ピックアップマッチ

東福岡高校　0-2（前半0-0、後半0-2）　京都サンガF.C.U-18

互いに前節で打ち合いを制し、調子を上げてきた東福岡高校（福岡）と京都サンガF.C.U-18（京都）が、福岡で顔を合わせました。

最初に攻勢に出たのは、ホームの東福岡。スピーディーな攻撃でゴールを狙います。3分、チーム内最多得点を誇る赤木翼選手がファーストシュートを放つものの、京都のGK外山佳大選手がセーブ。東福岡は20分過ぎまで迫力あるサイド攻撃でゴールに迫りますが、一歩及ばず。一方、カウンターでの打開を図る京都もゴール前での決め手に欠き、両チームともスコアレスのまま、前半を折り返します。

「先に1点を奪うことができれば、良い流れに持ち込めると思っていました」（川勝博康監督）という京都は、後半開始から積極的に攻撃を仕掛けます。62分、東福岡のCKからの攻撃を我慢強く守ると、速攻で相手陣内にボールを運び、最後は奥川雅也選手が決めて先制。上位に食い込むためには負けられない東福岡も反撃に出ましたが、京都は相手が前掛かりになったところを見逃しませんでした。81分、奥川選手のラストパスに抜け出した沼大希選手が、相手ＧＫをかわして追加点を記録、リードを2点に広げます。この後、京都は東福岡の攻撃を跳ね返し続け、完封で3連勝を飾りました。

監督・選手コメント

森重潤也 監督（東福岡高校）
試合への入り方は非常に良かったのですが、決定機で決め切ることができませんでした。ハーフタイムに「こういうゲームの中では、ワンチャンスをものにされたら勝利を持っていかれてしまうぞ」と選手たちに声をかけたのですが。失点の場面は、自分たちのCKを拾われてから、相手に速攻でつながれてしまいました。警戒していた選手に決められたということは、まだ自分たちが甘い証拠。今後はより、集中力を磨かなければいけません。

増山朝陽 選手（東福岡高校）
前半は何度も良い形をつくることができたにも関わらず、決められませんでした。今日、勝利すれば上位争いに加わるチャンスだったので、勝点を奪えずとても悔しいです。速攻から失点して、僕らが前掛かりになったところを狙われ、2点目もカウンターで奪われました。相手の速攻に対して、自分たちの対応が遅れた点は悔やまれますし、ボールを奪われたら素早く切り替える意識を毎日の練習から養っていきたいと思います。

川勝博康 監督（京都サンガF.C.U-18）
序盤、相手の攻勢を守り切ったことが勝因だと思います。GKの外山佳大は、自分が持っているものを全て出して勝利に貢献してくれました。相手は個々の能力が高く、素晴らしいチームでした。押し込まれる時間が長くなりましたが、われわれも流れの中からいくつかチャンスをつくり、得点の可能性を感じさせていました。1点をリードしてから試合の流れや相手の動きを見ながら、もう1点を奪うことができたことはチームの成長を感じることができました。

奥川雅也 選手（京都サンガF.C.U-18）
連勝でこの試合に臨むことができたので、今日も勝てると思っていました。相手は攻撃力のあるチーム。押し込まれることはある程度、想定していました。苦しい時間帯で耐えて、最後に得意のカウンターでゴールすることができてうれしいです。守備陣を信頼してチャンスが訪れるのを待っていましたし、ゴールで守備陣の奮闘に応えることができて良かったです。得点の場面は、良いボールが来たので練習通りGKとの1対1を決めるだけでした。

その他の試合結果

名古屋グランパスU18　2-1（前半0-0、後半2-1）　サンフレッチェ広島F.Cユース
東山高校　1-3（前半0-1、後半1-2）　セレッソ大阪U-18
富山第一高校　1-2（前半0-2、後半1-0）　ガンバ大阪ユース
京都橘高校　0-1（前半0-0、後半0-1）　ヴィッセル神戸U-18

首位・名古屋グランパスU18（愛知）は残り10分、桜井昴選手と青山景昌選手のゴールで逆転に成功し、サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）との接戦を制しました。東山高校（京都）とセレッソ大阪U-18（大阪）の一戦は、久保吏久斗選手の2ゴールなどでC大阪が勝利。富山第一高校（富山）は2点ビハインドの後半、中島亘輝選手のゴールで1点差とするも一歩及ばす、ガンバ大阪ユース（大阪）に敗れています。京都橘高校（京都）は、後半アディショナルタイム、米澤令衣選手に決勝点を許し、ヴィッセル神戸U-18（兵庫）に敗戦。いまだに勝利がありません。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

　コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
　流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
　京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
　柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
　富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
　東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
　市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
　JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
　ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
　東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
　京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
　セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』