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神戸が接戦を制して2連勝 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST
2015年05月07日
ピックアップマッチ
サンフレッチェ広島F.Cユース 1-2(前半1-1、後半0-1) ヴィッセル神戸U-18
高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第5節を5月6日(水・祝)に行い、サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)が対戦しました。
序盤にチャンスをつくったのは神戸。「野田(樹)と金田(拓海)のコンビがバランスを取ってくれた」と野田知監督が評したように、2人を起点にテンポ良くボールを動かして試合の主導権を握ります。14分には中央からのスルーパスに藤谷壮選手が反応し、ゴール前にクロスを送ると、広島のGKが弾いたボールを野原健太選手がシュート。一度はDFに阻まれるも自ら押し込み、試合を動かしました。野原選手は30分にもGKとの1対1を迎えましたが、シュートは枠を捉えることができず。対する広島は、劣勢が続いた中で一瞬の隙を突き、37分に長沼洋一選手のPKで試合を振り出しに戻します。
1-1で迎えた後半も試合の流れは変わらず、神戸が広島を攻め立てます。56分に左サイドから中央にボールをつなぐと、金田選手が右のスペースにスルーパスを通します。このパスに藤谷選手が走り込み、左足でミドルシュート。「軌道を見た瞬間、入ったと思った」(藤谷選手)という一撃がゴールネットを揺らし、神戸が再びリードを奪いました。このままでは終われない広島も途中出場の河本敬太選手が突破を仕掛けるなど、押し込むシーンが増えます。84分には河本選手が中央突破を図り、ペナルティーエリア左にパス。このボールに反応した加藤陸次樹選手がゴールを狙いましたが、ゴールポストを直撃。こぼれ球は神戸DFに阻まれ、追いつくことができません。広島はその後も攻撃を続けましたが、スコアは動かず神戸が2-1とリードしたまま試合終了。神戸は、藤谷選手も「今日の勝利は大きい」という貴重な1勝を奪いました。
監督・選手コメント
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
失点の仕方に広島の現状が表れています。ゴール前に人数がいても防ぎ切れない。これまではGKの好セーブのおかげで防いできたけれど、質の高い相手と対戦すると、守り切ることができません。あと半歩、あと一歩、足を伸ばして防ぐ意識を練習から高めてきたのですが、大切な場面で発揮できませんでした。攻撃も、後方からのロングボールに頼ってしまうことが多い。その判断は悪くないのですが、もっと状況に応じた攻撃ができればと思います。
長坂恭樹 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
試合の入り方が悪く、序盤にゴールを許してしまいました。それでも、前半は守備の時間が長い中、しっかり守れていましたし、同点に追い付くことができました。後半も良い流れのまま行けるかなと思ったのですが、軽いプレーを繰り返したことで、相手に2点目を与えてしまいました。試合後は監督から「試合に負けて悔しい」ということを言われました。監督がとても悔しがっている姿を見て、自分たち選手がこのままではいけないと強く感じました。
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
ボールはよく回っていたのですが、相手とのシステムが噛み合わないこともあり、プレスが掛からない時間が前半から見られました。その影響で、前半の終盤は押し込まれる場面もありましたが、飛び出しがうまく、警戒していた加藤陸次樹選手をCBの2人がうまく抑えてくれました。特に後半の守備は良かったですね。前節に続いての勝利は選手の自信につながります。攻撃の形が見えてきましたし、全体的に完成度が高くなってきたと思います。
野原健太 選手(ヴィッセル神戸U-18)
ここまで4試合、得点できずに悔しい思いをしていましたが、やっと結果を残すことができました。点が入らず焦りもありましたが、「絶対に決めてやる」という気持ちと、シュートをする際にボールを見る、というこれまでできていなかったことの意識を高めたことが良かったと思います。チームとしても、相手が引いた状況でドリブルをうまく使うことで、崩せるようになってきました。今日の試合に勝てたことはうれしいですが、気持ちを切り替えて次の試合に臨みます。
その他の試合結果
東福岡高校 2-0(前半2-0、後半0-0) 履正社高校
大分トリニータU-18 1-0(前半1-0、後半0-0) セレッソ大阪U-18
名古屋グランパスU18 1-3(前半1-2、後半0-1) 京都サンガF.C. U-18
ガンバ大阪ユース 3-2(前半2-1、後半1-1) 京都橘高校
高体連同士の対決となった東福岡高校(福岡)と履正社の一戦は、前半の2ゴールを守り切った東福岡が勝ち越しに成功。東福岡は第2節以降、無敗が続きます。大分トリニータU-18(大分)とセレッソ大阪U-18(大阪)の対戦は、4分に生まれた浅原直弥選手の1点が決勝点となり、大分が勝利。開幕から続いたC大阪の連勝は4でストップしました。ともに初勝利をかけた名古屋グランパスU18(愛知)と京都サンガF.C. U-18(京都)の対決は、武市穣太選手の得点を皮切りに3ゴールを奪った京都が勝利。ガンバ大阪ユース(大阪)は2点のリードを京都橘高校(京都)に追いつかれましたが、69分に武田太一選手が勝ち越し点をマークし、3-2で勝点3を手にしました。