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4強決定!いずれも初優勝を目指す 第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年07月29日
ピックアップマッチ
十文字中学校 3-1(前半2-0、後半1-1) 神村学園中等部女子サッカー部
第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会は、7月28日(火)に準々決勝を開催しました。
第1試合で激突したのは十文字中学校(関東4/東京)と神村学園中等部女子サッカー部(九州3/鹿児島)。「中学校のチームで最後まで残りたい」と十文字の野口由姫選手も意気込む中体連同士の一戦は、序盤からヒートアップしました。
先に見せ場をつくったのは神村学園。10分に野見山優子選手がピッチ中央をドリブルで突破し、右サイドに展開。抜け出した近藤佑衣選手がペナルティーエリア内に持ち込み、シュートを放ちましたが、白尾朱寧選手のセーブに阻まれます。序盤は「自分たちのリズムに持っていくのが遅い」(野口選手)とエンジンがかからなかった十文字でしたが、徐々に攻勢に転じると、13分に右コーナーキックのこぼれ球を野口選手が押し込み、均衡を破ります。十文字は20分にも大垣茉優選手がドリブル突破から2点目を奪い、2-0で前半を折り返しました。
後がない神村学園は後半開始から攻撃のギアを全開にします。7分には豊村文香選手の縦パスを受けた桂亜依選手が味方とのワンツーで、ゴール前に進出。混戦となり、ゴール前にこぼれたボールを野見山選手がゴール左隅に決めて1点差に詰め寄りました。神村学園は以降も十文字を押し込みながらも、「1点差にした後、ゴールが奪えなかった」(野見山選手)となかなか追い付くことができません。対する十文字は55分、自陣でコーナーキックのセカンドボールを拾った浜田芽来選手がそのままドリブルで持ち上がり、最後は野田一華選手が勝利を決定づける3点目をマーク。3-1で神村学園を下した十文字が、チーム初の4強進出を決めました。
監督・選手コメント
大滝靖 監督(十文字中学校)
スピードのある選手をうまく活用するのが、このチームの狙いです。キャプテンの野口がボールを収めて、サイドチェンジを交えながら相手陣内に迫るサッカーを見せることができたかと思います。2点リードして前半を折り返したことも大きかったです。神村学園は予想していた通り縦に強く、スピードもあって苦戦しました。後半は長いボールを入れられて1点を返されましたが、その後は選手たちがよく頑張ってくれました。
野口由姫 選手(十文字中学校)
先制点を奪って試合の流れはつかめましたが、安心はしていませんでした。前半のうちに2点目を挙げ、精神的に落ち着くことができました。後半に失点してしまったことは反省点ですが、最後にもう一度ゴールを奪って、リズムを取り戻せたのは収穫だと思います。まだ、満足はしていません。悔いなく大会を終えることが目標なので、今日の課題を克服して、明日の試合で勝利につなげたいです。
宮迫ふみか 監督(神村学園中等部女子サッカー部)
大会を通じて成長できたと思いますが、敗戦はとても悔しいです。今日の一戦は同世代かつ似た環境でプレーをしてきた相手との重要な試合でした。その試合で課題が出たから勝てなかったのだと思いますし、選手たちはもっとできたんじゃないかという思いも強いです。もっと走って、もっとゴールに向かう貪欲さを出せたのではと思います。今後は、走り負けない部分や、諦めの悪さを保ちつつ、技術も伸ばしていきたいです。
小野こころ 選手(神村学園中等部女子サッカー部)
十文字のうまくて勢いのある攻撃に押されたことが敗因です。負けて悔しいですが、最後までやり切れたことは収穫の一つだと思います。2点を追いかける展開になりましたが、神村学園の卒業生が過去に3連覇しているので、私たちも負けてはいけないと思って頑張りました。大会3試合を振り返ると、チームの約束事を守って自分たちが目指すことはできたと思います。神村学園で過ごした2年半は、みんなで同じ気持ちを分かち合えて楽しかったです。
その他の試合結果
ASエルフェン埼玉マリ(関東1/埼玉) 0-3(前半0-1、後半0-2) JFAアカデミー福島(東海1/静岡)
セレッソ大阪堺ガールズ(関西2/大阪) 0-0(前半0-0、後半0-0、PK4-2) 大宮FCエンジェルス05(関東7/埼玉)
アルビレックス新潟レディースU-15(北信越2/新潟) 0-0(前半0-0、後半0-0、PK2-0) スフィーダ世田谷FCユース(関東2/東京)
関東大会の覇者・ASエルフェン埼玉マリは、JFAアカデミー福島と対戦。2試合で9得点を奪っているアカデミーの攻撃陣はこの日も止まらず、14分の遠藤純選手のゴールを皮切りに3得点を奪って準決勝進出を決めました。セレッソ大阪は大宮FCの守備陣を崩すことができず、勝負はPK戦にもつれ込みましたが、ここで4人のキッカーが決めたセレッソ大阪に軍配があがりました。アルビレックス新潟レディースとスフィーダ世田谷の一戦も両者、互いに譲らずPK戦に突入しましたが、守護神・和田涼花選手が3本のシュートを止める活躍を見せて、新潟レディースが勝利を手にしています。7月29日(水)は準決勝を開催。決勝進出をかけてJFAアカデミー福島と十文字中学校、セレッソ大阪と新潟レディースが対戦します。
JFA-TV
第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年7月25日(土)〜7月31日(金)
大阪/J-GREEN堺
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