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柏の突破決定か、必勝態勢の鹿島、浦和、G大阪 ~ACLグループステージ第4節~
2015年04月06日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015は4月7日(火)、8日(水)にグループステージ第4節を迎えます。日本から出場の柏レイソルはグループEで2位につけ、勝てばラウンド16進出が決まりますが、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、ガンバ大阪はグループステージ突破の望みをつなぐために勝利が求められています。
鹿島は7日にホームで、中国スーパーリーグ4連覇中で2013年ACL覇者の広州恒大と対戦します。3連勝でグループH首位の広州は、勝てばグループステージ2試合を待たずにノックアウトステージ進出が決まります。
前回3月18日の広州での対戦では、後半鹿島が2-1リードを奪った後にエウケソン選手とリカルド・グラル選手のブラジル人FWの2人に立て続けに決められて逆転され、アディショナルタイムにも追加点を許す展開で、鹿島はMF柴崎岳選手のゴールで終了間際に1点を返す粘りをみせたものの4-3で敗れました。
ブラジル代表にも選ばれたグラル選手は要注意です。今季クルゼイロから加入したばかりですが、昨年大会優勝のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)戦でのハットトリックを含めて3試合で6ゴール。国内リーグでも2得点の活躍で、元イタリア代表DFのファビオ・カンナバーロ監督も、「慣れない環境で素晴らしい」と絶賛しています。
恒大は国内リーグ戦では2勝1分けの後、4月3日に今季初黒星を喫して順位を7位に下げましたが、MF鄭智選手ら多くの中国代表選手と韓国代表DFキム・ヨングォン選手を擁しており、手強い相手に変わりありません。
一方、ここまで8失点で3連敗の鹿島は、ノックアウトステージ進出の望みをつなぐためには勝利が必要です。週末のJ1リーグで鳥栖に3-1で逆転勝利して今季初白星を手にしており、上向いた調子を恒大戦に活かしたいところです。
浦和は堅守の北京と
8日に浦和がホームに迎える北京国安も難敵です。3連勝でグループG首位の北京は勝てばステージ突破が決まりますが、浦和も次のラウンド進出の可能性を維持するためにも、勝ちを狙います。
グループステージ前半戦を終えて3戦3勝は出場32チーム中で広州恒大と北京の2チームのみですが、無失点での3連勝は北京だけです。現在3勝1分け無敗で首位の国内リーグでも、4月3日の4戦目を終えて失点1でリーグ最少失点を維持しています。
北京で戦った前節は0-2で敗れた浦和ですが、今季ACLで初勝利をあげるためには、北京の堅守をこじ開けなければなりません。
北京のアルゼンチンMFパブロ・バタージャ選手はACLプレーオフから4戦3得点で、スウェーデン代表経験もあるFWエルトン・フェイズラフ選手も国内リーグでは4戦3得点と好調で、8日の試合では前節の出場停止から復帰の見込みです。他にもモンテネグロ代表FWデヤン・ダムヤノビッチ選手や中国代表の張呈棟選手らを揃え、攻撃力も十分備えており、現在3勝1分けでJ1リーグ首位の浦和はその力が試されています。
浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、「非常に厳しい試合だが、立ち上がりからプレッシャーをかけて相手に立ち向かう」と意気込みを口にしています。
G大阪は敵地でブリーラム戦
アウェイに乗り込むガンバも厳しい戦いになりそうです。7日にタイで同国プレミアリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドと対戦します。
Fグループで首位のブリーラムが2勝1分けで勝点7、2位の城南FC(韓国)が2勝1敗の勝点6で、勝点1のガンバにそれぞれ6差と5差のリードを奪っています。今節ガンバが負けて、城南が広州富力に勝つと、ガンバのノックアウトステージ進出の夢が断たれてしまいます。ブリーラムとは前節ホームでの対戦では1-1で引き分けましたが、今回は勝利でグループステージ突破の望みをつなげなくてはなりません。
ブリーラムは国内リーグでも1勝3分けの後、2連勝して4位と好調を維持。ホームでは熱狂的なファンの後押しを受けて、FWジウベウト・マセナとFWジオゴを中心に攻撃的にしかけてくると予想されます。
ガンバはFWパトリック選手が警告累積で出場停止は痛いところですが、先月末、日本代表にデビューして代表初ゴールも決めたFW宇佐美貴史選手の活躍に期待がかかります。宇佐美選手は3日のリーグ戦でも2得点でチームの2連勝に貢献しています。
「チームとして上向きにきている。可能性はあるので、3つ勝てるように頑張りたい」と、宇佐美選手は話しています。
柏は山東で
一方、4チームの中で最もラウンド16に近い位置にいるのが柏です。現在2勝1分け勝点7で全北現代(韓国)と勝点で並び、得失点差でグループEの2位につけています。
今回、8日にアウェイで対戦する山東魯能(中国)は1勝2敗勝点3の3位。柏が勝てば勝点10でグループ2位以内が決定し、次のラウンド16進出が確定します。
柏は前節ホームで山東に2-1で勝利していますが、ホームで柏を迎える山東は国内リーグ2連勝中で現在3位と順位を上げており、2試合で3得点のFW楊旭選手とDF載琳選手が出場停止から復帰します。ただ、今季ACL3試合8失点は出場32チーム中ワースト3位タイ。柏が好調なMF武富孝介選手らを中心に、相手守備陣を混乱させることができれば、勝機が見えてきそうです。
国内リーグ戦から中4日でホームにて戦う山東に対して、柏は4日のJ1リーグから中3日で移動も伴っています。国内リーグ2連敗からの切り替えも重要な要素になりそうです。
AFCチャンピオンズリーグ2015
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