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流経大柏が清水と勝点1を分け合う 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

2014年09月29日

流経大柏が清水と勝点1を分け合う 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

ピックアップマッチ

流通経済大学付属柏高校 0-0(前半0-0、後半0-0) 清水エスパルスユース

高円宮杯U-18プレミアリーグは9月27日(土)と9月28日(日)にEAST第15節を行い、流通経済大学柏高校(千葉)は清水エスパルスユース(静岡)との一戦を迎えました。

この夏、守備の強化に取り組んだ流経大柏は前節に続き、慎重に試合を運びます。自陣のゴール前に守備ブロックを敷き、相手の進入を阻止。ボールを保持されても肝心の縦パスは鋭い反応でカットし、シュートチャンスを与えません。対する清水は、西澤健太選手らサイドの選手にボールを預けて攻撃の活路を見出そうとしますが、限られたスペースの中、なかなか流経大柏陣内で前を向くことができず。ならばと北川航也選手がミドルシュートを放つものの、これもゴールには至りません。

後半は、それまで守備重視の戦いをしていた流経大柏が攻勢を強めます。両サイドバックが高い位置を取って徐々に清水を押し込み、前線の小川諒也選手にクロスを供給。決定的な場面をつくります。特に中盤の新垣貴之選手が積極的にゴール前に飛び出し、何度か好機に絡みましたが、シュートがゴールポストに嫌われるなど得点はならず。一方、首位・柏レイソルU-18(千葉)との勝点差を縮めるには何としてでも勝利が欲しい清水は、FWの北川選手が低い位置まで下がってきて攻撃の起点となります。うまくタメをつくって周囲の押し上げを促しますが、流経大柏DFの厳しいチェックに遭い、なかなかシュートに持ち込むことができません。試合の終盤はシンプルにクロスを送る流経大柏と、それを跳ね返そうとする清水がゴール前で熾烈なバトルを展開します。しかしスコアは0-0のまま動かず、両チームは勝点1を分け合いました。

監督・選手コメント

本田裕一郎 監督(流通経済大学付属柏高校)
ここ2試合で1失点と守備が安定してきた点は収穫です。もちろん、勝点3が欲しかったですが、相手は上位チームで、選手個々の能力も高い。その相手に善戦できたことは自信になりますし、「相手の長所を消す部分では、お前たちが勝っていたよ」と各選手に伝えました。シーズン終盤に向けて、希望が持てる一戦でした。

新垣貴之 選手(流通経済大学付属柏高校)
シュートチャンスで決め切ることができず、チームメイトに申し訳ないです。ただ、皆で集中すれば無失点を貫くことができると実感しましたし、あとは得点すべき場面で得点すれば、結果は付いてくると思います。直線的な攻撃が多かった前節と比べ、今日は斜めのボールなどを交え、より多彩な形でチャンスを生んだことも良かったです。

平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
無失点で抑えたこと、勝点1を獲得したことをプラスに捉えたいと思いますが、もう少しシュート数を増やしたかったです。数少ないチャンスを全て得点につなげることができればいいけれど、現実はそう簡単にはいかない。それならば、もっとペナルティーエリアに入っていく回数を増やさなければいけないですし、工夫と勇気が必要になります。

北川航也 選手(清水エスパルスユース)
守備陣が無失点に抑えて頑張ってくれていたので、それに応えることができず残念です。特に序盤は相手が守備的に戦う中で、僕らには得点するチャンスがあったし、もっと中盤をうまく使うことができればよかったです。個人的にはケガ明けで万全のコンディションでない中、90分フルで出場できて、体力を取り戻す上で貴重な実戦の場になりました。

その他の試合結果

柏レイソルU-18 2-0(前半0-0、後半2-0) 東京ヴェルディユース
JFAアカデミー福島 1-1(前半0-1、後半1-0) 青森山田高校
三菱養和SCユース 0-4(前半0-2、後半0-2) 市立船橋高校
コンサドーレ札幌U-18 1-1(前半0-0、後半1-1) 鹿島アントラーズユース

東京ヴェルディユース(東京)の堅守に手を焼き、前半をシュート1本で折り返した柏レイソルU-18(千葉)ですが、後半の2得点で首位をキープしています。JFAアカデミー福島(静岡)と青森山田高校(青森)の一戦は、終盤にアカデミー福島が追い付き、1-1のドローに。市立船橋高校(千葉)は古屋誠志郎選手のハットトリックを含む4得点で三菱養和(東京)に4-0で勝利しました。コンサドーレ札幌U-18(北海道)は、終盤まで鹿島アントラーズユース(茨城)にリードを許す苦しい展開でしたが、後半ロスタイムの平川元樹選手のゴールで勝点1をもぎ取っています。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

 コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』 
 流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
 京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』 
 柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
 富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』 
 東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』 
 市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
 JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
 ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
 東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
 京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』 
 セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
 青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
 名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
 ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
 三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
 サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
 鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
 清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
 東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』

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