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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 青森山田が大宮に劇的な逆転勝利!
2015年09月21日
ピックアップマッチ
大宮アルディージャユース 1-2(前半1-0、後半0-2) 青森山田高校
高円宮杯U-18プレミアリーグは9月19日(土)、20日(日)にEAST第15節を開催し、首位の青森山田高校(青森)は、勝点1差で追いかける2位・大宮アルディージャユース(埼玉)との首位攻防戦を2-1の逆転で勝利し、優勝に一歩前進しました。
前半は10分過ぎからじっくりとパスを回した大宮がリズムをつかみます。ショートパスの交換で相手を寄せて逆サイドへ振ったり、相手を引き付けておいてFWへのロングパスを狙ったりと攻撃を使い分けてゴールへ迫りました。前半の終了間際、左から流れたクロスにMF高柳拓弥選手が右サイドで追いついてバックパス。MF松崎快選手がカットインから鋭いシュートでゴールネットを揺らし、先制点を挙げました。
後半、先制されても動じない青森山田が全体を押し上げて積極的にプレッシャーをかけるようになると、大宮のパス回しは停滞。試合のペースを奪い取った青森山田が波状攻撃を展開しました。DF原山海里選手のロングスローやセットプレーで敵陣に押し込むことに成功。20分過ぎにDF波塚勇平選手を前線に上げてさらに攻勢を強めると、80分に右からのクロスの折り返しをMF住永翔選手が思い切りの良いミドルシュートでたたき込んで同点に追いつきます。
対する大宮は終盤に足をつる選手が続出。選手交代を繰り返しましたが、最後の交代枠で出場したFW山本剛嗣選手が負傷でピッチを離れ、数的不利に陥りました。猛攻を仕掛ける青森山田は、目安6分と表示されたアディショナルタイムにPKを獲得。このチャンスをMF神谷優太選手が決めて逆転に成功しました。
黒田剛監督も思わず「逆転までいくかね。しびれたよ」と驚く逆転勝利で優勝争いの直接対決を制した青森山田は、初優勝に前進しました。ただ、3位の鹿島アントラーズユース(茨城)、4位の市立船橋高校(千葉)も勝利を挙げており、約2カ月の中断期間を挟んで行われる最後の3試合も激しい戦いが繰り広げられそうです。
監督・選手コメント
黒田剛 監督(青森山田高校)
夏以降はこういう勝ち方が多いですね。FC東京U-18戦も、市立船橋高校戦も逆転。今までにないパワーが付いているのかなと思います。ボールを動かされて足が止まるかなと思いましたが、相手の方が先に体力を失って選手が離脱する展開になったところが、勝負の分かれ目だったと思います。後半は、相手が先に1点を取ったことで多少守勢に回った部分と、こちらが攻め手を増やしたことがうまくマッチしたと思います。
常田克人 選手(青森山田高校)
先にゴールを決められたときは、ちょっとマズいなと思ったのですが、後半は意外とパスをつなぐことができていたので、攻撃面で手ごたえを感じました。入ればいいなと思って、後ろから見ていたのですが、終盤の展開が急過ぎて、勝ってうれしいというよりは、何かビックリしているという感じです。今節で一度中断に入るのですが、次節が最後のホームゲームになるので、しっかりと連勝したいと思います。
伊藤彰 監督(大宮アルディージャユース)
先に交代のカードを切らなければならず、逆襲の手段も限られてしまいました。夏の疲労が抜けていない部分もあると思いますが、長い戦いを勝ち抜くためには、もう少しタフさも必要だと思います。後半は受け身になり、押し切られてしまいました。上位の直接対決だったので、確かに大きな1敗です。ただ、リーグ戦は18節が終わったときの順位を争うものですし、あと3試合あるわけですから、まだ分からないと思っています。
松崎快 選手(大宮アルディージャユース)
試合前の段階で勝点1差を追う状況だったので、優勝するためには勝利が絶対条件だと思って臨みました。首位攻防戦でしたし、自分がゴールを決めようと思っていて、前半は良い形でゴールを奪えたのですが、後半は押し込まれたというか、自分たちが下がって間延びして、競り合った後のセカンドボールを相手に奪われて苦しくなってしまいました。残り3試合は全勝するしかないという気持ちで臨みたいと思います。
その他の試合結果
流通経済大学付属柏高校 1-2(前半1-0、後半0-2) 市立船橋高校
コンサドーレ札幌U-18 0-4(前半0-0、後半0-4) FC東京U-18
JFAアカデミー福島 0-1(前半0-0、後半0-1) 柏レイソルU-18
鹿島アントラーズユース 1-0(前半1-0、後半0-0) 清水エスパルスユース
順位の変動は2位と3位の入れ替えのみでした。鹿島アントラーズユース(茨城)は1-0で清水エスパルスユース(静岡)に勝利し、2位へ浮上。4位の市立船橋高校(千葉)は9位の流通経済大学付属柏高校(千葉)に逆転勝利を収めて順位をキープしました。FC東京U-18(東京)は、コンサドーレ札幌U-18(北海道)に4-0と圧勝。前年覇者の柏レイソルU-18(千葉)は、JFAアカデミー福島(静岡)に勝利し、残留へ前進しました。リーグ戦は約2カ月の中断期間を挟み、11月中旬に再開します。