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JFAエリートプログラム 女子U-13 韓国遠征 活動レポート(11/10・11)
2014年11月13日
10日(月)に韓国との第2戦が終わった後の夜は、選手待望のスーパーマーケットでのショッピング。どの選手も学校やチームの友達へのお土産(主に韓国のりとチョコレートなどのお菓子)を両手に持てないくらい買っていました。
帰ってきて、ウエア回収と荷造りを終えた後に、最後のミーティングを行いました。加藤監督から、活動のテーマごとの評価・振り返りがあり、「次の活動までの宿題を出すぞ。①キック ②たくさん食べる ③柔軟性の3つ。ほんとに宿題だぞ。次に呼んで出来てなかったら、帰すからな。」という話がありました。
最終日は朝5:30に集合、みんなで荷物をトラックに載せ6:00に出発、10:00に空港に到着しました。韓国代表専用バスに乗せてもらい、長時間の移動でも快適で、選手のほとんどはずっと寝ていました。韓国-日本の飛行機の移動は約2時間、バスでの移動と比べるとあっと言う間で、この移動でも日本と韓国の近さを選手たちは感じたようでした。
羽田空港で最後に集合したときの選手たちは、集合時の少し不安そうに緊張していた顔と全く違い、充実した、そして自信を持った表情で、話をする監督をしっかり見つめていました。6日間の短い活動でしたが、この活動の成果は選手たちの表情が示してくれました。
監督・選手コメント
松本歩音 選手(大阪府:セレッソ大阪堺ガールズ)
韓国遠征を終えて私が一番印象に残ったのは韓国の食事です。ほとんどの物が慣れない味なので、韓国の選手に比べると全然食べられませんでした。まずは食べられそうな物から食べていきました。そしていろんな物に挑戦していったら、最初より食べられる物が増えていきました。なんでも挑戦する事が大切だという事がわかりました。
食事の他にも印象に残ったのは韓国の人とのコミュニケーションです。初めはすごくこわい印象でしたが、実際仲良くなるとすごく優しくて良い人たちでした。観光に行っても一生懸命分かるように話してくれて、買い物の手伝いをしてくれました。試合になると相手なので、少し複雑な感じでしたが、手を抜かずにやることができました。その後会ったときにはナイスプレーと言ってくれたので、うれしかったです。このようなことがあったので韓国の選手が好きになりました。今後もがんばって、海外の選手と仲良くなれるようにしたいです。
野嶋彩未 選手(静岡県:藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルー)
私はこの韓国遠征を通して、学んだことが2つあります。
1つ目は体格の差です。韓国の選手は体がとても大きく、当たるとすぐに跳ね返されてしまったり、競り合いで負けてしまったりしました。2つ目はコミュニケーションです。言葉が通じ合わないので、英語の単語を並べて話しましたが、なかなか通じなくて困りました。コミュニケーションの大変さと大切さを学ぶことができました。
これからは海外の選手にも負けない体をつくるために運動の量を増やしていきたいです。コミュニケーションについては勉強をしなければいけないので、サッカーと勉強を両立してやっていきたいと思います。今回学んだことをチームに帰っても生かしていきたいです。
富岡千宙 選手(福島県:JFAアカデミー福島)
私はこの韓国遠征で心に残ったことが2つあります。
1つ目は練習や試合で出た課題をみんなで改善しようとしていたことです。韓国との1試合目ではなかなか相手のゴールに迫ることができませんでしたが、2試合目では常にゴールを狙うことができ、シュート場面が多くなっていました。このように1つの課題をみんなで理解することができたので、試合に勝つことができたと思います。
2つ目は韓国の選手とコミュニケーションを取ったことです。言葉が通じない中でジェスチャーや英語を使ってコミュニケーションを取りました。最初はなかなか話せなかったけど、韓国の選手も優しく接してくれたので、とても楽しかったです。
今回の海外遠征で学んだことを自チームに帰っても生かして、次のエリートプログラムにも参加できるように頑張っていきたいです。
加藤賢二 監督
ほとんどの選手が初めての海外という中で行われた今回の韓国遠征。最初のミーティングで選手に伝えたことは、「初めてのことばかりで戸惑うことが多いかもしれないが、今回の最大の目的は韓国代表と試合をすること。」「試合では勝負にこだわって結果を残すこと。」「そのためには何ごとも言い訳には出来ないということ。」でした。そして、この投げかけに選手たちは見事に応えてくれました。
初戦は韓国選手の体格・スピードの差に圧倒され、なかなか攻撃の形が作れず1対1の引き分け。しかし第2戦では何度も相手ゴールに迫り、韓国を圧倒する時間帯を多く作ることが出来、2対1で勝利することが出来ました。守備面では2試合を通してGKを中心にコレクティブな守備がみられました。初戦の反省を踏まえ、どのようなプレーをしたらもっと良いゲームが出来るのかを自分たちで話し合ったとのことでした。しかし課題も残りました。次回U-14のキャンプで再会することを約束し、この課題はその時までの宿題としました。
試合の結果以上に今回の遠征での収穫は、集団としての質の向上とコミュニケーション能力の向上であったと感じています。常に明るく活気のある雰囲気を作ってくれました。そして、しっかりとONとOFFを切り替え、チーム全体で今何をやらなければならないかを考えて行動に移すことも出来ました。(おかげで我々スタッフは最低限の情報を選手に与えるだけでした。)韓国との合同トレーニングや合同で市内観光をするプログラムを行う前から日本の選手と韓国の選手同士は宿舎の中で積極的にコミュニケーションをとっていました。このことには韓国のスタッフも驚いていました。
この6日間の貴重な経験から大きく成長することができた選手たちの今後に期待し、また来年のエリートプログラムの活動に繋げていきたいと思います。
スケジュール
11月7日(金) | AM/PM | トレーニング |
---|---|---|
11月8日(土) | AM | トレーニング |
1-1 | ゲーム 対 U-13韓国女子代表 | |
11月9日(日) | AM/PM | トレーニング |
11月10日(月) | AM | トレーニング |
2-1 | ゲーム 対 U-13韓国女子代表 |
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