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U-23日本代表 逆転勝利でアジア王者に!
2016年01月31日
悔しさを成長の糧としてきたチームが、ついに大きな成果をあげました。
AFC U-23選手権 カタール 2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)に出場しているU-23日本代表は、1月30日の現地時間17:45(日本時間23:45)から韓国との決勝戦に挑みました。
キックオフ直後の1分、大島僚太選手のタテパスを受け、オナイウ阿道選手が右サイドから抜け出します。チーム全体の意欲的な姿勢がいきなり表れた場面でした。ところが20分、日本を不運が襲います。相手のシュートが岩波拓也選手に当たってコースが変わり、GK櫛引政敏選手の逆を突いてゴールを割られてしまったのです。
前半を0-1で折り返した日本は、後半開始からオナイウ選手に代わって原川力選手が送り出され、システムも4-4-2から4-3-3へ変更します。しかし、後半開始早々の47分に2点目を喫する苦しい展開に。
手倉森監督は、60分に浅野拓磨選手を投入します。代わって大島選手が退き、システムは再び4-4-2となります。それでもピッチ上に混乱はなく、浅野選手の出場で彼のスピードを生かすイメージを、全員が共有していきます。
そして67分、矢島慎也選手のスルーパスに浅野選手が抜け出し、冷静に流し込んで1点差とします。さらに68分、山中亮輔選手のクロスを矢島選手が頭で合わせます。わずか2分間で、日本は同点に追いつきました!
もはや、試合の流れは日本が掌握しています。75分には矢島選手に代わって豊川雄太選手が起用され、攻撃の勢いが加速していきます。
待ち望んだ瞬間は、81分に訪れました。中島翔哉選手の浮き球のパスを受けた浅野選手が、DFを振り切ってGKと1対1になり、左足でネットを揺らしたのです!
残り時間はしっかりとゲームをコントロールし、試合は3対2のまま終了。アジアの頂点に立ってリオデジャネイロオリンピックに出場するとの目標を、日本は果たしたのです。
試合後には表彰式が行われ、日本はフェアプレー賞にも輝きました。また、中島選手が大会MVPに選出されています。
激闘を終えたチームは、31日早朝にドーハを離れ、同日に帰国する予定です。なお、久保裕也選手は、チームとは別便で所属クラブのあるスイスへ向かいました。
監督・選手コメント
手倉森誠 監督(U-23日本代表監督)
今日もまた、ドラマチックな勝ち方ができました。選手たちはこれまでの悔しい経験を覆し、これからは国民の皆さんの前で世界について語れる立場になったと思います。それが本当に良かったです。2点目を取られたからこそ、前に行く気迫が自分も、選手も出ました。チームメイトの武器は何なのかを選手たちは大会を通して理解してくれていました。途中出場した浅野選手に対して、シンプルにボールを預けることが奏功しました。6試合に全勝して優勝し、アジアのナンバー1としてリオデジャネイロオリンピックに出場する自覚と責任が、自分たちにはまだまだ高めていかなければいけない、という意欲につながるはずです。
MF #10 中島翔哉 選手(FC東京)
1点を返せば何がおこるか分からないのがサッカーで、その1点を取るためにどうするべきかを考えていました。浅野選手はスピードがあるので、途中出場したときから彼を生かそうと思っていました。3点目のアシストは、これまでワンタッチのパスはあまり出していなかったので、狙ってみようという意図でした。韓国に3点目を決められてもおかしくない場面もありましたので、自分たちに運もあったのだなと思います。そこは修正が必要ですが、0-2から試合を引っ繰り返せたのは自信になります。MVPはチーム全員の賞で、代表してもらったと受け止めています。
MF #21 矢島慎也 選手(ファジアーノ岡山)
手倉森監督を胴上げしたときに、優勝したんだと実感できました。韓国は後半になると運動量が落ちる、クロスに対する守備にバラつきがある、というスカウティングがあり、実際に前半からゴール前で自分にマークがついていませんでした。いいボールが上がってくれば、得点を決められると思っていました。ヘディングで決めたのは予想外でしたが、山中選手が素晴らしいボールをあげてくれました。1点目のアシストは、浅野選手が守備ラインの裏へ抜けるときはいつも動きを見ているので、ようやく点につながったという感じです。
FW #16 浅野拓磨 選手(サンフレッチェ広島)
途中から入った選手として、まず1点を取って流れを変えないといけない、と考えていました。1点目は矢島選手にボールが渡ったときに、ああいう場面では絶対にパスが出てくるという信頼関係が築けているので、迷わず走りました。思ったとおりにいいボールが出てきました。決勝点は中島選手が持った瞬間に、守備ラインの裏が空いていました。これもまたいいボールを出してくれたので、落ち着いて決めることができました。2点取ったからといって満足していませんが、やっと少しチームに貢献できました。
スケジュール
AFC U-23選手権 カタール 2016 | ||
---|---|---|
1月13日(水) | 1-0 | グループステージ第一戦 vs U-23朝鮮民主主義人民共和国代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月14日(木) | AM | トレーニング |
1月15日(金) | PM | トレーニング |
1月16日(土) | 4-0 | グループステージ第二戦 vs U-23タイ代表 (@Grand Hamad Stadium) |
1月17日(日) | AM | トレーニング |
1月18日(月) | 17:45 | 公式トレーニング(@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月19日(火) | 2-1 | グループステージ第三戦 vs U-23サウジアラビア代表 (@Suhaim Bin Hamad Stadium) |
1月20日(水) | AM | トレーニング |
1月21日(木) | TBC | 公式トレーニング(@未定) |
1月22日(金) | 3-0 | ノックアウトステージ準々決勝 vs U-23イラン代表 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
1月23日(土) | AM | トレーニング |
1月24日(日) | PM | トレーニング |
1月25日(月) | PM | トレーニング |
1月26日(火) | 2-1 | ノックアウトステージ準決勝 vs U-23イラク代表 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
1月27日(水) | OFF | |
1月28日(木) | PM | トレーニング |
1月29日(金) | PM | トレーニング |
1月30日(土) | 3-2 | ノックアウトステージ決勝 vs U-23韓国代表 (@Abdullah Bin Khalifa Stadium) |
※時間は全て現地時間
女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)
2016年2月29日(月)〜2016年3月9日(水)
なでしこジャパン(日本女子代表)/オーストラリア/韓国/中国/ベトナム/朝鮮民主主義人民共和国
全チーム総当り 15試合記載(上位2チームが出場権獲得)
2月29日(月) vs オーストラリア女子代表
3月2日(水) vs 韓国女子代表
3月4日(金) vs 中国女子代表
3月7日(月) vs ベトナム女子代表
3月9日(水) vs 朝鮮民主主義人民共和国女子代表
日本戦全て大阪/キンチョウスタジアムにて19:35キックオフ(予定)
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