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なでしこジャパン、イングランド戦へ最終調整 ~FIFA女子ワールドカップ 準決勝へ~

2015年07月01日

なでしこジャパン、イングランド戦へ最終調整 ~FIFA女子ワールドカップ 準決勝へ~

なでしこジャパンは6月30日、大会連覇を目指すFIFA女子ワールドカップ カナダ2015で、翌日に控えた準決勝のイングランド戦へ向けてエドモントン市内で最終調整を行いました。

小雨交じりで肌寒さを感じる天候の中、チームの練習場には海外からの報道陣の姿も多く見られました。報道陣に公開された冒頭15分の練習では、選手たちは3人一組でのパス交換などで体をほぐし、GK3選手はクロスボールやCKでのセービングなどに取り組んでいました。その後、非公開とされた練習では対戦相手を想定して、動きの確認などを入念に行いました。

最終調整を終えて試合会場のCommonwealth Stadium で前日会見に臨んだ佐々木則夫監督は、「チームは良い雰囲気で準備ができている。(準々決勝を)厳しい暑さの中で戦った割にはコンディションも整ってきた」と、チームの準備に手応えを示しました。

イングランドについては「攻撃はシンプルな展開が多いが、フィードも反応も良い」と指摘。「相手のリズムにならないようにして、自分たちのサッカーをしたい」と話しています。

また、チームを率いて以来、前回大会のグループステージでの対戦(0-2)を含めて、イングランドに未勝利(1分け1敗)であることに触れて、「勝っていないが、今回は負ける気がしない」と話し、「選手たちのゲームコンディションが良くなってきている。スタミナでも相手に勝るレベルにあると思う。選手たちには自信を持って臨んでほしい」と、期待を口にしています。

監督と共に公式会見に臨んだFW大野忍選手(INAC神戸レオネッサ)は、イングランドのクラブでのプレー経験もあります。

「みんなが良いコンディションなので、誰が出ても良い状態で臨める」と話し、優勝した前回大会からの4年間で身に着けたチームの強みを訊かれると、「自信でしょうか。やり切る力、最後まで諦めない力を持ち続けてプレーしているつもりです。それが結果として出ていることが強みだと思います」と答えました。

今回で6大会連続のFIFA女子ワールドカップ出場を達成しているMF澤穂希選手(INAC神戸レオネッサ)は、「チームが勝つために自分が今できることを一生懸命やりたい。ここまで来ると全員の力が必要。控えの選手が試合を決めると思っている」と話し、「みんなでやってきたこと、なでしこの良さが出れば大丈夫」と、これまでのチームの積み重ねに自信と期待を寄せています。

なお、この日はモントリオールで準決勝1日目の試合が行われ、前回大会準優勝のアメリカが2003年と2007年大会連覇のドイツを2-0で下して、2大会連続通算4度目の決勝進出を決めました。ドイツは7月4日(日本時間5日)のエドモントンでの3位決定戦に進みます。日本が1日の準決勝で勝利すると、7月5日(日本時間6日)のバンクーバーでの決勝は2011年大会と同じ顔合わせとなります。

日本対イングランドの準決勝は7月1日17時(日本時間2日8時)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
良い雰囲気で準備できていますし、(準々決勝を)厳しい暑さの中で戦った割にはコンディションも整ってきています。選手たちのゲームコンディションも上がってきています。相手のリズムにならないようにして、自分たちらしいサッカーをすることがポイントです。スタートが非常に重要なので最初の15分とその次の15分を大事に戦いたいですし、ボールの取られ方などリスク管理をしながら戦いたいと考えています。複数の得点を獲れるだけの十分な精神的、技術的要素があり、良いコンディションにあるので、90分か120分で選手たちが勝利を射止めてくれるという自信があります。絶対に(決勝開催地の)バンクーバーに帰れると信じています。

MF #10   澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ)
FIFA女子ワールドカップというすごい場所に居られるのは幸せなことだと思うので、どの一瞬も楽しんでできたらいいと取り組んでいます。緊張も楽しみながらやれたら良いですし、試合にいつ出ても良いように準備しています。(出場へ)呼ばれた時のドキドキ感ワクワク感をすごく楽しんでいますし、試合に出たらしっかり期待に応えられるように、結果を出したいと思っています。

FW #11   大野忍 選手(INAC神戸レオネッサ)
イングランドはここまで来たチームなので、実力もすごくあると思いますし、すごい選手がいると思うので、良い準備をして戦いたいです。ボールの取られ方やミスには注意をしたいですし、自分自身も良い形で得点に絡みたいですが、まずはチームが勝つためにやれることをやりたいと考えています。相手がどこでも、自分たちのサッカーをしていくだけです。全員が気持ちの部分で負けずに、チーム全員で戦っていきたいです。

DF #3   岩清水梓 選手(日テレ・ベレーザ)
イングランドとの過去の対戦成績は、あまり気にしていません。4年前はボールを運べていてもシュートまで行けずにカウンターで失点しましたが、今はシュートまで持っていける自信もありますし、クロスの質も上がっているのでゴールを割れるという期待があります。相手も準決勝ということで、いつも以上に力も気持ちも入るかと思いますが、気持ちでは負けたくありません。厳しい戦いになると思いますが、やっとここまで来たので、最後の2チームとしてバンクーバーに帰りたいです。

Mark Sampson イングランド女子代表監督
前回大会王者との対戦は我々には大きなチャレンジですが、心身ともに準備をしてきました。日本はスペースを狭くしてボールを動かし、クオリティも技術もありますが、我々にも武器があり、良い選手がいます。我々の選手には必要に応じたプレーをする能力があり、明日の試合でもそれを実行するつもりです。失点は少ない方がいいですが、それ以上に得点をしてここまで来ました。どんなタイプの試合でもチャンスを作れますし、このチームは忍耐強さもあります。明日はポゼッションや支配率よりも、誰がチャンスに決めるかだと思います。

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

準決勝
なでしこジャパン(日本女子代表)  vs イングランド女子代表
日本時間 7/2(木)8:00 キックオフ(予定)

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