日本代表チームのアルベルト・ザッケローニ監督は現地時間6月23日(月)、2014 FIFAワールドカップ・グループステージ最終戦のコロンビア代表戦を翌日に控えて、試合会場であるクイアバのパンタナル・アリーナで公式会見に臨み、明日24日の試合へ自信を見せました。
初戦のコートジボワール代表戦に1－2で敗れ、第2戦のギリシャ代表戦に0－0で引き分けて、現在グループC 3位に付けている日本代表は、ノックアウトステージ進出の可能性を得るにはコロンビア代表に勝った上で、同日同時刻に行われるコートジボワール代表－ギリシャ代表戦の結果を待つしかありません。

ザッケローニ監督は、「もう一つの試合の結果が影響することは分かっているが、我々はまず自分たちの試合に専念する」と話しました。
対戦相手のコロンビア代表はFIFAランク8位。1998年以来通算5度目のワールドカップ出場ですが、2012年以降は元アルゼンチン代表監督を務めたホセ・ペケルマン監督の下、強化を重ね、南米予選を2位で通過。今大会でもギリシャ代表に3－0、コートジボワール代表に2－1の連勝ですでにグループステージ突破を決めています。
ザッケローニ監督は、「コロンビア戦は我々にとって重要な試合だ。勝つしか次へ進める道はない。相手にスペースを与えないこと。これまで以上にチームとして戦うことが重要だ。だが、我々のチームは前向きなエネルギーに満ちている」と話しました。
この日、チームはサンパウロ州イトゥ市郊外のチーム本拠地から空路、ブラジル内陸部のクイアバへ入り、真夏を思わせる、肌を刺すような日差しの中、スタジアムで約1時間の公式練習を行いました。
日本代表指揮官は、「今日の練習でも選手たちの士気は高く、よく集中していた。明日、我々が過去に何度も見せてきた正しいスピリットを持って試合には入れれば、我々はなんでもできるという自信がある」と力強く語りました。

日本－コロンビア戦は現地時間6月24日(火)午後4時（日本時間 25日(水)午前5時）に開始の予定です。

コメント

アルベルト・ザッケローニ監督
この数日間は1～2戦目に欠けていた、チームに必要なバランスを取り戻すことに腐心してきました。この2試合からプレーを改善して、これまで何度も勝ってきた試合のプレー感覚を呼び戻すことです。コロンビアは南米予選でもビッグチーム相手に好成績を残し、選手の特長を生かしてプレーしてきています。日本は世界ナンバーワンというチームでは決してありませんが、自分たちが持っている特性を出してプレーできれば、世界最強チームにも勝つことができると、いつも選手たちに言っています。いい状態で臨めれば、我々の選手たちが相手にどう挑むのか、相手がどう挑んでくるのか。非常に興味深い試合になると思います。

MF 長谷部誠 選手（アイントラハト・フランクフルト/ドイツ）
自分たちのサッカーをすることが勝利に近づくことだと思います。全体的なスピード、シンキングスピード、インテンシティなどをもっと出していかないとと思っていますが、いいサッカーをしていれば、『これはすごくいいサッカーをしている』と見ている人たちに思ってもらえると思います。いい緊張感とリラックスで試合に臨みたいです。ホームのような雰囲気でプレーできた、ここ2試合と違って、明日はコロンビアのサポーターがたくさん来ると聞いています。でも僕たちにも、ここまで来てくれる日本のサポーターや、ブラジルのサポーターや日本で応援してくれている多くの人たちがいます。そういう思いが支えになっていますし、それを感じながらプレーしたいと思っています。

MF 遠藤保仁 選手（ガンバ大阪）
気候は暑い方が疲れは早く溜まるし、走るのと走らされるのでは体力の落ちも全然違うので、極力、リードしてボールを持つような展開にしていかなければいけません。昨日の米国戦みたいに最後の最後まで何がおきるか分からないですから、常に集中力を高めてやっていく必要があります。チーム全体としても、その時その時でベストな選択をしなければいけないですし、時には時間を有効に使うことも必要だと思います。

FW 柿谷曜一朗 選手（セレッソ大阪）
出番が来た時のためにしっかり準備をするだけです。暑さはやっていたら、何も変わらないでしょう。しっかり、みんなが90分走れるようにするだけです。勝つための準備はできていると思います。

ホセ・ペケルマン コロンビア代表監督
このグループが拮抗しているのでどこかが2試合で次のラウンドへ進めるとは思っていなかったのですが、私たちがそれを出来てラッキーだったと思います。でも明日はとても危険なチームと対戦します。日本は過去にも、勝利が必要な試合にはきっちりリカバリーしてきました。技術もありますし、速さもあります。勝たなくてはいけないので最高のパフォーマンスで臨んでくるでしょう。私たちもしっかりプレーしないと、なにが起こるか分かりません。チーム全体として何が良いかを考えて先発を決めますが、誰が出てもいい状態ですし、メンバー全員が自信を持って準備できています。

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