の持ち味をどのポジションでも発揮することが大事です。与えられたポジションで役割を果たしていかないと代表で生き残っていけません。自分はオリンピックでメダルを絶対に取るんだという気持ちで日々活動しています。もう一度チャンスを貰えたことに感謝して、自分のアピールというよりはメダル獲得のためにこのチームでやるべきことをやっていきたいです。それが結果としてメンバーに選ばれることに繋がると思いますので。本大会で戦う準備をしていきたいです。

MF #8 小泉慶 選手（アルビレックス新潟）
今回招集されて驚き、そして嬉しかったです。今回の遠征では、ピッチ上で自分の強みであるアグレッシブな姿勢を表現することはもちろんのこと、初めての代表活動ですからピッチ外で他の選手とたくさんコミュニケーションを取ることを意識しています。手倉森監督からは、自クラブに帰った時にチームを勝たせられる選手になれ、と言われました。どうやったら勝てるかを常に考えていきたいです。今回の遠征で多くの刺激を受けて世界が広がりました。メキシコ戦では初めて日の丸をつけてプレーし、素直に嬉しかったです。良い部分も悪い部分もありましたが、チームとして勝てたことは良かったです。あと2日、無駄なく過ごし、良い準備をして良いプレーをしたいです。海外のクラブと対戦することはめったにできない経験ですので、そこでまた何か掴めると思います。ただ自分がプレーするだけでなく勝つという気持ちを持って臨みます。そして、色々な選手とさらにコミュニケーションを取って多くのことを吸収したいです。

スケジュール

※時間は全て現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。