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[都道府県サッカー協会取り組み紹介]シニアサッカーの取り組み(島根県サッカー協会)
2014年05月12日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回は島根県サッカー協会におけるシニアサッカーの取り組みをご紹介します。
※以下の寄稿記事はJFA news 4月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
シニアサッカーの取り組み~島根県サッカー協会
石原 照巳 島根県サッカー協会シニア委員長
「心のレジェンドを目指して」
島根県松江支部の壮年が40歳以上のリーグを立ち上げたのが1995年。県内のシニアリーグは今年で20周年を迎えます。現在は松江、出雲、益田、浜田の4支部9チームで地区リーグを実施しています。
シニアサッカーの目的は2つあります。一つは他地域との交流を含めたエンジョイ・健康志向、そしてもう一つは全国大会を目指す競技志向です。県シニアチャンピオン大会や全山陰シニア大会など、各種定期大会を開催してシニア層の拡大を図っています。また、関西、中国、四国などに遠征して各地のシニア世代との交流を深めたり、高知県、岡山県、島根県での三渡海交流大会や宝塚市交流大会を十数年間、継続して行っています。さらに近年シニアの全国大会が実施されるようになったことを受け、O-40、O-50、O-60の各年代別に強化練習にも努めています。
本県のシニアサッカーは92年、全国スポレク壮年サッカー大会が島根県で開催されたことがきっかけでスタートしました。また、全国健康福祉祭ねんりんピックなどで、かつては雲の上の存在であった元日本代表の選手と同じピッチに立てる夢のような現実に魅せられ、老体に鞭打ってボールを蹴り、新たな目標を見いだすようになったのです。(写真は「ねんりんピックよさこい高知2013」に出場した島根県チーム。「松江だんだんカップ」には元日本代表の釜本邦茂氏(左)が特別ゲストとして来場。)今では年間通して試合が約60日、練習が約50日と、かなり多忙になってきました。このように活動できる大きな要因として、協会と自治体の協力により天然芝や人工芝の施設が充実していることが挙げられます。われわれの時代はクレーの会場がほとんどで、それゆえケガも絶えなかったのですが、芝のグラウンドではケガも少なく、環境設備の充実がシニアサッカーを後押ししてくれたのは紛れもない事実です。私自身も、プレーするにあたり常に感謝の気持ちを忘れないようにしています。
O-40からスタートしたシニアサッカーですが、年を経て50代、60代、70代の各年代別の活動も活発になってきています。県内各地で行っている女子チームや小中学生との交流試合もシニアならではのものですが、これらを単なる試合のみの位置付けではなく、地域社会への貢献の糸口としてとらえるとともに、青少年の育成という目的も担っているとわれわれは考えています。そのためには、健康で楽しい生涯スポーツとしてのサッカーを実践し、青少年の模範となるべく、心のレジェンドを目指してまだまだ精進、切磋琢磨していかねばと思っています。
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