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AFC Fitness Coaching Certificate Course Level 1〈Part1〉開催報告
2014年12月23日
フィジカルコーチを対象としたライセンス講習会「AFC Fitness Coaching Certificate Course Level 1〈Part1〉」を日本で初めて開催しました。
AFC Conditioning Coaching Certificate はAFC が特化しているコースのひとつです。サッカーにおけるトレンドは数年おきに変化しており、近年ではフィジカル面もフォーカスされるようになってその重要性は高まっています。
本コースはAFC フィットネスコーチの人員を増やすこと、またチームのフィジカルトレーニングに彼らのスキルを活用するよう奨励することを目的としています。
今回はレベル1のパート1を開催し、来年開催のパート2を修了すると、レベル1のライセンス取得となります。
インストラクターコメント
Jens Bangsbo FIFA/AFCインストラクター
このコースはトップチームのフィットネスの部分を上げるために何をするか、またそれをコントロールできるようになるために何をどういうタイミングでやっていくかというところが一番の目的です。特にAFCではボールを使ったフィールドで行うフィットネストレーニングを重要視しています。フィットネストレーニングというと、体力という感じがしますが、ピッチでボールを使って行うフィットネストレーニングのやり方を習得することを主な目的としています。 この参加者は非常に優秀な人たちで、自分のことだけではなく、日本全体のフィジカルのレベルを上げるためにはどうしたらいいかということも考えていると感じます。特に興味深いのは、みんな日本人ですが、イタリアや中国、韓国など世界中で活動をしていた人たちが集まっていて、その経験があるのにもかかわらずこのコースでも学びたいと言っていることです。お互い自分は何ができるかと考え、チームに貢献し、全員のチームワークで集団としてもまとまっているのでとてもすばらしいと思いました。そういう意味で日本の将来にとても期待しています。
受講生コメント
喜熨斗勝史 氏(名古屋グランパスエイト)
今回のライセンス講習を受けて私が一番強く感じたことは、我々はもっと死に物狂いで学ばなければ世界のサッカーに追いつくことはできないということです。 一日3時間のタフな指導実践を含めて、自分の立ち位置を確認し、改めて出来ているところと出来ていないところを確認することができました。トレーニングが狙った目的に適しているのかを理解することは全てのコーチにとって非常に重要であると感じました。指導実践ではフィジカルだけでなく、技術や戦術、メンタル面でも効果的でリアリティーのあるトレーニングの構築が要求され、タフな内容を楽しむことができました。しかし、日本の現状を考えると、計画的かつ論理的に全てのトレーニング負荷や回数や時間をコントロールできているのは一部であり、グラスルーツからトップまで、もう一度、世界基準でトレーニングを見直す必要性を強く感じさせられました。 今回、初めて国内で開催された講習は、非常に充実したもので、我々サッカーコーチにとって、世界を見据えてコーチングのレベルを上げていくためには必須のことばかりでした。オーガナイズもすばらしく、講師と受講生が一体となり、充実の6日間を過ごすことができました。このような機会に参加する機会を与えてくださった、協会、クラブ関係者の皆様に感謝すると同時に、次回に向けて自ら切磋琢磨していきたいと思います。
高橋一隆 氏(横浜F・マリノス)
今回、サッカーにおけるスポーツ科学のエキスパートである、Jens Bangsbo氏を講師に迎え、日本で初めてAFC Fitness Coaching Course Level1が開催されたことを感謝するとともに、受講生として参加できたことを嬉しく思います。 Bangsbo氏の「サッカーは科学ではない。しかし、科学はサッカーのレベルを向上させてくれる。」という言葉からもわかるように、サッカーのレベルを向上させるために、科学の力は必要不可欠であり、トレーニングを構築するうえで科学的根拠を理解することは、非常に重要であると感じました。 また、我々はサッカーのフィットネスコーチであり、サッカーの競技特性やポジション特性を理解し、技術や戦術の要素も加味してトレーニングを計画・実行できることが、より一層求められると強く感じました。
大塚慶輔 氏(FC町田ゼルビア)
日本のフィジカルコーチを対象とする初めてのライセンス講習会ということと、講師が世界的に権威のあるBangsbo氏ということもあり、講義内容とともに議論の内容も濃い6日間となりました。トレーニングと講義を交互に行い、その後のグループワークでさらに内容を深めるこの講義スタイルは、ピッチと理論をつなぐ良い経験、学びの場となりました。また、他のフィジカルコーチの方々とこうして長期間寝食を共にして、ピッチや会議室で議論する場が持てたことも非常に有意義でした。来年末に行われる後期講習会で、さらに多くの議論が展開できるよう、有意義な2015シーズンを過ごしたいと思います。
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