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公認指導者研修2014 [高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ] および [高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ【審判との協調】]開催報告

2014年12月18日

公認指導者研修2014 [高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ] および [高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ【審判との協調】]開催報告

2014年高円宮杯U-18サッカーリーグの集大成となるチャンピオンシップに併せて、2つの指導者研修会を開催しました。

午前中から実施した研修会は、142名の受講者が須藤インストラクターによるFIFAワールドカップからの課題とこの1年間の高円宮U-18プレミアリーグの試合分析についての講義を受講し、その後、試合を視察しました。

試合視察から始まった午後の研修会は108名の方が受講され、試合後に松田インストラクターがファシリテーターとなって試合を担当した審判員4名とアセッサーおよび上川審判委員長とともに試合を振り返り、活発なディスカッションが交わされました。

コメント

高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ 講師
須藤茂光 JFA指導者養成サブダイレクター
142名の方に参加していただき、4月から12月まで9か月に及ぶ、東西プレミアリーグの報告を行いました。大人の入り口年代として捉え、ブラジルワールドカップと照らし合わせて分析をしました。日本代表におけるポジティブな面、そして課題はユース年代にも共通して存在することを確認できました。その中で、「どうしたらその課題が克服できますか?日本サッカー協会はどう考えていますか?」という質問がありました。「皆さんはどうお考えですか」と切り返したところ、「日常を変えていくことが必要」という大変貴重な意見を参加者の方から伺うことができました。「試合で起こることは、日常に繋がっている。であれば、日常に試合環境のプレッシャーを取り入れて、選手に要求していくことが重要」と、私が研修会でまとめの言葉として用意していたものが、受講者の意見として発せられました。大変有意義な研修会となったと思います。研修後に観戦した柏レイソルU-18vsセレッソ大阪U-18のチャンピオンシップは、お互いのコンセプトを明確に示し、日常が伺えた好ゲームが展開されました。しかし課題は共通しており、日本がさらなるレベルアップを図るには何が必要かということを共有できた研修会になったと思います。結果は1-0でセレッソ大阪U-18が日本一に輝きました。講義、試合観戦と長時間にわたるリフレッシュ研修に参加していただいたことに感謝しています。

審判との協調 講師
松田浩 JFAナショナルトレセンコーチ関西担当
今回の研修会は、受講生の皆さんに高円宮杯U-18チャンピオンシップを観戦していただいた後、上川審判委員長とこの試合の実際の審判団4名および黛アセッサーをお迎えし、質疑応答の形式で行われました。今回は特に、たくましい選手の育成の観点から「コンタクトプレー」をどうジャッジするかについて活発に意見交換が行われました。

映像を使いながら、試合で疑問に思ったポイントを即座に審判員の生の声で説明していただく機会は非常に貴重なものでした。常にボールの近くで選手の意図を察知しながら判定することや、コンタクトプレーにおいては激しいもの、些細なもの、GK関係のものなど、反則となる判断基準をシーンごとに解説していただきました。その中で審判の方々の判定基準の奥深さ、細やかさなどを垣間みることができ、審判への理解が一層深まった研修会となりました。やはり、お互いの立場で考え、相互理解を深め、リスペクトを高めていくには、これからも審判と技術の両者が今回のようなコミュニケーションを取り続けていくことが不可欠だと感じました。

最後に、柏レイソルU-18、セレッソ大阪U-18によるチャンピオンシップの戦いは「タフで、フェアで、スピーディー」な好ゲームでしたが、担当された窪田主審の「今日の試合は笛を吹いていて、楽しかった!」という感想は、非常に清々しい印象を残しました。まさに選手が審判を信頼し、審判も選手を信頼しながらの試合だったのだと思います。

高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 チャンピオンシップ主審
窪田陽輔 氏
高校生年代の日本一を決める高円宮杯U-18サッカーリーグ2014チャンピオンシップという最高の舞台で主審を務めさせていただき大変光栄です。技術の高さはもちろん、球際の激しさ、切り替えの早さなどタフでフェアでスピーディーなプレーが随所で見られ、主審という立場でありながらも非常に楽しめたゲームでした。

【審判との協調】では多くの指導者からご意見をいただき、ありがたく思いました。指導者・審判それぞれの立場からでは、見え方が違ったり考え方が違ったりすると思います。今回の研修のようなディスカッションをすることで少しでもそのギャップを埋めることができれば、日本のサッカーのレベルがより向上していくのだと思います。普段ではなかなか出来ないことを経験させていただき、感謝しています。

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