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日本一の栄誉を目指して、天皇杯7月5日開幕 ~決勝は12月13日、日産スタジアムで~
2014年05月20日
日本一のクラブとして頂点に上り詰めるのはどこか―。7月5日(土)に開幕する、第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会の日程とラウンド16までの組み合わせを、5月19日(月)に発表にしました。
永年、元日に行っていた決勝戦は、来年1月に開催されるAFCアジアカップの関係で12月13日(土)とし、開催地も東京・国立競技場が建替え工事に入るため、横浜市の日産スタジアムで行います。元日・国立競技場以外のスタジアムでの決勝戦は1967年度の第47回大会以来、47年ぶりのことです。
Jリーグの各クラブと47都道府県の代表チームに、前回大会アマチュアカテゴリーで最優秀成績を収めたAC長野パルセイロを加えた全88チームが、日本一のクラブとしての栄誉とAFCチャンピオンズリーグ2015(ACL)の出場権をかけて、ノックアウト方式で熱戦を繰り広げます。
1回戦は7月5、6日(北海道代表対群馬代表は26日)で、J3と再編されたJFLの各チームを含め、都道府県選手権大会(予選)を勝ち抜いた各都道府県代表でスタートします。なお、各地の代表は6月29日(群馬は7月6日、北海道は7月19日)に決まる予定です。
J1、J2の各クラブは7月12、13日(J2札幌は8月6日)の2回戦から登場します。
前回優勝の横浜F・マリノスは長崎県代表と宮崎県代表の勝者と対戦し、昨年準優勝のサンフレッチェ広島は福岡県代表または高知県代表との顔合わせになります。一方、昨年快進撃を見せたAC長野パルセイロは1回戦で新潟県代表と対戦し、その勝者が2回戦でジェフユナイテッド千葉に挑みます。
3回戦は8月20日、ラウンド16(4回戦)は9月6、7日(Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝進出のJ1チームと天皇杯ラウンド16進出のJ2、J3チームは同10日)。 準々決勝は10月11、12日(Jリーグヤマザキナビスコカップ準決勝進出J1チームは同15日)、準決勝は11月26日に開催予定です。
横浜F・マリノスの樋口靖洋監督は、「我々のホームスタジアムでの決勝で、留守にするわけにはいかない。ACL出場権を視野に連覇をしっかり闘いたい」と、Jクラブ最多8回目の優勝への意欲を語りました。
マリノスMF兵藤慎剛選手は、「下のチームは何も失うものがない。自分が学生の時はワクワクしながら戦えていた」と振り返りながらも、「横浜での決勝で優勝したい」と意気込んでいました。
2009年の第89回大会から毎年、ジャイアントキリングを起こして天皇杯を象徴するゴールを決めたチームにSURUGA I DREAM Awardが授与されています。スルガ銀行代表取締役社長兼CEOの岡野光喜氏は、「アマとプロとの真剣勝負ができる。ジャイアントキリングが多く見られて、大会が盛り上がることを期待しています。(この賞が)新たな伝統として歴史を刻めるよう、注目していただきたい」と話しています。
日本サッカー協会の大仁邦彌会長は、「決勝戦はずっと国立競技場でやってきて、元日ということもあって、毎回満員のお客様に見ていただいてきました。ぜひ、これからも大勢のお客様に見ていただけるような決勝にしたい」と、新たな展開へ期待を寄せていました。
コメント
大仁邦彌 日本サッカー協会会長
開幕戦はFIFAワールドカップも準々決勝と佳境を迎えている時期だけに、天皇杯に挑む選手のモチベーションも高く、熱気あふれるものになるのではないかと思いますJ3、JFLのチームが都道府県予選からなのも気になるところですが、一発勝負ならではの手に汗握るゲームが見られ、また、AFCチャンピオンズリーグの出場権がかかっていることで、アジア、その先にある世界を目指して、闘志あふれるパフォーマンスが見られると期待しています。