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ニュース

U-19日本代表 準決勝・サウジアラビアに敗れ、大会を終える~AFC U-19選手権インドネシア2018~

2018年11月02日

U-19日本代表 準決勝・サウジアラビアに敗れ、大会を終える~AFC U-19選手権インドネシア2018~

U-19日本代表は、AFC U-19選手権インドネシア2018の準決勝をサウジアラビアと戦いました。

前半に2点をリードされる苦しい展開となり、最後まで得点を奪うことができずタイムアップ。0-2で敗れ、大会を終えることになりました。

グループステージを3戦全勝で突破したのは、日本とサウジアラビアのみ、その両チームが準決勝で対戦することになりました。U-19日本代表はGK若原智哉選手(京都サンガ)、最終ラインは、今日は3枚に。右から橋岡大樹選手(浦和レッズ)、瀬古歩夢選手(セレッソ大阪U-18)、三國ケネディエブス選手(青森山田高)、中盤の底に山田康太選手(横浜F・マリノス)、伊藤洋輝選手(ジュビロ磐田)、右に石原広教選手(湘南ベルマーレ)、左に荻原拓也選手(浦和レッズ)、前線に田川亨介選手(サガン鳥栖)、そのやや後方に原大智選手(FC東京)、滝裕太(清水エスパルス)という布陣でスタート。

試合前からサウジアラビアの前線の選手たちのスピードを警戒していた日本、彼らのカウンターに構えていたのか、なかなか重心を前に持っていくことができません。一方サウジアラビアは両サイドにスピードのある選手を配し、積極的に日本の最終ラインの裏のスペースをうかがいながら、試合のペースを握っていきます。6分、サウジアラビアの右からのスピーディーな攻撃に突破を許します。ペナルティエリア内まで進入を許し、右からクロスを上げられますが、これは瀬古選手がブロック。12分には日本陣内でボールをキープし、中央からペナルティエリアへと送ったパスがつながりますが、ここも瀬古選手がブロックし、ピンチを逃れます。ボールを失った後も攻守の切り替えが早く、かつボールへプレッシャーをかけた瞬間、全体としても連動して守備を行うサウジアラビア。厳しいプレスをかいくぐることがなかなかできず、思うようなプレーができない日本。セカンドボールも相手に拾われることが多く、主導権をサウジアラビアが握ったまま、試合は進んでいきます。

29分、日本は左サイドから突破を仕掛け、サウジアラビア陣内へと攻め込みますが、フィニッシュまでは持ち込むことができません。逆に奪われたボールを一気に前線へと運ばれ、カウンターの形に。サウジアラビアは右サイドを深く攻め入り、ペナルティエリア右に進入したTurki Alammar選手へとパスをつなぎます。Alammar選手はドリブルで前へとボールを運び、角度の無いところからシュート。GK若原選手がコースには入って防いだものの、弾いたボールがゴールラインを割り、ゴール。日本はこの大会初めて先制を許す展開になります。

このゴールで勢いに乗ったサウジアラビアはここから再三右サイドからチャンスを作り出します。この攻撃に対処すべく日本は最終ラインを右から橋岡選手、瀬古選手、三國選手、石原選手の4バックに変更、中央は薄くなるものの、サイドバックを配すことでサイドのスペースをケアし、スピードに乗った攻撃への対応を図ります。しかし前半もアディショナルタイムに入ったところで再びサウジアラビアが右サイドからの攻撃を仕掛けます。右サイドを突破し、そのままペナルティエリアへと切れ込み、シュートまで持ち込まれますが、これはGK若原選手が弾き出します。しかしこのボールをゴール前に走り込んでいたKhalid Alghannam選手に押し込まれ、0-2。点差を2点とされ、前半を終了します。

後半開始を前に日本は田川選手に代わり久保建英選手(横浜F・マリノス)、三國選手に代わり宮代大聖選手(川崎フロンターレU-18)がピッチに投入されます。最終ラインは右から石原選手、橋岡選手、瀬古選手、荻原選手の組み合わせになり、前線は原選手と宮代選手、その後方に久保選手、滝選手が構える形で後半のスタートを迎えます。後半も出足の鋭いサウジアラビアの守備になかなか落ち着いてボールを回すことができません。対するサウジアラビアはスピードあるドリブルをベースに再三攻め込みますが、フィニッシュの精度が低く、ゴールには至りません。

67分、日本は左サイドを荻原、久保、宮代と短いパスがつながり、再びボールは久保の元へ。ペナルティエリア左を切れ込みながら、角度の無いところからシュートを放ちますが、枠を捕らえきれません。残り20分を切ったところで、日本は原選手に代えて斉藤光毅選手(横浜FCユース)を投入、3人目の交代枠を使い、勝負に出ます。79分、伊藤選手がボールを奪い、前線の久保選手へ。久保選手が再びペナルティエリア左からドリブルで仕掛け、フィニッシュまで持ち込みますが、これもネットを揺らすことはできません。日本は最後までゴールを狙い続けますが、ゴールを奪うことはできず、タイムアップ。連覇をかけたU-19日本代表の挑戦は準決勝で終えることになりました。

