ピックアップマッチ

ガンバ大阪ユース　2-0（前半2-0、後半0-0）　大分トリニータU-18

高円宮杯U-18プレミアリーグは9月20日（日）にWEST第15節を行い、首位のガンバ大阪（大阪）は3位・大分トリニータU-18（大分）との上位対決に臨みました。

「勝てば優勝戦線に残る大事な試合」（山崎哲也監督）と意気込んだ大分でしたが、立ち上がりは「ガンバという名前にビビっていた」（岩田智輝選手）こともあって、持ち味のアグレッシブな守備が発揮できず。一方のG大阪は、2分に左サイドを破ったFW髙木彰人選手の突破からFW宮森祐希選手がシュートを決め、早々に先制します。G大阪は14分にも髙木選手のスルーパスのこぼれ球にFW武田太一選手が反応し、開始15分で2-0としました。この後も攻撃の手を緩めず、26分には右サイドの宮森選手から、武田選手にパスを展開。ポストプレーから髙木選手が3点目を狙いましたが、GK真木晃平選手の好セーブに阻止されました。

後半は一転し、大分のペースに。キックオフとともに、途中出場のFW岡将大選手が前線をかき回し、相手を押し込みましたが、シュートに持ち込めません。それでも、57分に左サイドのDF戸髙航汰選手からMF鷺原拓也選手へとパスを展開。最後は、ゴール前のFW吉平翼選手がシュートを狙いましたが、「あそこで決めきれないのがいまの課題」（吉平選手）と1点を返すには至りません。耐える時間が続いたG大阪も66分にMF市丸瑞希選手がインターセプトから縦パスを通し、髙木選手がシュートを狙いましたが、再びGK真木選手がストップ。以降、両者はスコアを動かすことなく、タイムアップを迎えました。この結果、G大阪が3連勝を達成し、前節に続いて首位を維持しています。

監督・選手コメント

梅津博徳 監督（ガンバ大阪ユース）
自分たちのやりたいことができた上に、点も取れたので前半は良かったと思います。前節と同じく早い時間帯にゴールが奪えたことが大きかった。立ち上がり15分で仕掛けようという狙い通り戦えました。これまでの失点は、相手に崩された結果ではなく、自分たちのミスが絡んだものばかり。相手がどうではなく、90分間、動きの質と量で相手を上回れば、ボールを持てるし失点も減る。そうしたことが、ここ数試合はうまくできています。

初瀬亮 選手（ガンバ大阪ユース）
今節は、初めて立った首位の座をキープできるかの大事な試合。2-0での勝利はチームにとって大きいですね。第3クールの序盤は連敗スタートになりましたが、第13節の履正社高校戦で守備の課題が修正できたことが良かったと思います。昨年は第15節まで首位だったのに、中断明けに2連敗して、優勝を逃してしまいました。悔しい思いをしたので、「今年こそ」という気持ちが強い。残り3試合もきっちり勝ってタイトルを獲りたいです。

山崎哲也 監督（大分トリニータU-18）
敗因の一つ目はCBを欠いたため、DFの連係が良くなかったこと。二つ目は、前半に相手をリスペクトしすぎて自分たちの持ち味を出し切れなかったことです。僕たちは頑張らなければないないチームなのに、戦えなかったことが痛いですね。単純に相手が強くて、うまかった。個々の技術や強さ、速さが自分たちより上。そこにプラスして、戦術理解の高い選手が何人もいて、今年戦ったチームの中で一番強かったと思います。

吉平翼 選手（大分トリニータU-18）
結果的に負けましたが、自分たちのサッカーができていれば、勝敗は分からなかった。持ち味のハードワークや強気な姿勢を出し切ることができなかったことが心残りです。今日は完敗だったと思います。前節に続いての黒星は優勝争いをする上でとても痛いですが、下を向いていても仕方ありません。ここまできたからにはタイトルを獲りたいので、中断期間中に足りない部分を補って、再開後にまた勝利を目指します。

その他の試合結果

サンフレッチェ広島F.Cユース　6-0（前半1-0、後半5-0） セレッソ大阪U-18
東福岡高校　4-0（前半1-0、後半3-0）　京都橘高校
名古屋グランパスU18　1-4（前半0-3、後半1-1）　ヴィッセル神戸U-18
京都サンガF.C. U-18　2-3（前半0-2、後半2-1）　履正社高校

2位のセレッソ大阪U-18（大阪）をホームに迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は、後半に10人となった相手を押し込み、6得点を奪って大勝。東福岡高校（福岡）と京都橘高校（京都）の一戦も、餅山大輝選手のゴールを皮切りにゴールを重ねた東福岡が勝点3を手にしています。ヴィッセル神戸U-18（兵庫）から白星を手にし、最下位を脱したい名古屋グランパスU18（愛知）でしたが、4点を先行される苦しい展開に。78分に深堀隼平選手が1点を返しましたが、反撃は及ばず今季9敗目を喫しました。履正社高校（大阪）は、京都サンガF.C. U-18（京都）に2点リードを追いつかれましたが、86分に町野修斗選手が決勝点をマーク。連敗を2でストップしています。