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聖和学園が完封で初戦突破 第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

2014年11月30日

聖和学園が完封で初戦突破 第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会が11月29日(土)に開幕し、各地で1回戦6試合が行われました。

ピックアップマッチ1

鳴門渦潮高校(四国2/徳島) 0-2(前半0-1、後半0-1) 聖和学園高校(東北3/宮城)

三重県鈴鹿市では、高校チーム同士が熱戦を繰り広げました。東北地域大会の全3戦で20得点2失点と強さを見せつけた聖和学園高校(東北3/宮城)は、少ないボールタッチでのパスを試み、鳴門渦潮高校(四国2/徳島)相手に優位に試合を進めます。17分には相手陣内でボールを拾ってサイドへ展開、最後は下山莉子選手が決めて先制に成功します。 後半は鳴門渦潮が体勢を立て直します。ボール保持者への寄せが厳しさを増し、守備での距離感の良さが攻撃にもつながります。シュートの機会も増えたものの、得点には至りません。逆に聖和学園は85分、松井彩乃選手のループ気味のシュートが決まって追加点。2年ぶりに出場の聖和学園が、2-0で2回戦へと駒を進めました。

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ピックアップマッチ2

静岡産業大学磐田ボニータ(東海3/静岡) 1-2(前半0-1、後半1-1) ジェフユナイテッド千葉レディースU-18(関東5/千葉)

鈴鹿での第2試合では、初出場のジェフユナイテッド千葉レディースU-18(関東5/千葉)と静岡産業大学磐田ボニータ(東海3/静岡)が対戦しました。前半はジェフU-18のペースで進み、29分にはCKから主将のDF大矢円佳選手が押し込んで先制します。 ボニータは後半開始から口木ひかる選手を投入し、前線の動きを増やして盛り返します。なかなかシュートに持ち込めませんが、66分にはこちらも主将の平野麻美選手がGKと1対1になり、一度は弾かれたシュートを押し込んで試合を振り出しに戻します。延長戦突入も見えてきましたが、90分に試合が動きます。FKの流れから、ジェフU-18の小澤寛選手が豪快にシュートを突き刺して勝ち越し。これが決勝点となり、ジェフU-18が2回戦への切符を手にしました。

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30日(日)には、1回戦の残り6試合が行われます。

その他の試合結果

ノジマステラ神奈川相模原(関東1/神奈川) 3-2(前半2-1、後半1-1) 岡山県作陽高校(中国2/岡山)
スフィーダ世田谷FC(関東3/東京) 6-2(前半1-0、後半5-2) 新潟医療福祉大学(北信越2/新潟)
日ノ本学園高校(関西5/兵庫) 1-3(前半1-1、後半0-2) 愛媛FCレディース(四国1/愛媛)
大商学園高校(関西4/大阪) 5-1(前半1-0、後半0-1、延長前半2-0、延長後半2-0) 神村学園高等部(九州2/鹿児島)

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監督・選手コメント

梅津萌 選手(鳴門渦潮高校/徳島)
相手がスローインなどに特徴があると分かっていましたが、試合序盤はそれを出させてしまいました。後半は我慢強く守りつつ、得点のチャンスを待ちましたが、決め切るべき場面で決められなかったので、そこが課題です。狙っていたことができた部分もありましたが、それを続けられませんでした。全国大会は県内の試合とは相手のプレッシャーなどが全然違います。3年生にとっては最後の大会になるので、一つでも多く勝って良い経験をしたかったです。

安部由希子 選手(聖和学園高校/宮城)
相手が同じ高校生ということもあり、守りから入るのではなく、どんどんプレスをかけて、持ち味のポゼッションサッカーをしようと思っていました。最初はトラップやパスがうまくいかず、相手に簡単にボールを渡してしまう場面もありました。後半は落ち着いてきて、少しずつ自分たちのサッカーができたと思います。初戦を突破して、地元に戻って戦うという目標を掲げていました。次はいろいろな人たちがユアテックスタジアム仙台に見に来てくれると思うので、守りに入らず自分たちのサッカーをして勝ちたいです。

平野麻美 選手(静岡産業大学磐田ボニータ/静岡)
試合前に監督から攻守の切り替えを早くするよう言われていました。途中までは良かったのですが、終盤は足が止まってボールを奪われた後に競ることができず、奪った後の精度にも欠け、なかなか点につなげられませんでした。(ゴールシーンは)ボールが前線に集まっていて、絶対にチャンスが来るから決めたいと思っていました。得点した場面以外にも決められるところはいくつかあったのに、つかみ切れませんでした。2回戦に進んで、なでしこリーグのチームを相手に良い試合をしたかったので、今回の敗戦は残念です。

金野結子 監督(ジェフユナイテッド千葉レディースU-18)
私たちは高校生年代のチームなので、チャレンジリーグのチームと戦えたこと自体がうれしかったです。前半はやりたいことができましたが、点が取れなかった分、後半は苦労しました。球際では絶対に負けるなと話していたのですが、大学生・社会人の意地を前に少し受けて立ってしまいました。体格やスピードで勝る相手に、しっかりサイドから攻撃しようという話もしていて、合格点をあげていいところと課題の両方が見えました。今大会にはジェフレディースのトップチームも出場しているので、1試合でも多く一緒に戦えるよう頑張りたいです。

第36回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

2014年11月29日(土)~2015年1月1日(木・祝)
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