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JFA復興支援サッカーフェスティバル 第1回を福島県相馬市で開催
2014年09月19日
今年度から新たにスタートした「JFA復興支援サッカーフェスティバル」の第1回を9月15日(月・祝)、福島県フットボールセンター・相馬市光陽サッカー場で開催しました。
フェスティバルには、地元の小学生チーム、中学校、高校のサッカー部、社会人チームの選手・指導者・保護者が参加。またゲストとして、J3・福島ユナイテッドFCの選手・スタッフ、日本プロサッカー選手会の協力によりJ1・FC東京の石川直宏選手、塩田仁史選手、高橋秀人選手、なでしこリーグ・INAC神戸の田中陽子選手、JFAの手倉森浩復興支援特任コーチが参加しました。
当日は、フットボールセンターのクラブハウス機能を併せ持つ復興交流支援センターの完成記念式典が行われた後、フェスティバルがスタート。
午前中は人工芝ピッチで、福島ユナイテッドFCのスタッフ・選手が地元のU-12の選手たちにサッカー教室を行い、FC東京の3選手、田中陽子選手、手倉森浩JFA復興支援特任コーチも参加しました。天然芝ピッチでは中学生から大人までが混合チームでサッカーの試合を楽しみました。
午後は人工芝ピッチで小学生チームが交流ゲームを行い、天然芝ピッチでは、福島ユナイテッドFCと相馬市トレセン選抜チームのトレーニングマッチ、手倉森浩特任コーチとFC東京3選手による中学生・高校生を対象としたサッカー教室、そして田中陽子選手を交えてのキッズサッカー交流が行われました。
またピッチの外では、JFAの事務局員が参加してバーベキュー交流会を行いました。バーベキューのほか、地元の方がとん汁やカレーライス・焼きそば、かき氷などを参加者に振る舞いました。
このフェスティバルは、JFAが行っている東日本大震災復興支援活動の一環として今年度から岩手県、宮城県、福島県の3県で開催することになったもので、今年はこの後10月13日(月・祝)に岩手県のフットボールセンター釜石球技場、10月25日(土)に宮城県のMFA松島フットボールセンターで開催予定です。
フェスティバル主管代表者コメント
青田秀満 NPO法人ドリームサッカー相馬 理事長
昨年、サッカー場がリニューアルで整備されたことで、たくさんのチームがここに来てくれて、交流が増えています。また、新たに復興交流支援センターが完成したことで、これまでより冬期間を活用できるようになるので、さらに交流人口を増やしていきながら、ここから被災地の現状を発信することもできればと考えています。
。震災以降、様々な方に来ていただいているのですが、今回来ていただいたようなプロの選手と一緒にプレーすることは、子どもたちにとってすごく刺激になりますし、目標となる選手を間近で感じることができるのは、とても素晴らしい経験になると思います。
子どもたちや地元の活性化のために、JFAと協力しながら今後もこのようなフェスティバルを継続的に開催していきたいと思います。
フェスティバルゲストコメント
石川直宏 選手(Jリーグ FC東京)
相馬市光陽サッカー場に初めて来ましたが、芝生の上で小さい頃からサッカーができる環境があることは素晴らしいと思いました。自分が小さい頃は芝生の上でボールを蹴る機会が少なかったので、羨ましいです。
ケガのため、一緒に思いっきりサッカーができなかったのはもどかしかったですが、子どもたちとのコミュニケーションを通じて、自分も学んだことが多かったです。子どもたちにも何かしら感じてもらって、ここで経験したことを周りのチームメイト、友だちや指導者に伝えてもらえたら嬉しいです。
これまでも日本プロサッカー選手会で、被災地支援を行ってきましたが、これほどのスケールで行えるのは、JFAとの協力によるものだと思います。JFAと僕ら選手との協力で、よりたくさんの子供、より幅広い地域に、継続してサッカーファミリーみんなが関わりをもっていくことが一番大事だと思います。
今回はその第一弾ですが、ここで終わりではなく、続けて第二弾、第三弾をやっていかなくてはならないと思います。
サッカーの素晴らしさというのは、選手だけではなく、周りで応援してくださる方、芝生を整備している方、施設の管理をしている方、様々な方が、サッカーとのつながりで一つになっていくことができること。そういうパワーは未知数だと思うので、みんながハッピーになれるような活動を今後も続けていきたいと思います。
田中陽子 選手(なでしこリーグ INAC神戸)
JFAアカデミー福島在籍時代に知り合った元Lリーグ選手の小倉咲子さんから連絡をいただいて今回来ることになりました。福島にはとてもお世話になったので、こういう形で訪れることができて、本当に嬉しいです。
子どもたちは自分が思っていた以上に元気で、逆に自分が元気をもらって楽しませてもらったように感じました。子どもたちを通じて、サッカーの楽しさを改めて感じさせてもらいました。
今日出会った子供の中から、将来日本代表選手やJリーグの選手、なでしこの選手が出て欲しいのでがんばってもらいたいです。