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2014年度第2回S・1級インストラクター研修会を実施

2014年07月13日

2014年度第2回S・1級インストラクター研修会を実施

7月5日(土)・6日(日)、東京・JFAハウスにてS級・1級インストラクター研修会を行いました。
今回の研修会では、自分の考えを他者に説明するために、話しをしたり、文章を作ったりして理解の過程を見えるようにしたいと考え、テーマを「外化」としました。
レフェリング分析では国際サッカー連盟(FIFA)の様式を取り入れるなどした新様式を用いた評価方法を取り入れ、統一のフォーマットを用い、誰がインストラクターになっても統一したレフェリング分析が行えるよう示範しました。さらに、1級インストラクターがその指導手法・手順を理解し、より良いものにするためのディスカッションを行いました。1級インストラクターからは指導方法の統一性と明瞭性をはかることに賛同し、この手法を実践に役立てたいという声が聞かれました。今後は、この手法を広めていきたいと考えています。
また、実際にJ2のゲームを用い、新様式のアセスメントレポートによる評価の観点と評価点のすり合わせを行いました。難易度とレフェリーのパフォーマンスから評価点を算出するとともに、それぞれの項目で良かった点・改善点を明確にし、評価の一貫性と統一性をはかることができました。ここでも、外化を通じた振り返りや気付きのチャンスを得たように感じました。

参加者コメント

田辺宏司 S級インストラクター(山口県)
統一したフォーマットを用いた指導方法では、①状況の把握②考慮事項③状況の分析④振り返り⑤競技規則の順序で進めた。
①②は、受講者等からの考えや状況の見方等を幅広い意見を取り上げる。③は、良い点と改善点を出し合うことにより、より良い方法や対策などを多く知り、さらに④へ進むことで内容の整理やテーマの意義を再認識し、最後に⑤競技規則を確認することでその根拠をおさえることができる。
テーマに沿った意見交換の場は、お互いが学び合い、話し手は勉強をする機会を、聞き手は思考の順序が明瞭化される。お互いの学びを深め更なる成長を期待できるであろうと感じましたた。
また、熟慮する機会とその思考は、新様式のアセスメントレポートの作成にも役立ち、文章や言葉の表現力、問題を解決する力を身につけることができると感じています。今後の審判員の育成活動に役立てていきたいと思います。

柳元良文 1級インストラクター(北海道)
今回の研修会では、統一フォーマットを用いての指導実践が行われました。この方法の導入により、一つの指導方法が、全国どこでも同じ内容、進め方で行うことができ、審判員と指導者の統一したレベルアップが図られることと思います。

脇山哲郎 1級インストラクター(佐賀県)
「外化」というテーマで行われた今回の研修会では、日本人の特有の「以心伝心」、「阿吽の呼吸」といった方法ではなく、ロジカルに表現することの難しさを感じました。新アセスメントレポート導入に向けた取り組みも含め、的確に物事を伝えるコミュニケーションスキルも、審判インストラクターとして重要であることを再認識させられました。

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