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ヨルダンに勝利、3連勝で準々決勝へ ~AFCアジアカップ~

2015年01月21日

ヨルダンに勝利、3連勝で準々決勝へ ~AFCアジアカップ~

AFCアジアカップ2015オーストラリア グループステージ第3戦
2015年01月20日 20:00キックオフ 試合時間 90分
Melbourne Rectangular Stadium (オーストラリア/メルボルン)

SAMURAI BLUE(日本代表)2-0(前半1-0、後半1-0)  ヨルダン代表

得点
24分 本田圭佑 (SAMURAI BLUE)
82分 香川真司 (SAMURAI BLUE)

スターティングメンバー
GK:川島永嗣
DF:長友佑都、森重真人、酒井高徳、吉田麻也
MF:遠藤保仁、香川真司、長谷部誠
FW:本田圭佑、岡崎慎司、乾貴士

サブメンバー
GK:西川周作、東口順昭
DF:植田直通、太田宏介、塩谷司、昌子源
MF:清武弘嗣、今野泰幸、柴崎岳
FW:豊田陽平、武藤嘉紀、小林悠

交代
49分 乾貴士 → 清武弘嗣
78分 岡崎慎司 → 武藤嘉紀
86分 遠藤保仁 → 柴崎岳

SAMURAI BLUE (日本代表) は1月20日、オーストラリアのメルボルンでAFCアジアカップ2015グループステージ最終戦を行い、ヨルダンに本田圭佑選手と香川真司選手のゴールで2-0の勝利を収め、3連勝で準々決勝進出を決めました。香川選手はこの試合のMVPに選ばれています。

勝点9でDグループ1位となった日本は、23日にシドニーで行われる準々決勝でCグループ2位のアラブ首長国連邦(UAE)と対戦します。なお、Dグループのもう一方の試合でイラクがパレスチナに2-0で勝って、グループ2位で次のラウンドへ進みました。

引き分け以上でグループステージ突破が決まる一方で、負ければグループステージ敗退の可能性もあるという、気の抜けない条件で迎えた一戦でしたが、ハビエル・アギーレ監督はそれまでの2試合と同じ布陣で臨み、勝利へのこだわりを見せます。

4年前の大会では初戦で苦しめられて日本は終了間際の同点弾でようやく引き分けたヨルダンですが、今回も立ち上がりから激しくフィジカルなプレーで挑んできました。この試合で、キャプテンとしての出場記録を56試合にし、新たな日本記録を作ったMF長谷部誠選手や、MF遠藤保仁選手、香川選手をマンマークに近い形でケアをして自由を奪おうとします。

それでもボールと試合を支配した日本は、前半10分に遠藤選手-香川選手-乾貴士選手とつないで相手を崩し、前半18分には本田選手のFKでゴールを脅かします。先制点は前半24分に、長谷部選手-乾選手-岡崎慎司選手と、縦に早いパスをつないで岡崎選手がシュートを放ち、相手GKが弾いたリバウンドに本田選手が詰めて右足を丁寧に合わせて決めました。

相手のハードでフィジカルなプレーに手を焼きながら、日本は前半29分にも本田選手のCKに森重選手が頭で合わせ、同38分には香川選手のスルーボールに反応した岡崎選手が近いレンジからの一撃を左サイドネットに掛け、25,616人の観客を沸かせます。

ヨルダンが日本ゴールに迫ったのは、前半は28分にハムザ・アルダラドレハ選手がインターセプトから持ち込んでシュートを放った場面でしたが、後半になると途中出場のアーメド・ハイル選手とモンサール・アマラ選手の2人が前線やサイドで仕掛けて反撃を試みます。

後半54分にはハイル選手の粘りで得たFKでサイード・ムルジャン選手がゴールを狙い、その3分後にもアマラ選手がゴール前に持ち込んでシュートする場面を作りますが、GK川島永嗣選手を崩すには至りません。

日本は後半早々にMF清武弘嗣選手を投入。サイドチェンジを意識したパスワークから後半55分には遠藤選手がミドルシュートを狙い、その後も本田選手、DF吉田麻也選手、香川選手らが相手ゴールを脅かします。

