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[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(5月)
2015年06月09日
5月3日(日)、岩手県水沢市の県南青少年の家多目的グラウンドで行われた「第2回金ヶ崎カップ復興祈念少年サッカー大会・岩泉町サッカー交流大会」を視察しました。
この大会を主催する金ヶ崎スポーツ少年団代表の高橋正彦氏は、陸前高田市出身です。被災地の復興に向けて何かしら支援したいという郷土愛から、この復興祈念大会を企画。高橋氏は、県南青少年の家に大会の協力を要請する一方で、同施設に少年用ゴール1組を寄付されました。高橋氏の思いに共感した施設関係者もゴール2組を設置。こうしてピッチ3面かでき上がりました。
大会には、陸前高田市の高田FCをはじめ、県外からは宮城県気仙沼の鹿折FCなど16チームが参加しました。1日目は、4チームを4ブロックに分けてリーグ戦を実施。2日目は決勝トーナメントが行われました。
高橋氏は、「被災地が復興するにはまだまだ時間が必要。多くのチームを呼んで大会を出来る状況ではまだないと思うので、少しでも力になり支援していきたい。また、県南青少年の家のグラウンドもいずれ芝生化して、良い環境のもとで大会を続けられれば」と話していました。
4日は岩泉町へ移動し、岩泉サッカー交流大会を視察しました。会場は、岩泉町ふれあいランドに少年用ピッチを2面作って行われました。岩手県の内陸部から上田FC、エスペランサ玉山が、県北からは、久慈と二戸、宮古地区からはデルフィーレ田老と宮古フェニックスの6チームが参加し、U‐12、U‐10の交流戦を実施しました。地元の岩泉スポーツ少年団は残念ながら人数が足りないため、選手はデルフィーレ田老に飛び入り参加。デルフィーレの山本信幸監督は、震災の影響で加速した少子化問題に真正面から向き合っており、今回の大会でも「サッカーをやりたいのにできないというのは可哀想なので何とかしてあげたい」と語っていました。
山本監督も自ら被災し、いまだに仮設住宅暮らし。高台への移転は決まったものの、造成はこれからで、戸建着工は秋になるそうです。被災した全ての人々が仮設住宅から出られるのはまだ先で、生計の見通しすら立たず、仮設住宅での暮らしを選択しなければならない人もいるとのことでした。
同9~10日は宮城県新人戦若林区予選を視察しました。今年から南材FC(南木材町小学校)が誕生し、若林区は8チームになりました。同予選は、古城小学校、沖野小学校の2会場で予選が行われました。必死にボールを追いかける子どもたち、そして、それを応援する保護者の姿が印象的でした。誕生したばかりの南材FCは、これから頑張って歴史をつくっていってほしいと思います。
12日には、宮城県石巻市の鹿妻スポーツ少年団のトレーニングに参加。夕方5時半から7時まで、鹿妻小学校の体育館で行われ、テクニックでトライアングルパスから3対1を行い、ポゼッションは、2S+3対3(5対3)、ラストは4対4のゲームを行いました。90分間、子どもたちは積極的に取り組んでくれました。体育館は、7時から中学校のバレー部が利用するため、練習が終わるとみんな速やかに退散しました。
現在、鹿妻小学校付近は宅地造成中です。未だ仮設巧者の渡波中学校は、3年後に新校舎が建設する予定です。現在、石巻地区は、他の競技団体と連携してうまくシェアしながら練習場を使っているという状況です。
24日は東松島市へ。鷹来の森運動公園に建設された運動場のオープンセレモニーに出席しました。鷹来の森は三陸道矢本インターから内陸へ10分ほど入った高台にあり、野球場が2面と、多目的グラウンド、ソフトボール場があります。そこに今回、運動場が完成しました。運動場は、東松島の航空自衛隊アクロバット飛行するブルーインパルスの格納庫2棟(A棟・B棟)を譲り受けてできたもので、予定より約半年遅れで完成。セレモニーでは、東松島サッカースポーツ少年団の佐藤涼キャプテンが、「屋内練習場ができて、天候に左右されず練習できるのでとても嬉しいです」とお礼の言葉を述べました。
早速、NARUNO‐FC、矢本FC、FC‐IMPULSEの3チームでフットサル交流戦を実施。子どもたちも楽しそうでした。
福島の復興トレセンは21日、喜久田スポーツ公園において、県中郡山トレセンU‐11・U‐12を行いました。私はU‐12を指導しました。スクエアパスではコントロールとパスの質を追求。2対2+3S~1+3対3のポゼッションでは、「観て判断」と「思考を停止させないインテンシティ」を選手に求めました。
昨年、U‐11から関わった選手たちですので、みんな指示を理解して積極的にトライしてくれました。
27日からは、今年度スタートしたいわき地区トレセンU‐12・U‐13へ。U‐12は、アカデミーユースダイレクターの中田康人氏が、U‐13は私がそれぞれ担当し、トライアングルパスからポゼッション4vs2、そして、4対2+2対3(7対4)を。最後は8対8のゲームを行いました。選手たちはみんな良いアピールをしてくれました。昨年U‐12で指導した子たちも半数ほどいて、一回り大きくなっていました。これからが楽しみです。
いわき地区は、一貫指導を目的にU‐12とU‐13を同会場で行うことで、2種と3種の指導者が連携できる環境づくりを目指しています。
29日は、会津地区トレセンを視察しました。東北ユースダイレクターの山崎茂雄氏が、「崩し」をテーマにU‐12を担当。ゴール前の攻防を実践しました。私はU‐11で「テクニック」を指導。スクエアパスは不安な入りでしたが、徐々に良くなり、ポゼッションでは3対1+3対1から3対2+1対2(5対3)へ、そして、1+4対4+4Sと、人数、広さなど発展させて行いました。子どもたちは楽しんでプレーしてくれましたし、指導者の関わり方も積極的で助かりました。
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