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プロフェッショナルレフェリーキャンプを実施
2014年06月04日
5月21日(水)・22日(木)、静岡県・清水ナショナルトレーニングセンター(J-Step)にて2014年度第3回プロフェッショナルレフェリーキャンプを実施しました。
今回のキャンプには、交流プログラム参加のため来日しているポーランドの審判団も参加しました。
さらに、22日にはJリーグの村井チェアマンも視察に訪れ、実施の試合分析に参加されました。
コメント
村井満 Jリーグチェアマン
かなり以前から、早い時期に視察したいと考えていたプロフェッショナル・レフェリーのキャンプに、チェアマン就任から約4カ月たった5月22日、ようやく訪れることが出来ました。静岡への日帰りという短い時間ではありましたが、大変収穫の多い視察となりました。
2002年にプロフェッショナル・レフェリー制度は始まりました。現在では月2回合宿を実施していると聞いています。試合の時以外の彼らの姿は、ファン・サポーターはもちろん監督や選手、そしてクラブスタッフや我々Jリーグスタッフが普段目にすることは殆どありません。しかしあらためて考えてみると、日本サッカー界のクオリティアップに欠かせない大変重要な役割をレフェリーの方々は担っており、技術向上はもとより人材育成の面からももっと注目されるべき分野であります。
このキャンプでは、14人のプロフェッショナル・レフェリーの皆さんが何度も何度も試合のビデオを見返しながら、個々の判定毎のレフェリーの判断の論拠、その時の状況確認、ポジショニングの是非、選手への声のかけ方、レフェリー同士のコミュニケーションのあり方についてなど、細部に渡って徹底的に議論していた姿が大変印象的でした。レフェリング技術の進歩・向上のために一つひとつのシーンに妥協なくこだわり抜くディスカッションの一つひとつが普段我々が楽しんでいるサッカーの基盤の強化に繋がっていると思うと、その姿勢に本当に頭が下がる思いでした。
また、今回のキャンプに参加していたポーランドからの招聘レフェリーともコミュニケーションを取りました。彼らはJリーグ選手の「スピードの速さ」に大変驚いていました。これは我々日本人が気付かなかった、世界に対抗するための有効な武器なのかもしれません。この日本人がもつ「俊敏さ」という強みに日本人が古来大切にしてきた「フェアであること」を加えてさらに磨き込めば、これからの「日本サッカーのありよう」が見えてくるとも思いました。
とかく大きなプレッシャーと闘いながらの重責を全うされているプロフェッショナル・レフェリーの方々は、まぎれもなくJリーグと日本サッカー発展の土台を支える立役者であり、その存在の大きさにあらためて気付かされた一日となりました。今後は、彼らを含めたレフェリーの存在にこれまで以上に注目させていただき、その技術向上のために、Jリーグとしても、少しでも尽力させていただく所存であります。