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中学校女子サッカー部フェスティバル J-GREEN堺で1日目、2日目を開催
2015年08月12日
今年も、中学校女子サッカー部フェスティバルが大阪府のJ-GREEN堺で8月10日から始まりました。
この事業は、JFAが2011年より女子中学生の活動の場を増やすこと、中学校で活動する女子選手を応援することを目的に行っています。今回のフェスティバルには、全国各地から8チーム、82人の女子選手が集まりました。
8月10日(月) 1日目
全国各地から選手がJ-GREEN堺に集合しました。オープニングでは、トレセンコーチから「3日間を通して、サッカーを楽しみ、仲間を増やそう」という言葉があり、その後、選手数が少ないチームを合同チームとして編成し、合計7チームで8人制のゲームを行いました。この日は非常に暑かったため、ゲーム開始時間を15:30からに遅らせ、選手たちは元気いっぱいに取り組んでいました。
夜はレクチャーを行い、チームごとに分かれてゲームの振り返りを行いました。翌日のトレーニングとゲームに向けて、今日できたことと、できなかったことなどを一人ずつ発表しました。
8月11日(火) 2日目
2日目は各チームに分かれてトレーニング、ゲームを実施しました。この日も猛烈な暑さの中で活動となったため、暑熱対策としてテントを設け、トレーニングやゲームでは頻繁に水分補給を取るようにしました。選手たちは初日よりも緊張がほぐれて笑顔も多くなり、ゲームでは大きな声で積極的に声掛けを行っている場面が見られ、ゲーム終了後には対戦相手とお互い笑顔で握手を交わしていました。
夜のレクチャーにはINAC神戸レオネッサの川澄奈穂美選手と田中明日菜選手がサプライズで登場し、選手たちからの様々な質問に自身の経験を踏まえて答えてくれました。
なでしこジャパンの選手の登場に、感激のあまり泣き出してしまう選手もあらわれ、82名の中学生選手にとって最高の思い出となりました。
指導者コメント
米盛佳織 氏(石垣島サッカー女子)
男子の中で頑張っている女の子が一人、中学に入って他の部に所属したけれどどうしてもサッカーボールを追いかけたい女の子が一人、毎日自分達で練習方法を考えサッカーを楽しんでいるけれど指導者のいない女の子達が七人。今回、このような石垣島の合同チームを引率させていただきました。
初日の2試合と夜のミーティングで受けたトレセンコーチの指導と言葉で、子供達はみるみる変身し、目が輝いています。ゲームに負けても得点をたくさん入れられても、怪我人が出て人数が少なくなっても、それでも立ち向かっていく選手達の姿を目の当たりにして、私は涙が止まらくなくなりました。感動、感激、目から鱗。トレセンコーチの指導や働きかけを見て、これこそが指導者なのだ、と改めて感じ、今までの自分のコーチという立場を反省するとともに、これまでのサッカーやフットサル人生を見直し、改めて前を向いて生きていきたいと、心から思いました。
今回参加したすべての中学生女子、そのご家族や指導者、そしてこのような機会を与えていただいた日本サッカー協会の皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
選手コメント
中村鼓 選手(石垣島サッカー女子)
今回のフェスティバルは、初めて体験することばかりでした。私たちの住む石垣島には、まだ女子サッカーのチームがありません。なので、同年代の女子達との試合をすることはほとんどなく、今回のゲームでは勝つことは出来ませんでしたが、とてもいい経験になりました。また、みんながとても上手くて、石垣島の外にはこんなに技術のある選手がたくさんいるんだなと驚きました。私は上手くボールをコントロールすることが出来ず、悔しかったです。
いろんな県から来た人達との交流は、方言や性格がそれぞれ違って、とても楽しかったです。今回の経験を活かして、石垣島でも今まで以上に練習に励んで、サッカーをエンジョイしたいと思います。そして、石垣島で初の女子サッカー部ができるように頑張りたいです。
大八木星菜 選手(椙山女学園中学校)
初めは少し緊張していましたが、優しいコーチのおかげで、楽しく参加しています。初日のゲームではいつもどおりに頑張りましたが、あまり良い結果が出せず、チームのみんなも少し物足りなかったので、自分達で少しゲームをしました。二日目はトレセンコーチから指導を受けました。ボールばかり見るのではなく、体を動かしてコート全体・スペース・相手の選手・味方の選手・ゴールを良く見るなどの大切なことをたくさん教えていただきました。
そして、その後のゲームでは勝つことが出来ました。最後のゲームでは、選手18人と先生2人、トレセンコーチの全員で円陣を組んだ時にチームが一つになった感じがして、嬉しかったです。明日の最終日は、この2日間頑張った成果が出せるように、全力で頑張ります。