ニュース
アジュール兵庫が連覇達成 第26回全国レディースサッカー大会
2015年03月23日
第26回全国レディースサッカー大会は3月22日(日)、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンターで最終日を迎えました。この日は1~4位の順位別トーナメントの決勝と3位決定戦を開催され、アジュール兵庫(関西1/兵庫)が連覇を達成しました。
FCマミーズ(関東2/神奈川)と沖縄県レディース(九州2/沖縄)の4位トーナメント決勝では、開始6分までにFCマミーズが2点を奪いました。後半も互いに攻め合い、総シュート数は両チーム合わせて24本。沖縄が40分に1点を返して諦めない姿勢を見せたものの、スコアは2-1のままで終了し、FCマミーズが勝利しました。
3位トーナメントでは、東京アルテミスSC(関東1/東京)がFC べにばな(東北1/山形)との決勝で、完全にペースを握ります。常に相手陣でプレーを続け、6本のシュートを放った前半だけで3得点を挙げた東京は、後半も最後まで攻め手を緩めずに45分から2得点を追加し、べにばなに1本のシュートも許さないまま、5-0と大勝しました。
長野フレンズ(北信越/長野)とKochi ganador FC(四国/高知)による2位トーナメント決勝は、互いに主導権を握ろうとする時間が続きます。ganadorの縦に速い攻めにも、守備範囲の広い長野GK唐木あかね選手が思い切った飛び出しで対処します。前半から緊迫した展開が続いた試合が動いたのは32分。ganadorがPKを得ると、これを江澤みずほ選手がしっかりと決めました。この1点をganadorが守り切り、長野に競り勝ちました。
1位トーナメント決勝では、アジュール兵庫(関西1/兵庫)が清水FCレディース(東海/静岡)を相手に開始早々のゴールで最高のスタートを切りました。開始50秒、パスを受けた長谷川圭選手が、間合いを詰めてきた清水GKの動きをよく見ながらドリブル。一瞬のスピードアップで振り切ると、無人のゴールにボールを流し込み先制しました。兵庫はその後も球際での強さを見せ、清水にプレーのリズムを作らせません。すると15分、前線でまたも長谷川選手がスピードを活かして左サイドからドリブルでゴールに迫り、そのまま追加点を奪い、兵庫が2点をリードしました。
一方、兵庫のプレッシャーの前に苦しんでいた清水は43分にビッグチャンスを迎えます。ゴール正面のFKで堀佳織選手が右足を振ると、ボールは惜しくもゴールポストを叩きました。清水は終盤にも交代選手を投入しますが流れを変えるには至りません。このまま試合は2-0で終了し、兵庫が前回大会に続いて全国の頂点に立ちました。
監督・選手コメント
永留かおる 選手兼監督(広島FCレディース/広島)
最後に勝ちましたが、今大会は勝ち越すことはできませんでした。初戦から決定力に欠け、先制されてからズルズルと失点する形となりました。普段一緒に練習できる機会は決して多くないのですが、集まったときにはしっかり声をかけ合い、ピッチを離れたら、飲んだり話したりと楽しいのが、オーバー30(30歳以上)のチームの良いところかなと思います。それぞれの地元に戻ってプレーを続けている元なでしこリーグの選手と再会できるのも、この大会の楽しいところです。その仲間に「よく体が動くね」と言われることを糧にしています。良い準備をして、また来年挑戦したいと思います。
松本美保 選手兼監督(長野フレンズ/長野)
昨年は3位という好成績で大会を終えることができ、今年はそれ以上の成績を狙っていました。初日から難しい試合が続きましたが、全国の舞台で少ない人数ながらも戦い切ったことは自信になると思います。このチームは定期的に練習できているわけではありません。長野県内のレディース年代の選手人口も飛躍的には伸びていないため、今後はブランクのある選手に戻ってきてもらうなどして、底上げをできたらなと思っています。今はプレーから離れている選手の分も、みんなで成績を残そうとやってきました。これからも「心は一つ」を合言葉に、頑張っていきたいと思います。
杉山千恵美 選手(清水FCレディース/静岡)
就職して引っ越す選手もいたので、優勝して有終の美を飾りたいと思っていました。このメンバーになって2年目で、県内各地から集まって週1回練習してきました。自分のチームを休んでこちらに参加するほど、みんなこのチームが大好きなんです。誰がエースというわけでもなく、雰囲気が良く、みんなで盛り上げて協力しあうまとまりのあるチームです。決勝まで来られたので優勝できるかなと思ったのですが、相手チームが素晴らしかったですね。このチームでサッカーできたことがすごく楽しくて、今は悔しさよりも寂しさが先に立ちます。でも、昨年負けたチームに勝つことができ、決勝に進めたので良かったです。
菅亜矢子 選手(アジュール兵庫/兵庫)
連覇を目指しつつ、楽しくサッカーしたいとみんなが思っていました。全員で戦えたことが良かったのだと思います。みんなで楽しくここまで来られたことがうれしかったです。アジュール兵庫には、一度現役から離れた人を年上の方々が誘い、チームに加えてくれる伝統があります。今年は5人が新たにチームに加わり、選手が入れ替わりましたが、みんなが同じ方向を向いて戦えました。サッカーが好きで、同じ目標を持ったチームだということが優勝の要因だと思います。(来年度は)3連覇が目標になります。メンバーが変わっていく中、またチャレンジしていきたいと思います。
JFA-TV
第26回全国レディースサッカー大会
2015年3月20日(金)~3月22日(日)
時之栖スポーツセンター 裾野グラウンド(静岡県裾野市)
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/24 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WESTは大津高校が優勝
- 大会・試合 2024/11/24 71大会ぶり関西勢決勝制し、ヴィッセル神戸が2度目の戴冠 宇佐美選手不在のガンバ大阪、決定機を生かせず惜敗 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/23 第104回 天皇杯 「SCO GROUP Award」 受賞選手発表
- 大会・試合 2024/11/22 配信決定 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ2回戦
- 日本代表 2024/11/22 【JFA STORE】最大50%OFF!南野拓実、伊東純也、中村敬斗選手を含む人気アイテムが特別セール!