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JFAインターナショナル・コーチング・コース2015を実施
2015年07月27日
「JFAインターナショナルコーチングコース 2015」を7月13~18日の日程で、大阪J-GREEN堺にて開催しました。
アジアの指導者のレベル向上を目的とした本コース、7度目の開催となった今回はユース育成に特化し、アジア15ヵ国からユース育成担当の技術委員長および、それに準ずる人材を中心に、総勢27名が集まりました。
コースではキッズからU-18までの各年代の特徴やそれに基づく指導法の他、アカデミーやGKコーチングの講義と実技、Jリーグの試合分析などを行いました。
また、自国のユース育成の取り組みについて各受講者に発表してもらうことにより、多方向の情報共有が実現。アジアサッカーの「今」を理解すると同時に、ディスカッションや意見交換もより活発になりました。
この事業は国際交流基金アジアセンターの支援を受け、ASEANを含むアジア各国を対象とした文化交流事業のひとつとして実現しました。
国際交流基金アジアセンターでは、「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」をキーワードに掲げ、日本とアジア各国との文化交流の機会を創出する事業を実施しています。
受講者コメント
Fritz SCHMID マレーシア協会 技術委員長
マレーシアサッカー協会と参加協会の仲間たちを代表して、インターナショナル・コーチング・コース2015を開催してくれたJFAに感謝申し上げます。24時間絶えずサッカーを感じ、その匂いを嗅ぎ、呼吸することのできるこのドリームキャンプという素晴らしい施設で、我々はバランス良く組まれたカリキュラムからだけでなく、ピッチ内外で繰り広げられた非常に興味深いディスカッションやプレゼン、セッションの数々からも恩恵を受けました。また、そのフレンドリーさとホスピタリティは素晴らしく、これ以上望むものは何もないほどでした。
個人的な見解や体験から見て、ユース育成の手法や考え方における知見を惜しみなく与えてくれたJFAの開示性と透明性は他に比肩し得る対象があまりなく、最良モデルの優れた全体像と価値ある学習機会を我々受講者に与えてくれました。また、アジア各国協会からの参加者たちとの活発な意見交換には深い感銘を受けました。自分たちのサッカーを更にレベルアップさせていくには、近隣諸国との継続的な交流を強化し、意見を交換したり、話し合ったり、より高度な質問を重ねていったりすることが基本的な必須条件のひとつです。正しい質問をすることが増えれば、全ての回答を得る必要が減ります。それを意識しつつ、他の受講生たちと組織機関のスタッフ、およびチームを支える影のチームのメンバー全員に敬意と感謝を表したいと思います。ありがとうございます!
Alex WANG 中国協会 技術部
JFAインターナショナル・コーチング・コース2015は本当に素晴らしいコースでした。本コースを通じ、日本サッカーの技術面でのディベロップメント、特にユース育成と指導者養成について詳らかに感じることができました。そして、何故日本サッカーがアジアのトップでいられるのかも同様に感じることができました。それは簡単に言うと指導者と構造です。自国の技術者の養成には長期に渡るハードワークが必要ですが、JFAはそれを非常にうまく実践しており、過去10年以上に及ぶハードワークによってアジアの本物のモデルとなりました。
この7日間のコースで、短い時間でしたが、JFAインストラクターたちのプロ意識の高さやその指導法の細やかさ、そして受講者や選手に対して常に前向きな姿勢に深く感動しました。また、ピッチ内外を通じて最上のサービスを提供してくれたスタッフのお陰でとても居心地よく過ごすことができました。AFC加盟15協会から受講者が集まり、ユース育成や指導者養成について異なるアイデアを交換するまたとない機会を得ることもできました。素晴らしいコースをオーガナイズしてくれたJFAに感謝すると共に、今後も引き続きJFAから学んでいきたいと思います。最後になりましたが、日本サッカー協会とコースインストラクターおよびスタッフの皆さんに心から感謝いたします。中国にいらした際には歓迎します。
コースマスターコメント
影山雅永 コースマスター
7月13日~18日の6日間、アジア各国の方々に参加して頂き、大阪、Jグリーン堺においてICC 2015を開催しました。2006年から始まったこのコースは、当初日本のC級ライセンスのカリキュラムをベースとした内容で、参加者はコース終了後にC級ライセンスを取得することが出来ました。しかし、実際には各国のテクニカルダイレクターやインストラクターの役職の方々の参加目的は、日本の取り組みや情報共有であったため、6回目となる2012年のICCから、日本のユース育成、指導者養成、グラスルーツなど幅広く日本の取り組みを知ってもらうような内容に変更しました。
今回のICCもアジアの15の加盟国から計27名の方々に参加頂き、日本の情報を一方的にシェアするだけではなく、双方向の意見交換の場を作りました。主な内容としては、日本が行っている施策、トレーニングの紹介。Jリーグの視察、ゲーム分析からそのプレゼンテーション。セレッソ大阪へ訪問し、クラブの理念や組織、育成の取り組みなどについて宮本育成部長からレクチャー。自国の問題点についてのプレゼンと議論など、参加者の方々の熱意には頭が下がりました。
ベルギーの若手育成に関わっていた現オーストラリアのテクニカルダイレクター、Eric ABRAMS氏は、「このような機会に様々な議論を出来るのは素晴らしいこと。是非、我が国でも開催したい。」と言い、さらにイランで指導者養成のチーフをしているEHSANI MOHAMMAD氏は、「アジアで高いレベルで戦える国は現在5~6か国。これを我々の力で15~16か国に増やさなければ世界で競争できない。」と話していました。強いアジアを作り、高い競争力を作ること、さらに子供たちが伸び伸びと成長できる環境を作ることにこのコースが少しでも貢献できていることを願ってやみません。
最後に,本コース開催にあたり、視察などを快く受け入れていただきましたセレッソ大阪、ヴィッセル神戸、京都サンガの各クラブには、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。また、大阪府サッカー協会、Jグリーン堺はじめサポートしていただきました関係各位にもお礼申し上げます。
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