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AFCアジアカップ2015オーストラリア総括

2015年01月25日

AFCアジアカップ2015オーストラリア総括

SAMURAI BLUE(日本代表)がAFCアジアカップ2015オーストラリアでベスト8に終わった結果を受けて、日本サッカー協会の霜田正浩強化担当技術委員長は1月24日、シドニーで大会を振り返って、「結果は残念だが、非常に良いチームを作ってくれた」とハビエル・アギーレ監督の手腕を評価しました。

1992年大会での初優勝以来通算5度目の優勝と連覇を目指した日本は、グループステージでは3戦3勝(パレスチナ4-0、イラク1-0、ヨルダン2-0)でDグループを1位通過でしたが、23日の準々決勝でアラブ首長国連邦(UAE)に延長1-1の末PK戦に4-5で敗れて、大会を後にしました。

準々決勝について、「PKで負けて次のステージに進めないのは残念。あれだけ圧倒した内容で、国際Aマッチとしては信じられないほど多くのシュート数(35本)でしたが、あれだけ打って1点しか入らないというのが課題。応援してくれた多くの方々に申し訳なく思っています」と振り返りました。

昨年8月に就任したアギーレ監督は、9~11月の国際親善試合6試合とAFCアジアカップへ向けた昨年末からの直前合宿を実施しました。

霜田委員長は、「就任から非常に短い時間のなかで、これだけきちんとチームを作ってくれたことは評価していいと思う」と話し、監督の指導効果については、「選手がピッチの中で自分たちで解決していかなくてはいけないと考えるようになり、それが試合の結果として現れるようになり、試合の内容も向上した」と指摘しました。

日本のベスト8止まりは1996年大会以来5大会ぶりで、日本がFIFAワールドカップに出場するようになってからは初めてになりますが、霜田委員長は「結果は重く受け止めなくてはいけないが、代表チームは結果だけでなく、結果に至るプロセスを評価することも必要。監督の練習方法やメニュー、雰囲気など、チームの進むべき方向を重視して前向きに捉えていきたい」と説明しています。

アギーレ監督の今後のチームづくりについて、霜田委員長は「前のワールドカップで負けたチームが次のステップへ進めるようになるために、目の前の試合に勝つことだけでなく、相手と状況に応じたサッカーができるようになることを強調して取り組んでほしい」と期待を口にしています。

さらに、「ここまではロシアのFIFAワールドカップまでの4つに分けたうちの第1クール。ここまでは選手の年齢に関係なく、調子の良い選手を集めながらチームのベースづくりをしようという話をしていた。ここから先は将来を見据えた選手選考が始まると思う」と語りました。

代表チームの次の活動は、3月下旬に行うキリンチャレンジカップでチュニジア(27日)と、JALチャレンジカップでウズベキスタン(31日)と対戦し、6月から始まる2018 FIFAワールドカップアジア地区予選へ備えます。

コメント

大仁邦彌 日本サッカー協会会長
準々決勝は勝たないといけない試合だったと思いますが、サッカーだからこういう試合もあるのだと感じました。先制のあの1点が痛かったと思います。言い訳ではないですが、やはり中2日の影響は、鋭さや正確さなど、いろいろな細かい部分で少し影響があったかと思います。ただ、内容ではチャンスも非常にたくさん作れましたし、良いサッカーではあったと思います。アギーレ監督は、就任からここまでのチームの持ってき方など、さすがだなと私は感じました。いずれ技術委員会まとめると思いますが、良いチームになってきていると感じます。みなさんに後押ししてもらいながら、このような結果で残念ですが、前回のAFCアジアカップに比べて、以前よりは良いチームになっていますし、アジアは厳しいということを、みんながこれでもう一回自覚したと思います。アジアと戦うFIFAワールドカップ予選で、それを活かしたいと思っています。

霜田正浩 日本サッカー協会強化担当技術委員長
(準々決勝では)日本の良いところをたくさん出して、あれだけ相手を圧倒した非常に良い内容でしたが、あれだけ打って1点しか入らないというのが課題だと思います。チャンスの数を増やすということをやってきたので、あれほど多くのチャンスを作れたということに関しては非常にポジティブに捉えなくてはいけないかと思います。その確率をどうやって上げていくかが次のステップです。一発勝負ではなにが起こるかわかりませんし、そこを勝ち切るのが本当の実力だと、日本はもう一度全てのカテゴリーで奢る気持ちをなくして、一つずつ目の前の試合に勝たないといけないと思います。中国がフランス人監督の下でサッカーが変わってきているように、アジアでも変化があり、いろんな国から情報を取り入れてレベルアップをするためにいろいろなことをしています。日本もまだまだ歩みを止めるわけにはいきません。今大会は、アギーレ監督の下で新しいチームができた時期でした。ピッチ外での問題のあるなしに関わらず、選手たちは監督の戦術を確認しながら、ピッチの中で前向きに選手は取り組んでくれたと思います。

国際親善試合
U-22日本代表 vs U-22ミャンマー代表
3月11日(水) 19:10 キックオフ(予定)千葉/フクダ電子アリーナ
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キリンチャレンジカップ2015
SAMURAI BLUE vs チュニジア代表
3月27日(金) 19:30 キックオフ(予定)大分/大分スポーツ公園総合競技場
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JALチャレンジカップ2015
SAMURAI BLUE vs ウズベキスタン代表
3月31日(火) 19:25 キックオフ(予定)東京/東京スタジアム
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