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優勝争いは最後まで混戦に 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

2014年12月01日

優勝争いは最後まで混戦に 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

ピックアップマッチ

セレッソ大阪U-18 1-1(前半0-0、後半1-1) ヴィッセル神戸U-18

勝てば優勝が決まるヴィッセル神戸U-18(兵庫)と、敗れれば優勝の可能性がなくなるセレッソ大阪U-18(大阪)。「同じ関西同士なので負けたくない」(C大阪・岸本武流選手)と試合前から互いの意地がぶつかり合う一戦は、白熱した展開となりました。

立ち上がりは両チームが中盤で激しい攻防を繰り広げ、ともにボールをつなげないものの、時間が経過するにつれて、後方からのロングフィードでDFの背後を狙った神戸がチャンスをつくり始めます。31分には、GK吉川健太選手がキャッチしたボールを素早く前線に供給。米澤令衣選手が競り合った後のこぼれ球を拾った藤本裕豪選手が中央につなぎ、これを受けた中坂勇哉選手がシュートを狙いましたが、C大阪の守護神・井上聖也選手のセーブに阻まれます。

後半も神戸がペースを握り続けます。52分にはハーフウェーライン左でFKを獲得し、藤本選手がゴール前に浮き球を送ると、これを米澤選手が頭で合わせ神戸が先制します。「もったいない失点」と村田一弘ヘッドコーチが振り返る失点で劣勢に立たされたC大阪。74分にも米澤選手のヘディングシュートを浴びますが、クロスバーに助けられるなど運に味方され、2点目を許さず。終盤は果敢に交代のカードを切って逆転を狙いました。すると84分、途中出場の沖野将基選手のラストパスに反応した前川大河選手がGKとの1対1を制し、C大阪に同点弾をもたらします。両チームはこの後も得点を狙ったもののスコアは動かず、1-1で試合終了となりました。

監督・選手コメント

村田一弘 ヘッドコーチ(セレッソ大阪U-18)
本当は勝点3を獲得しないといけない試合でした。一試合通して、良い守備ができたとは思いますが、ボールを奪った後が雑でした。もう少し相手を広げたり、局面を変えたりすることができれば、守備の時間が減って、攻撃の時間が増えたと思います。少し攻撃を急ぎ過ぎました。最終節は、優勝が懸かる試合ですので、精いっぱいプレーして、勝ってほしいです。

岸本武流 選手(セレッソ大阪U-18)
今日は優勝が懸かった大事な試合だったので、しっかり勝ち切りたかったです。前半、ボールが自分のところまで来たのに決定機まで持ち込めなかったのは、準備とゴールへの意識が薄いからだと思います。FWは点を取ってなんぼです。今日は結果を残すことができませんでしたが、次節は自分のゴールでチームを勝利に導いて、優勝の可能性に懸けたいと思います。

野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
勝てば優勝という状況で選手たちに硬さがあったのは確かですが、お互いに優勝の可能性があるビッグマッチなので、緊張しても仕方ないと思います。前半はチャンスをつくりながらもあと一歩及ばない、我慢くらべのような展開でした。勝つに越したことはないですが、引き分けも想定内です。負けずに試合を終えることができて、良かったです。

藤本裕豪 選手(ヴィッセル神戸U-18)
自分のチャンスで決めることができていれば、もっと楽な試合になっていたと思います。チャンスで決めないと、こういう結果になってしまいます。本当は今日勝って優勝を決めたかったです。最後に追いつかれて落ち込んでいた選手もいましたが、勝点1を積み重ねたことは大きいと思います。次も勝てば優勝という事実は変わらないので、ホームで勝って、皆で喜びたいです。

その他の試合結果

京都橘高校 0-0(前半0-0、後半0-0) 富山第一高校
名古屋グランパスU18 3-1(前半1-1、後半2-0) ガンバ大阪ユース
東山高校 2-0(前半0-0、後半2-0) 京都サンガF.C. U-18
東福岡高校 2-0(前半0-0、後半2-0) サンフレッチェ広島F.Cユース

残留を争う9位の京都橘高校(京都)と8位の富山第一高校(富山)の一戦は、両者がチャンスをつくりながらも決定機を生かせず、スコアレスドローに終わりました。逆転優勝には勝つしかない名古屋グランパスU18(愛知)は、同点で前半を折り返しましたが、後半に2得点を奪って勝点3を獲得。最終節に望みをつなぎました。東山高校と京都サンガF.C. U-18の「京都ダービー」は、前半はスコアが動きませんでしたが、後半の2ゴールで東山が勝利し、残留に一歩前進しました。8位の東福岡高校(福岡)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)の一戦は、東福岡が2-0で勝利。7位・広島まで勝点差1に詰め寄りました。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

 コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』 
 流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
 京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』 
 柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
 富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』 
 東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』 
 市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
 JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
 ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
 東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
 京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』 
 セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
 青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
 名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
 ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
 三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
 サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
 鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
 清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
 東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』

第1回みんなが選ぶ高円宮杯プレミアリーグベストゴール賞

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