12月15日（土）、埼玉スタジアム第3サブグラウンドにてプレミアリーグ参入戦が行われました。
対戦相手は中国プリンスリーグ1位の広島皆実高校。小粒の雨が降り始めた午後1時30分キックオフ。
広島皆実のショートパスを駆使しながらビルドアップする攻撃的なサッカーに対し、素早い対応で
攻撃の芽を刈り反撃に行く一進一退のゲーム展開で始まりました。
前半11分にラッキーな得点で先制するも、皆実の守備陣を崩せず１－０で前半を終了。
後半に入ると相手の背後やバイタルエリアを奪うことが出き、アカデミーの時間帯で追加点をあげることが
出来ました。
最終スコアは４－０でしたが、試合終盤に入っても攻撃力を緩めない広島皆実のファイティングスピリットと
フェアプレーには本当に感激しました。
また、終盤アカデミーは足を痙攣する選手が続出しましたが、広島皆実は最後まで運動量が落ちず、
テクニックだけでなくフィジカル面でも見習う点が多い大変すばらしいチームでした。
このような大きな試合を最高の相手と対戦することが出来たことを大変うれしく思います。
そして何より、試合終了後に痙攣で動けなくなったアカデミー選手に肩を貸しピッチ中央まで
サポートしてくれた広島皆実の選手の姿には大変感激しました。
監督である藤井さんをはじめ、広島皆実高校サッカー部の伝統と教育の素晴らしさに脱帽した瞬間でした。
最高のチームと対戦することが出来た事に感謝いたします。

２０１３年、プレミアリーグに参戦いたします。アカデミー開校から７年、福島県そして東北の皆様の支えや
応援があったからこそプレミアリーグまで登る事が出来ました。
２００９年、福島県ユースリーグＦ２に参戦してからは福島県２種委員長、田野入様をはじめ、
福島県高体連の先生方には大変お世話になりました。
２０１１年からは、震災後のプリンスリーグ東北２部では事務局、橋本様をはじめ東北高体連、
そしてクラブ連盟の皆様に多くのご尽力をいただきました。
そして、福島県広野町、楢葉町、富岡町の皆様には試合毎に応援に駆け付けていただき、
アカデミー生や私たちスタッフにも大きな力を頂きました。また震災後は静岡県、そして時之栖の皆様には
多大なご支援を頂きました。
プレミア参入戦のピッチに立てたのは、多くの皆様方から応援して頂いた賜物です。
参入戦では初めて見る応援横断幕、そして駆け付けて下さった皆様の力で勝ち抜くことが出来ました。

東北の福島県の代表として、そして静岡県の皆様への感謝の気持ちを込めて全力でプレミアリーグに臨みます。
１期生・２期生が築き上げてきた新しい伝統をより大きなものにしていきます。

応援をしていただいた全ての皆様に感謝を申し上げるとともに、今後もＪＦＡアカデミー福島への
変わらぬ応援・ご声援の程、よろしくお願い申し上げます。


　
2012年12月17日
ＪＦＡアカデミー福島U18監督　　中田康人