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元日本代表選手が語るシニアサッカーの魅力 ~第15回全国シニア(60歳以上)サッカー大会~

2015年05月21日

元日本代表選手が語るシニアサッカーの魅力 ~第15回全国シニア(60歳以上)サッカー大会~

第15回全国シニア(60歳以上)サッカー大会と、シニア(70歳以上)サッカーフェスティバルが5月30日(土)に北海道夕張市で開幕します。

これらの大会は、シニア層へのサッカーの普及と、生涯スポーツとしてより楽しんでもらうことを目的に実施しています。これまで、本大会には数々の名選手が出場してきました。東京都選抜(Lazos27)の優勝で幕を閉じた前回大会には、元日本代表MFの藤口光紀さんが広島県選抜60の一員として参戦。今大会の開幕を控え、藤口さんにシニアサッカーの魅力を語っていただきました。

――シニアサッカーを始めたきっかけを教えてください。

藤口氏: 浦和レッズの運営やJリーグの仕事に携わっていた十数年前、体を動かす機会が減っていました。その半面、ファンやメディアの方と食事する回数が増えていたある日、娘が私の体を指して「何それ?」と言うんです。「何それって何だよ」などと反論しつつも、これはマズいと思い、体を引き締めようと一念発起したのがきっかけです。

――シニア層を対象としたサッカーがあることはご存知でしたか。

藤口氏: もちろんです。でも、昔、日の丸を背負ったことがある人間には、変なプライドがあります。昔できたことができないと、イライラするんです。私もサッカーを再開した当初は抵抗を感じていました。ボールは蹴れない、走れない、頭でイメージしていることをプレーに移すまでに1時間くらいかかる感覚でしたから(笑)。

――その課題は、どのように克服したのですか。

藤口氏: 本来はあまり好きではありませんが、自主練や筋トレ、ランニングを始めました。すると、また走れるようになるんです。勝負にこだわり抜いていた現役時代とは異なり、試合などを通じて「サッカーって、こんなに楽しかったかな」と思うほど、新たな喜びに浸っていました。何よりうれしかったのは、年齢を重ねたら筋力が落ち、技術的にも上達しないという固定概念を覆すことができたこと。「人間、やればやっただけ成長するんだ」と感じました。

――昨年、「第14回全国シニア(60歳以上)サッカー大会」に出場しました。

藤口氏: 数十年ぶりに会った仲間もいますし、やっぱりサッカーっていいなという気持ちになりました。コンディションが整わず、歯がゆい思いをしましたが、それよりも綺麗なピッチでプレーさせていただいたことがうれしかったですね。

今大会に出場する皆さんには、芝生のピッチの上でボールを蹴る喜びを味わってほしいです。それと同時に、人間のすごさも感じ取ってもらいたい。シニア(70歳以上)サッカーフェスティバルに出場する、70歳以上の先輩方のプレーを見て、「10年後の自分に、あんなことができるかな」と触発されるのもいいと思います。うまくなろうと思ったら、まだうまくなれますから。

第15回全国シニア(60歳以上)サッカー大会

日程:2015年5月30日(土)〜6月1日(月)
会場:サングリンスポーツヴィレッジ(夕張平和運動公園)
大会情報はこちら

シニア(70歳以上)サッカーフェスティバル

日程:2015年5月30日(土)〜6月1日(月)
会場:サングリンスポーツヴィレッジ(夕張平和運動公園)
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