監督・選手コメント

U-19日本代表 影山雅永 監督
非常に残念です。今日の先発メンバー、布陣は相手の強みを抑えるというよりは、我々の選手たちが持つ強みがさらに活かせると想定していたのですが、そうはなりませんでした。サウジアラビアの選手たちのボールを奪う、ボールを運ぶ、守備時のプレッシャーの前にゲームをコントロールできませんでした。こういう戦いになったときに、さらにボールを拾って、さらにサポートを早めて、ボールを前に運んでいく、これはワールドカップに出場する上で今日、気付かせてもらったので、これを前向きに捉え、これからの半年でいい準備をしたいと思います。
ハーフタイムに「リスクを背負ってでも、ボールをしっかりと支配して、前にボールを運ぶことを徹底しよう。ただし一か八かのギャンブルでゲームを壊すのではなく、1点ずつ返していこう」という話をしました。しかし残念ながら、そういう展開にはさせてもらえませんでした。今日は自分たちがボールを支配する時間帯をほとんど作れませんでした。あのプレッシャーの中でしっかりボールを支配して、試合を五分五分のところまで戻せるか、そこがこれから鍵になると思います。
今大会を通して様々な経験をさせてもらえました。今日の敗戦も含めて、様々なシチュエーション、様々なチームスタイル、環境、そして優勝をかけた試合の激しさ、そういうものを経験できたことは大きいです。ただ「経験できて良かった」ではなく、ここで勝たなくてはいけませんでした。ここから先は自身に目を向けて、成長へとつなげなくてはいけないということを選手たちと試合後、共有しました。もっと強くならなければ世界で勝つことはできません。また今後、代表として強化に費やせる日数も限られています。チームに帰ったら試合に出て、そしてもっともっと強くなって代表に戻ってきてほしい。そこでまたチームとして成長し、ワールドカップに行こうと話しました。半年後、彼らは必ずやさらに成長した姿を見せてくれることでしょう。

DF #4 橋岡大樹 選手(浦和レッズ)
今日のような試合が世界へ行けば、たくさんあり、そういう試合を勝っていかなくてはいけない。僕自身、世界への切符がかかるような試合、大会に参加することは初めてでしたが、活動が進んで行く中でチームとしての一体感や成長をすることができたのは良かったと思います。結果は悔しいですが、このチームはまだ活動が続きます。FIFA U-20ワールドカップに誰が呼ばれるかまだ決まってはいませんが、チームに戻って個人個人が成長して、集まったときにまたさらに高いレベルのチームになれるように頑張っていきたいです。

MF #19 山田康太 選手(横浜F・マリノス)
前半に失点して試合を難しくして、自分たちが追い込まれてボールもしっかり動かせない状況を作ってしまったので、前半の45分が負けた要因だと感じます。球際の強さというのは、やはり世界と戦う上で求められるので、自分のプレースタイルに守備の要素も加えていかなくてはいけないと感じました。影山監督の指導、代表での試合といったものの中でたくさんの良い刺激をもらったので、それを忘れずに日々、自身と向きあっていきたいです。このチームでこの大会に臨めて良かったですし、ピッチ内外で充実した時間を過ごすことができました。来年もう一度、このチームで戦える機会があるので、そこに向けてチームに戻ってからも強い気持ちを持ってトレーニングを重ねたいと思います。

スケジュール

AFC U-19選手権インドネシア2018  
10月19日(金) 5-2 グループステージ第1戦 vs.U-19朝鮮民主主義人民共和国代表
@Pakansari Stadium
10月20日(土) AM トレーニング
10月21日(日) PM トレーニング
10月22日(月) 3-1 グループステージ第2戦 vs.U-19タイ代表
@Pakansari Stadium
10月23日(火) AM トレーニング
10月24日(水) PM トレーニング
10月25日(木) 5-0 グループステージ第3戦 vs.U-19イラク代表
@Pakansari Stadium
10月26日(金) PM トレーニング
10月27日(土) PM トレーニング
10月28日(日) 2-0 準々決勝 vs.U-19インドネシア代表
@Gelora Bung Karno Stadium
10月29日(月) TBC トレーニング
10月30日(火) TBC トレーニング
10月31日(水) PM トレーニング
11月1日(木) 0-2 準決勝 vs.U-19サウジアラビア代表
@Gelora Bung Karno Stadium

※時間は全て現地時間となります。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC U-19選手権インドネシア2018
[上位4位以内でFIFA U-20 ワールドカップ ポーランド 2019への出場権獲得]

大会期間:2018年10月18日(木)~11月4日(日)

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