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京都橘、粘って勝点奪取 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

2014年09月08日

京都橘、粘って勝点奪取 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

ピックアップマッチ

京都橘高校 0-0(前半0-0、後半0-0) サンフレッチェ広島F.Cユース

プレミアリーグ初参戦の京都橘高校(京都)が、同リーグ2度の優勝経験を誇るサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)に挑んだ一戦は、最後まで拮抗した展開となりました。

前半の立ち上がり、広島は後方でパスを回して京都橘の隙をうかがい、時折、鋭い縦パスを前線に送ります。しかし、「相手のDFが常に嫌な場所に入ってきて、スペースを使うことができなかった」と加藤陸次樹選手が語るように、決定機を生むには至らず。すると、劣勢で辛抱強く守った京都橘に流れが傾き、41分には小川礼太選手がクロスバー直撃のミドルシュートを放つなど、際どい場面をつくります。
後半はさらに勢いに乗った京都橘が押し込む時間が続きます。51分には後方からのパスに飛び出した中野克哉選手が相手GKをかわしてシュートを狙うも、これはDFに阻まれます。84分には右CKのこぼれ球を中野選手が拾ってペナルティーエリア左に展開。フリーのハウザー・ケン選手がシュートを狙いますが、ゴールをとらえることができません。
このまま引き分けで試合終了かと思われた89分、京都橘は志知大輝選手のハンドで広島にPKを献上。絶体絶命のピンチに陥ったものの、GK矢田貝壮貴選手が相手のキックを止め、結局試合はスコアレスのまま試合終了。京都橘が「勝利に値する勝点1」(米澤一成監督)を手にしました。

監督・選手コメント

米澤一成 監督(京都橘高校)
前半戦の同カードではわれわれの攻守の切り替えが遅かったので、今日は立ち上がりから切り替えの速さを求めていました。勝利するチャンスはありましたし、少し悔いも残りますが、粘り強さを発揮することができました。夏の練習の成果も見られて良かったです。

志知大輝 選手(京都橘高校)
前節の東福岡戦は前半こそ良いプレーを見せられましたが、後半は体力が落ちて戦うことができませんでした。この1週間、対人練習を繰り返すなど戦う意識を高めた結果の勝点1奪取だと思います。気迫あふれる守備から攻撃につなげられた点は収穫です。

望月一頼 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
ケガを負った選手、コンディションが上がらない選手も使わざるを得ない試合でした。勝点3を奪うチャンスがあれば、敗戦するピンチもあった中で、勝利できなかったことは悔しいです。それでも、集中力を保ち、無失点で終わったことは評価しています。

荒木隼人 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
自分たちより下位のチームと戦う難しさは、Jリーグを見ていても分かっていました。楽な試合ではないと覚悟して試合に臨んだのですが、前線のスペースが限られていたこともあって、相手を崩し切ることができませんでした。想像した以上に難しい試合でした。

その他の試合結果

東山高校 1-2(前半0-1、後半1-1) 富山第一高校
ヴィッセル神戸U-18 5-1(前半2-0、後半3-1) 名古屋グランパスU18
ガンバ大阪ユース 2-1(前半2-1、後半0-0) 東福岡高校
セレッソ大阪U-18 1-1(前半0-1、後半1-0) 京都サンガF.C. U-18

8位の東山高校(京都)と9位の富山第一高校(富山)による一戦は、西村拓真選手の2ゴールで富山第一が勝利し、順位が入れ替わりました。4連勝中のヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、首位・名古屋グランパスU18(愛知)から5得点を奪って連勝をキープ。ガンバ大阪ユース(大阪)は前半に奪った2得点で東福岡高校(福岡)を下し、連勝を達成しています。セレッソ大阪U-18(大阪)は京都サンガF.C. U-18(京都)にリードを許しながらも、温井駿斗選手の同点弾で勝点1を獲得。この結果、G大阪が首位に浮上し、6位までのチームが勝点差5の中にひしめく混戦状態となっています。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

 コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』 
 流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
 京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』 
 柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
 富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』 
 東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』 
 市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
 JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
 ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
 東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
 京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』 
 セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
 青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
 名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
 ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
 三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
 サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
 鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
 清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
 東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』

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