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都道府県サッカー協会取り組み紹介-女子の取り組み(山形県サッカー協会)
2014年10月20日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」の12テーマの下、ご紹介します。全国でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回から女子の取り組みをご紹介します。
※以下の寄稿記事はJFA news 10月号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
女子の取り組み~山形県サッカー協会
『「未来のなでしこ」を育てるために』
大沼 敏美 山形県サッカー協会女子委員長
なでしこジャパンWORLD MATCHが9月13日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で開催されました。会場には1万2000人を超える観客が詰め掛け、本県出身の佐々木則夫監督率いるなでしこジャパン(日本女子代表)の華麗なプレーに、大きな歓声が幾度となく沸き起こりました。会場には、未来のなでしこ入りを夢見るたくさんの女の子たちの姿が見られ、宮間あや選手が繰り出す縦への速いパスや川澄奈穂美選手のドリブル突破などに目を輝かせていました。
また、試合に先駆けて8月30日、佐々木監督と元なでしこジャパンの宮本ともみさんをゲストに迎え、米沢市営人工芝サッカーフィールドで「JFA・キリン レディース/ガールズサッカーフェスティバル」が開催されました。朝の部、昼の部、午後の部の3部制で行われたフェスティバルには初心者から経験者まで約600人が参加し、爽やかな風を浴びながらプログラムを楽しんでいました。
本県の女子登録状況はチーム数が13、選手数が384人で、その他に3種登録が45人、4種登録が258人、合わせて685人となっています。男子登録者数に対する女子登録者数の比率は全国でトップ5に入りますが、これは4種登録の女子選手と高校生の登録者が多いことによるものです。
今年度から小学生年代の女子選手はすべて4種登録となりましたが、本県では10年前から、4種チームで男子と一緒に活動している女子選手のみを集めたサッカー教室を県内5地区で週1回、開催しています。女子の登録数を増やすためには小学生の女子選手を増やすことが大切で、いくら中学生年代でチームをつくっても、その土台となる女子サッカー人口が増えなければ長続きはしないと考えているからです。
普及が進むにつれて、強化という課題も見え始めています。本県では、長らく低迷していた高校野球が、甲子園大会で昨年、今年と2年連続で3回戦以上に駒を進めました。一方、サッカーは女子に限らず、東北地域予選敗退、全国大会初戦敗退が続いています。この状況を打破するには、指導者が選手集めに奔走するだけでなく、自らの指導技術を向上させることも必要です。そして、本気で「未来のなでしこ」を育てようという目標を持ち、その実現に向けて努力を続けることが重要だと考えています。