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U-21日本代表、韓国に敗れ、大会連覇ならず

2014年09月29日

U-21日本代表、韓国に敗れ、大会連覇ならず

第17回アジア競技大会(2014/仁川) 男子サッカー ノックアウトステージ 準々決勝
2014年9月28日(日)  キックオフ17:00  試合時間90分
文鶴スタジアム(韓国/仁川)

U-21日本代表 0 - 1(前半0-0、後半0-1) U-23韓国代表

得点
88分 失点(U-23韓国代表)

スターティングメンバー
GK:牲川歩見
DF:室屋成、岩波拓也、植田直通、秋野央樹
MF:遠藤航、大島僚太、野津田岳人、中島翔哉、矢島慎也
FW:鈴木武蔵

サブメンバー
GK:ポープ・ウィリアム
DF:山中亮輔
MF:原川力、金森健志、喜田拓也、吉野恭、野澤英之
FW:荒野拓馬

64分 野津田岳人 → 荒野拓馬
79分 矢島慎也 → 原川力
90+2分 鈴木武蔵 → 金森健志

マッチレポート

アジア競技大会 男子サッカーは28日、準々決勝が行われ、4強入りをかけて、日韓両国が激突しました。

スタジアムには4万人以上の観客が集まり、韓国サポーターの圧倒的な応援の中、試合が始まります。
立ち上がりから両サイドへ執拗にロングボールを入れてくる韓国に対し、日本はその対応に追われてしまい自陣でのプレーが多くなり、韓国ペースで試合が進みます。
日本は、何とか押し戻そうとしますが、中盤でセカンドボールをほとんど韓国に拾われ、結局長い時間守勢にまわることを余儀なくされます。
しかし、韓国のシュートにも精度に難があり、前半は0-0で折り返します。

後半に入っても、前半以上に日本が自陣に押し込まれる厳しい展開が続きます。
しかし、再三のピンチを岩波・植田の両センターバックが跳ね返し続けると、77分にはこの試合日本最大のチャンスを迎えます。右サイドからのボールを矢島慎也選手がダイレクトで合わせシュート、しかしこれはGKの好守にあって惜しくも先制ならず。試合は0-0のまま終盤まで進みます。

そして延長戦突入かと思われた88分、ペナルティエリア内で大島僚太選手が相手選手を倒してしまいPKの判定。
それを韓国のチャン・ヒョンス選手に決められてしまい、日本は土壇場で先制を許してしまいます。

その後、日本は残り時間が少ない中でも何とか同点目指し、長身DF植田を前線に上げるパワープレーを選択して反撃を試みますが、結局そのまま韓国に逃げ切られ、惜しくも0-1で敗れ、大会2連覇の夢は準々決勝で破れました。

監督・選手コメント

手倉森誠 監督
今日の準々決勝で韓国と対戦するということで、この雰囲気の中でやりたかったし、経験したかったです。そしてその上で勝ちたかったです。
こういうゲームをやれたことはいい経験になると思いますが、勝てなかったことで悔しさを持って次に進まないといけないと思います。
選手はこの状況の中でも最後まで粘り強く戦ってくれました。
韓国の勢いのある攻撃をしっかりとしのいでいましたが、この状況だからやりたいことが全てできるわけではありません。
そういった状況で、自分たちがいいボールの持ち方ができた時の仕掛けは、少しだけ見せることができたかなと思いますが、それで仕留めることができたら、もっと我々は強くなれます。

大島僚太 選手(川崎フロンターレ)
(PKを取られたシーンでは)競って、中に入れられるほうが嫌かなと思ったのですが、逆をつかれてしまいました。結果的にPKを与えてしまい、責任を感じています。
後半はつないでいこうと思っていましたが、相手ボールの時間が長くて、我慢することしかできなくなってしまいました。監督もアクションを起こしてくれましたが、自分たちで悪いリズムを変えるかことができなかったし、後半は押し込む回数も少なかった。勢いの部分で劣っていた部分はあったと思います。

岩波拓也 選手(ヴィッセル神戸)
韓国の守備は、球際も強かったし勢いがありました。チャンスは作れていたと思うので、そこを打ち破れれば、というところでしたが、相手のセンターバックも強かったです。打ち破るにはもっともっとトレーニングが必要です。(今日の試合が)今までで一番いい90分でした。負けたのは悔しいですが、あの韓国相手にできたのはよかったです。イラク戦、そして韓国戦と課題を出されたし、成長させてもらえました。ラインコントロールや細かいところを相手にもつかれましたし、これを無駄にせずに頑張りたいです。オリンピックやその先のA代表につなげていきたいです。

遠藤航 選手(湘南ベルマーレ)
DFラインでクロスボールなどを徹底して守れば最低限は抑えられると思っていました。ただ攻撃のところで人数をかける部分などが足りませんでした。イメージするプレーが徐々に出せるようになり、チームのやり方を統一できるようになっていました。ボランチとしてもっと攻撃参加ができたのではないかという反省点もありますが、この短期間でも成長できました。この先、韓国やアジアの強豪と対戦することになり、球際の強さなど、レベルアップしなければならないです。

鈴木武蔵 選手(アルビレックス新潟)
前半はつなげていた場面も結構あって、これを続けていければ、と思っていました。チームとしてよく守っていたし、0-0でいけば相手も追い詰められていくとも思っていました。荒野選手が入って、彼との距離を近く取れたので、前に出る勢いにつながりました。
これをいい経験とし、今後はもっと味方からのパスを引き出せるようにコミュニケーションをとっていきたいです。
今日は、勢いの部分で負けてしまった面があります。負けないように、毎日練習していきたいです。土壇場での気持ちの強さが大事だと感じました。

中島翔哉 選手(FC東京)
相手の8番(パク・チュホ選手)がマンツーマンのように自分についていたので、中に入ったりと動いていました。後半は、攻撃に出たときに疲れていないようにとバランスをとりながらやりましたが、全体的にもっとボールに触ることができたかなと思います。シュートも打っていないので、コンビネーションを高めて、もっといい位置で自分がボールを受けていればチャンスになったと思います。あの多くの観客の前でも、試合をしっかりと見る冷静さ、判断が必要だと感じました。 

U-21日本代表 マッチスケジュール

9月14日(日) 4-1 対 クウェート Incheon Football Stadium
9月17日(水) 1-3 対 イラク Goyang Stadium
9月21日(日) 4-0 対 ネパール Goyang Stadium
9月25日(木) 4-0 対 パレスチナ Hwaseong Sports Complex Main Stadium
9月28日(日) 0-1 準々決勝 対 韓国 Munhak Stadium

第17回アジア競技大会(2014/仁川)大会組合せ

グループA 韓国、マレーシア、サウジアラビア、ラオス
グループB ウズベキスタン、香港、バングラデシュ、アフガニスタン
グループC オマーン、パレスチナ、シンガポール、タジキスタン
グループD 日本、クウェート、イラク、ネパール
グループE タイ、モルジブ、東ティモール、インドネシア
グループF 朝鮮民主主義人民共和国、中国、パキスタン
グループG UAE、インド、ヨルダン
グループH イラン、ベトナム、キルギス
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