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第95回天皇杯 藤枝MYFCがJ1清水に逆転勝利!
2015年09月10日
マッチレポート
清水エスパルス(J1) 2-4(前半2-2、後半0-2) 藤枝MYFC(静岡県代表)
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会の2回戦が9月9日(水)に開催され、静岡・IAIスタジアム日本平では、清水エスパルス(J1)と藤枝MYFC(静岡県代表)が対戦しました。
静岡ダービーで、まず力を示したのは清水でした。サイドのスペースや相手守備陣の裏へとボールを送り、速い攻撃を仕掛けます。11分には果敢に攻めていた右サイドから先制点が生まれます。北川航也選手のクロスを、河井陽介選手が頭で合わせました。その4分後にも、再び右サイドからゴールを陥れます。村田和哉選手のクロスは味方に合わなかったものの、澤田崇選手がこぼれ球を拾って冷静にパス。これに反応した石毛秀樹選手がペナルティーエリア外からシュートを放ち、ゴール左隅を射抜きました。
一方、0-2とリードを広げられた藤枝は、ここから立ち直ります。気落ちすることなく足を動かし続け、24分には少ないチャンスをものにします。大外を走る選手に相手DFがつられたところで、枝本雄一郎選手がボックス内に斜めのパス。これを大石治寿選手がゴール左に決めました。大石選手はその4分後にも大仕事。自陣からの素早い逆襲で清水守備陣の裏に飛び出すと、飛び出してきたGKの位置をよく見て同点弾につなげ、藤枝が前半のうちに追い付きます。
コンパクトな守備が乱れた清水に対して、後半も藤枝の勢いは止まりません。69分、速い攻めを右サイドへと展開すると、久富賢選手のクロスに枝本選手が右足で合わせ、ついに藤枝が試合をひっくり返しました。
ホームでまさかのビハインドに陥った清水は、72分に大前元紀選手と竹内涼選手を同時に投入、大前選手は早速シュートに持ち込みますが、流れを引き戻すには至りません。焦りからミスも頻発する清水に対して、藤枝は選手交代で攻撃を活性化。85分にはボックス内で粘り強くつないで、最後は枝本選手が勝利を決定づける4点目を挙げました。
最後までひたむきにボールを追い、どん欲にゴールを狙い続けた藤枝が、このまま2点差で勝利。モンテディオ山形(J1)が待つ3回戦へと駒を進めました。
監督・選手コメント
田坂和昭 監督(清水エスパルス)
天皇杯とリーグ戦の連戦をどう勝ち切るかと考えて試合に臨みました。現実が分かったとプラスに考えれば、良い勉強になったと思っています。戦える選手と戦えない選手が識別できました。試合中に、こんなにサッカーが変わったのは初めてのことです。2-0になるまではチームのコンセプトどおり、相手の背後を狙うとか、攻撃のときに足を止めないということができていましたが、2-0になった途端にパタッと止まりました。2点取られてしまってからは、相手の勢いに飲まれたままでした。
河井陽介 選手(清水エスパルス)
下のカテゴリーのチームに負けたので、これがいまの自分たちの力だとひしひしと感じています。リーグ戦につながる試合をしたかったのですが、残念ながら負けてしまったので、切り替えて上を目指してやっていくしかないと思います。2点を取るまでは雰囲気も良く、良いサッカーができていたと思いますが、相手も1点を取ったころから勢いが増し、自分たちはそれを止めるプレーができませんでした。勢いをもろに受けてしまったという印象が強いです。追いつかれた後はチャンスもつくれなかったし、力負けなのかなと思います。
大石篤人 監督(藤枝MYFC)
前半のうちに2点差を追い付いたことがとても大きかったと思います。選手たちが後半も躍動し、相手より走って得点してくれました。4得点の影に隠れて目立たなかったかもしれませんが、後ろの望月(竜次選手)たちがしっかり守ってくれたことが勝因だと思います。2点目を奪われる前から相手のプレッシャーに屈していたので、「ボールをつないで、2人、3人と追い越していくサッカーを徹底して負けるなら仕方がない」と話しました。選手たちがもう一度自分たちのサッカーを信じてプレーできたことが大きかったと思います。
枝本雄一郎 選手(藤枝MYFC)
相手の出場選手はずっとスタメンで出ていた選手ではないと思うので、試合勘がなかったのかもしれません。でも、トラップやパス、ボールを運ぶプレーはやはり質が高いと感じました。2点を先行されても心は折れず、いつもどおりのプレーができたという感じです。やり続けていることはJ1のチームが相手でも変わらないし、継続しているからこその結果だと思います。これでまた選手個人としても感じたことがあると思います。日ごろの練習が大事ですし、日々努力して、もっと上のレベルでプレーができるように頑張りたいです。
2015年8月29日(土)~2016年1月1日(金・祝)第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会
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