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JFAアカデミー福島とセレッソ大阪堺ガールズが決勝へ 第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年07月30日
「第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会」は、7月29日(水)に準決勝を開催しました。
準決勝 第1試合
JFAアカデミー福島 3-0(前半1-0、後半2-0) 十文字中学校
序盤、主導権を握ったのはJFAアカデミー福島(東海1/静岡)。十川ゆき選手を起点としたパス回しでサイド攻撃を促し、十文字中学校(関東4/東京)を押し込みますが、得点することができません。12分には右サイドを上がった小野遥香選手がシュートを狙いますが、GKに阻まれました。アカデミーは攻め続けながらも、1点が遠い時間が続きましたが、27分にはエリア左で得たフリーキックにゴール前の遠藤純選手が頭で合わせて、試合を動かします。
後半もアカデミーのペースが続きます。「立ち上がりに気持ちの面で負けないようにしたかった」(見汐翔太監督)との言葉どおり、スタートから勢いよく仕掛けると、31分には武田あすみ選手がゴールを奪い、2点差に。守備でも十文字にチャンスを与えず無失点をキープします。迎えた55分、高い位置でこぼれ球を拾った遠藤選手がピッチ中央をドリブルで突破。そのまま持ち込んで左足のシュートを決めて、アカデミーが3-0で勝利しました。
監督・選手コメント
武田あすみ 選手(JFAアカデミー福島)
チームは勝ち進んでいますが、私はここまでの3試合、ずっと良いプレーができていません。準々決勝もハーフタイムに監督から怒られ、途中交代で終わるなど悔しい思いをしてきました。試合後は落ち込んでいたのですが、チームの仲間が声をかけてくれ、相談に乗ってくれたことがうれしくて、今日こそは絶対に頑張ろうという気持ちで挑みました。FWとして、点を取って勝利に貢献したかったので良かったです。
宮田悠花 選手(十文字中学校)
負けてしまいましたが、最後まで走り切ることができたので悔いはありません。前半は守備を重視して無失点に抑えて、後半に勝負を懸ける展開を狙っていました。相手に押されながらも、「絶対に守ろう」という気持ちを出せていただけに、前半の失点が痛かったです。3位と4位ではまったく違います。今日の課題を3位決定戦に生かして、東京にメダルを持って帰りたいです。次も一生懸命最後まで走り切って、全力で頑張ります。
準決勝 第2試合
セレッソ大阪堺ガールズ 1-0(前半0-0、後半1-0) アルビレックス新潟レディースU-15
第2試合は、前半から拮抗した展開が続きました。最初にチャンスをつくったのはアルビレックス新潟レディースU-15(北信越2/新潟)。13分に中江萌選手、白井ひめ乃選手と素早くボールをつなぎ、最後は佐藤茉由選手がゴール前に飛び出しましたが、GKに阻まれます。対するセレッソ大阪堺ガールズ(関西2/大阪)も「今日はここまでで一番気合いが入っていて、みんなが一つにまとまっていた」という善積わらい選手の言葉どおり、積極的にゴールに迫ります。23分には百濃実結香選手がDFに囲まれながらもシュートを狙うなど、得点の意欲を見せました。
後半は、「みんなのムードが良く、負ける気がしなかった」(中村萌愛選手)というセレッソが攻勢を強めます。後半20分には高和芹夏選手のスルーパスに善積わらい選手が反応。GKをかわして無人のゴールに流し込みました。セレッソは先制した後、新潟の猛攻を耐える時間が続きましたが、全員が集中力を保ってこれを阻止。1点を守り切り、決勝への切符を掴み取りました。
監督・選手コメント
善積わらい 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
私は以前、大事な試合でPKを外して試合に負けたため、PKにトラウマがあります。この大会の準々決勝もPK戦になって、蹴る際にとても緊張しました。今日も前半はゴールが奪えず、PKになるのは嫌だったので、後半こそは決めようと思っていました。得点場面は(高和)芹夏がボールを持った瞬間に目が合ったので、ゴール前に走り込むだけでした。最後に自分がゴールを決めて、チームを勝利に導くことができたのでうれしいです。
江橋桂 監督(アルビレックス新潟レディース U-15)
昨年、準決勝で敗れてから、「自分たちに関わる全ての人たちのために頑張ろう」と話しながら、一戦一戦やってきたので、今日の結果は残念です。上位対決になると、ワンチャンスを生かせるかどうかが勝敗を左右します。もっと質にこだわっていかないといけないし、選手たちにはいつも「ピンチとチャンスを感じながら、プレーしよう」と話していたのですが…。全国ではまだ戦えないということをあらためて感じました。
決勝展望
大会最終日の7月31日(金)は、大阪・J-GREEN堺で決勝を開催します。全勝を目標に掲げるJFAアカデミー福島は、ここまで4試合15得点1失点と攻守の安定感を発揮して勝ち進んできました。対するセレッソ大阪堺ガールズは準決勝以降、2試合続けて接戦をものにして決勝進出。「チームの明るさではアカデミーに負けない」(中村選手)と、しぶとく勝ち上がってきた勢いと粘り強さで頂点を狙います。ともに勝てば初優勝となる一戦から目が離せません。
2015年7月31日(金)キックオフ 12:00
JFAアカデミー福島 (東海1/静岡) vs. セレッソ大阪堺ガールズ (関西2/大阪)
JFA-TV
第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年7月25日(土)〜7月31日(金)
大阪/J-GREEN堺
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