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大詰めを迎え、必勝態勢の日本勢 ~AFCチャンピオンズリーグ第5節へ~
2015年04月20日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2015グループステージは4月21日(火)、22日(水)に第5節を迎え、日本から出場の柏レイソル、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪は今節にもその行方が決まる可能性があります。
浦和は21日にホームで水原三星ブルーウィングス(韓国)と対戦しますが、日本の4クラブの中で最も厳しい状況です。
2007年大会では優勝した浦和ですが、今大会は3連敗後に前節の北京国安(中国)戦で勝点1を獲得して現在グループGで最下位。水原に勝たなければ大会敗退が決まります。
一方の水原はグループ2位につけ、引き分けでも3位のブリスベン・ロアー(オーストラリア)の結果次第でノックアウトステージ進出が決まります。国内Kリーグでも5連勝中で2位です。
浦和戦ではここまで4戦全てに出場しているDFオ・ボムソク選手を累積警告による出場停止で欠きますが、18日のリーグ戦で今季4得点目を決めた元韓国代表MFヨム・ギフン選手、同じく18日に2得点している元川崎フロンターレのFWチョン・テセ選手、ACL4戦3得点のMFソ・ジョンジン選手など攻撃陣が好調です。
前回2月25日の敵地での対戦では、浦和はDF森脇良太選手のゴールで先制しながら、後半に2得点を許して1-2で敗れました。しかし現在、浦和はJ1リーグでは4勝2分け負けなしで首位。その勢いをACLに活かして、最終節へグループステージ突破の望みをつなげたいところです。
柏はホームで全北戦
最もノックアウトステージ進出に近い柏も、ホームで21日にグループD首位で現在韓国Kリーグ首位の全北現代と対戦します。
柏、
全北を率いるのはチェ・ガンヒ監督で、2006年大会優勝と昨季を含め3度のKリーグ優勝に導き、また、韓国代表監督としても2014FIFAワールドカップ予選突破を遂げています。
現在チームはKリーグで6勝1分け負けなしで首位をキープしています。攻撃ではブラジル出身の3選手が好調で、MFレオナルド選手はリーグ戦3試合連続得点で4得点を挙げてチームの4連勝に貢献。FWエドゥー選手もリーグ戦4得点で、MFエニーニョ選手はACL4試合2得点の活躍です。守備陣にはオーストラリア代表DFアレックス・ウィルキンソン選手、3月の代表戦で韓国代表に招集されたDFキム・ギヒ選手らを擁しています。
柏はJ1リーグ戦では勝ち負けを繰り返し、16日の鹿島戦にも負けましたが、吉田達磨監督は「今日のサッカーは今後への大きな転機になる」と前向きです。好調な韓国代表DFキム・チャンス選手とACL4戦3得点のMFレアンドロ選手を累積警告で起用できませんが、前回2月の敵地での対戦では0-0で引き分けた相手に、ホームでは多くのサポーターの応援を背に勝利を手にしたいところです。
復調鹿島はワンダラーズと
鹿島は21日にオーストラリアでウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦します。
今月7日の前節広州恒大(中国)戦で待望の勝点3を手にして3連敗を止めた鹿島ですが、16強進出の望みをつなぐためにも、負けは許されない状況です。
ウェスタン・シドニーは昨年大会覇者ですが、今大会では2月25日に鹿島で1勝を挙げたものの2戦目で負け、その後2引き分けと波に乗れていません。鹿島戦に勝たなければ、2位FCソウル(韓国)の結果次第では大会敗退が決まりますが、DFアントニー・ゴレッチ選手を累積警告で欠く苦しい状況です。
昨年10月に始まった今季の国内Aリーグでも26試合を消化して4勝6分け16敗で10チーム中9位ですが、サンフレッチェ広島のMF髙萩洋次郎選手、川崎フロンターレのDF田中裕介選手が1月に加入後は4勝2分け8敗と少し調子を上げています。オーストラリア代表のFWトミ・ユリッチ選手と元浦和のDFマシュー・スプラノヴィッチ選手もいて、気を抜けません。
鹿島はDF昌子源選手が累積警告で出場できませんが、J1リーグでも最近の4試合で2勝2分けと調子を上げてきています。トニーニョ・セレーゾ監督も「ここ7試合で悪い試合はない。良い方向に進んでいる」と、手ごたえと自信を口にしています。
敵地必勝を期すガンバ
グループFのガンバは22日に中国で広州富力と対戦します。
ガンバは2連敗の後に3、4節のブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦をホームで引き分けた後に敵地で勝利して勝点4を稼ぎ、勝点7で並ぶ首位ブリーラムと2位の城南FC(韓国)に勝点3差に迫っています。ラウンド16進出の可能性を最終節へつなげるためには、やはり勝利が必要です。
富力は勝点4でガンバと並びながら得失点差で3位。グループステージ突破をかけて、勝たなければならない状況です。国内スーパーリーグではここ3戦を2勝1分けで5位に浮上しています。
中国代表MFジャン・ジーポン選手は累積警告により出場停止ですが、前回のガンバ戦(2-0)で得点したMFワン・ソン選手とFWアブデルラザク・ハメドアラー選手や、3月に中国代表入りしたDFジン・ヤンヤン選手を擁しています。ホームでは地元ファンの熱狂的な応援もあり、厳しい対戦相手として変わりはありません。
ガンバは現在J1リーグで首位の浦和を勝点1差で追う2位につけています。日本代表MF今野泰幸選手も怪我から復帰し、チームにはアグレッシブさが戻っています。特にFWパトリック選手とFW宇佐美貴史選手のホットラインが強力で、宇佐美選手は4戦連続得点でチームの4連勝に貢献。6試合7ゴールでリーグ得点ランクトップと好調です。
主将のMF遠藤保仁選手は、「自力突破の可能性が出てきた。広州ではかなりのアウェー感があると思うが、自分たちはいい形で来ている。自信を持って臨みたい」と話しています。