ニュース
女子1級審判員対象 スキルアップ研修会を実施
2014年09月16日
女子1級審判員のスキルアップを目的とした、今年度第2回目の研修会を開催しました。第1回目と同様、リーグ開催期間中であることから分散開催となり、9月6日(土)は、J・GREEN堺、9月7日(日)は、日産スタジアム研修室・しんよこフットボールパークで実施しました。
インストラクターコメント
青木隆 1級インストラクター(岡山県)
研修前半は座学で、なでしこリーグの映像11シーンをグループで分析し、正しい判定について、良かった点、改善すべき点などを発表していただきました。各グループからは、判定に対する様々な意見や、主審や副審の立場からの考えが発表され、単にこちらの見解を伝える場合と違い、講習がより活発になりました。次のレフェリングに活かしてくれるものと思います。その後の講習では後半のプラクティカルトレーニングで取り上げる、「ペナルティエリア付近での判断」に結びつけるための講義を行い、私自身の審判現役時代のミスした映像シーン等も織り交ぜて「ミスから学ぶ」ことも意識づけられたと思います。
プラクティカルトレーニングは、「ペナルティエリア付近での判断」を正しく行うために大切なこととして①ポジショニング ②アイコンタクト ③クリアなシグナルを意識してトレーニングして頂きました。 両日共に天候が心配されましたが、幸いプラクティカルレーニングは好条件で実施することができました。全員が主審・副審共に経験したことによって先の3点の大切さを再認識できたと思います。
私は、女子1級審判員の研修会に今回初めて講師として参加いたしましたが、特に印象に残ったこととして熊本の濱崎さんの3分間スピーチにあった次の言葉があります。『アップ中に私の子どもがガンバレーと応援してくれ勇気づけられた。』今後、出産なさった後も母親の激務をこなしながらレフェリングを行う「凛としたなでしこレフェリー」がどんどん現れてくれることを期待しています。
岸賢治 1級インストラクター(神奈川県)
今回私が主担当となった事は、「審判以外の話」でした。審判以外の話といっても、その話から何かを学び、気づき、審判活動、また私生活にも影響を与えることができるような内容を考えた結果、”ゾウの思考を止めて、モチベーションアップ”という話をさせていただきました。ゾウの思考とは自分を過小評価してしまう考えのことで、モチベーションアップの障害になります。自分を信じて挑戦を楽しみ、目標を立てて、計画、実行してスキルアップしていく事の重要性を伝えました。今後女子部会でも審判員一人一人に目標設定を行なう事を計画していると伺いましたので、その前振りとしても役にたてたのではないかと感じています。また今回の研修会では堺と新横浜を同じインストラクターが担当しました。これにより研修内容は今まで以上に統一され、別会場での受講者に対しても同じクオリティーの内容が提供できたと感じており、とても良かったと思います。両日ともに研修会に参加された女子1級審判員はとても真剣であり、特にプラクティカルトレーニングでの動きを見て、彼女らが持つポテンシャルの高さを感じました。今後研修会で得た知識、経験を審判活動に生かし、ますます活躍してもらいたいと思います。
参加審判員コメント
的崎睦子 女子1級審判員(兵庫県)
スキルアップ研修会は、いつも限られた時間ではありますが、普段あまり会うことができない審判員の方々と会い、お互いにいろんな確認をし合える貴重な時間だと思っています。
前半の研修は、特になでしこリーグ・チャレンジリーグの前半戦で起きた事象を見てのビデオ研修の中で、「自分が主審だったらどういう判定ができたか」、また副審の立場で「主審にどのように伝えることができたか・確認できたか」など自分自身に置き換えて考えさせられるシーンでした。また、近距離にいても角度や位置によって見えなくなる・感じられなくなることを痛感し、グループではそのためにどうすればいいかなどいろんな意見交換や分析ができ自分に得るものが多かったです。
後半のプラクティカルトレーニングでは、副審から見えるもの見えないもの→主審への援助、また主審から副審へ協力を求めるものを改めて感じました。ただ、プラクティカルでは場面設定がされているので自分の中で準備ができていますが、実際の試合での中でいかに「何かが起こる」という意識をもち、自分で確認するためにどこに行くべきなのかを感じることが必要だと思いました。今回の研修を受け、90分という長いゲームの中で大事な場面での動きを新たな課題として、また、前半の講義でお話しいただいた「モチベーション」で受けた、自分でできないことを決めつけず「やってみる」ことで今後のレフェリングに活かせるよう努めたいです。
小泉朝香 女子1級審判員(茨城県)
今回、講義とビデオ分析、フィールドでのプラクティカルトレーニングの3つを行いましたが、ビデオ分析の中で見た映像を実際のフィールドでプラクティカルトレーニングとしてすぐに試せたことは非常に良い経験になりました。主審と副審の協力の場面で、主審は副審にこうしてもらいたいという要望と、副審が主審にこうしてもらいたいという要望のすり合わせをすることができ、また、お互いの見え方の違いを改めて認識しました。見え方の違いという点では、ほんの1mずれるだけでボールの位置が異なって見えたため、確かな判定をするためには真横から正確に判断することが重要だと感じました。
今回改めて感じとれたことを、実際の試合のなかで有効に活用していきたいです。各試合に向けてモチベーションを高め、より良いものになるよう励んでいきます。
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/15 組み合わせ決定 第33回全日本大学女子サッカー選手権大会
- JFA Passport 2024/11/15 【JFA登録者の皆さまへ】「JFA KICKOFF」アプリサービス終了のお知らせ ~選手・指導者・審判登録証の表示はJFA公式アプリ「JFA Passport」へ~
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 木村未来選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 樋口梨花選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に田口大雅選手(栃木シティフットサルクラブ)を認定