追加点が生まれたのは後半82分でした。カウンターから途中出場のFW武藤嘉紀選手が清武選手からのパスを左サイドで受けて攻め上がり、マイナスのボールを折り返すとゴール前に詰めた香川選手が右足で合わせて、ゴールネットを揺らしました。

アディショナルタイムには、途中出場のMF柴崎岳選手からのパスを受けた本田選手がペナルティエリアに切り込んでシュートを放ちましたがポストに嫌われ、得点はなりませんでした。

監督・選手コメント

ハビエル・アギーレ SAMURAI BLUE (日本代表) 監督
非常にインテンシティの高い戦いで、われわれの最高のプレーが要求されました。しかし、そこで相手を上回るプレーが出来て、得点を取ることもできたので、次のステージに進むに値するチームだったと思います。今大会、良い守備ができています。もう少し早い時間に2点目が決めていたら、もっと楽な試合になっていたと思いますが、実際には簡単ではなかったですし、選手はよくやってくれました。香川選手にはもっとペナルティエリアに入ってシュートを打ってほしいと思います。そういうプレーからイラク戦ではPKも生まれました。彼の働きには満足しています。グループステージを突破した8チームは優勝のチャンスがあると思うので、ここからまたゼロから始めなくてはなりません。アラブ首長国連邦(UAE)の10番は欧州のクラブの注目を集めるような素晴らしい選手ですが、一人では勝てません。全ての選手に気をつけなければなりません。われわれは中2日の日程ですが、この間にできるだけ選手を休ませて、これまでと同様、相手に敬意を払いながら闘い続けていきます。

MF 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
相手はすごくタフに来ていましたが、前半で先制できたことで試合をスムースに運ぶことができたと思います。後半、相手のプレッシャーが強くなった中で、カウンターから2点目を獲れたことはすごく理想的でした。なにより、完封で勝ったことがよかったと思います。(久しぶりのゴールで)素直に嬉しかったですが、ただ一番重要なのはチームが勝ったことです。仲間が自分のゴールを喜んでくれたことはすごく嬉しかったです。でももう次の試合に切り替えたいと思います。次の試合もすごくタフになると思いますし、負けられないので、チームが勝つことを考えて次の試合に準備したいと思います。

MF 遠藤保仁 選手(ガンバ大阪)
暑さは気になりませんでした。(相手の出方は)想定内でした。危ない場面もありませんでしたし、長谷部選手がマークされたことも想定内でした。中で起点が作れなければ、外で作れば良いだけのことですから。相手は勝つしかない状況でしたが、自分たちは分けても良い状況だったので、気持ちに余裕がありました。1点を守り切るような(プレースタイルの)チームではないですが、ゼロで押さえられてよかったです。

MF 本田圭佑 選手(ACミラン)
(ゴール場面は)あのシーンに限っては非常にいい形で(こぼれ球に)反応できたのではないかと思います。ただ、あれ以外の場面でも、もっと反応していればチャンスになった場面もいくつか心に残っているところがあります。良いところは続けながら、今日もビッグチャンスが少なかったので、自分自身のビッグチャンスを増やしていけるように良い動き出しを続けたいです。あまり評価しすぎるのは良くないですが、セスノックでの(練習)試合に比べると、(連係は)明らかにこの数日間で良くなってきていると思います。香川選手の得点は、本人も非常に喜んでいました。彼は得点が取れる選手ですから、ゲームメークするだけでなく、ああいうところで決定力を見せてくれることは心強いです。

レイ・ウィルキンス ヨルダン代表監督
負けて非常に残念です。日本はとても良いチームで、われわれは計画していたことをあまりやらせてもらえませんでした。選手たちは頑張っていただけにがっかりしています。相手を尊重しすぎたと思います。日本には欧州でプレーしている選手が多いので、フィジカルが強く、若手と経験ある選手とがとてもうまく融合したチームで、動きの中でのパスワークが特に素晴らしかったです。すごく良いチームでなければ日本に勝つのは難しいと思います。 

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