この日、アカデミー生が日々生活しているDREAM CAMPのお隣のJ-Green堺会議室で
「日本体育協会公認関西アスレティックトレーナー連絡会10周年記念講演会」が開催されました。
演者は大阪出身でもある元サッカー日本代表宮本恒靖氏。
「今を生きる」のテーマで、会場に集まったサッカー少年・少女たち相手に、時折、対話形式を交えながら、
これまでのご自身のサッカーの経験を語るという内容で、この日は帰省からの帰寮日だったアカデミー生も
間に合う選手は講演会に参加させていただきました。

フロアの選手達からの「今の自分より上のステージにあがるために必要なことはなんですか？」の問いに
「向上心を持つこと」、「辛い時期の乗り越え方は？」の問いには「ポジティブシンキング、開き直りが大事」と
答えた宮本氏。

また「日本と欧州のサッカーの違いは？また欧州に近づくためには？」の問いには「選手の精神的な成熟度
が違う。選手の個人の判断が出来る量を多くする。」「能力の100％というのは日本人も出せるが、欧州には
120％出せる選手がいる。その世界にどう立ち向かうか術を考えなければならない」と、世界を経験した選手
として、貴重で重みのある提言をされ、集まったサッカー少年・少女たちも深く聞き入り、大盛況の講演会でした。

講演会終了後、お忙しい時間の中、アカデミー寮にも立ち寄っていただき、居合わせたアカデミー生たちに
激励の言葉をいただきました。

「この環境の中でどこに夢を持ち、どこまで頑張るかは自分次第」
「なでしこは今本当に素晴らしい環境。夢を持ってチャレンジして欲しい」

偉大な、そして憧れのサッカー選手からの言葉に、ただただ笑顔で固まる選手達。



学力も優秀で、進学校に通いながらJクラブ下部組織で活動し、素晴らしい成績を収め、
「文武両道」をまさしく地で行く宮本氏。
「サッカーだけになりたくなかった」
「勉強は20分でも30分でも少ない時間でも区切りをつけて、その時間だけはやると決めて集中した。」
真のリーダーとして日本を世界に牽引した素晴らしい選手の言葉は本当に重みがありました。
選手達も、素晴らしい栄光の陰にある厳しい世界、覚悟、努力を感じてくれたと思います。

お忙しい中、来訪いただいた宮本選手に感謝いたします。
偉大な選手との触れ合いにその背中を追いかけ、アカデミー生も後に続くことができるよう日々過ごして
欲しいと思います。


　　　　　　　　　　　　　　　　
AT　中堀千香子