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SAMURAI BLUE、イランとアウェイで引き分け

2015年10月14日

SAMURAI BLUE、イランとアウェイで引き分け

SAMURAI BLUE(日本代表)は10月13日(火)、テヘランのアザディスタジアムで行われた国際親善試合でイランと対戦し、先制されたものの、FW武藤嘉紀選手(1FSV. マインツ05)の後半同点ゴールで1-1と引き分けました。

「何人かの選手の可能性を見てみたい」と話していたSAMURAI BLUE ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、8日の2018 FIFAワールドカップロシア・アジア2次予選シリア戦の先発から5人を入れ替えました。左サイドバックに米倉恒貴選手(ガンバ大阪)、センターバックに森重真人選手(FC東京)、ボランチに柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)、左MFに宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)、1トップに武藤選手を配して、FIFAランクで日本(55位)より上位(39位)のイランに臨みました。

日本同様、5日前に高温多湿のオマーンでアジア2次予選を戦っていたイランでしたが、鋭い出足でプレスをかけて日本攻撃陣の自由を奪います。攻撃ではVahid Amiri選手 、Ashkan Dejagah選手らを中心に速い攻めを展開し、長身の20歳FW Sardar Azmoun選手に合わせて日本ゴールに迫ります。

19分には右サイドのRamin Rezaeian 選手から、34分には攻め上がった Ehsan Haji Safi 選手から、ゴール前のAzmoun選手にクロスが入りますが、日本は米倉選手や森重選手ら守備陣が体を張ってこれを阻止します。

しかし、前半終了間際、途中交代出場のMF Mehdi Torabi選手を吉田麻也選手がペナルティエリアで倒してPKを与えてしまいます。Dejagah選手のPKをGK西川周作選手が弾きますが、はね返りにTorabi選手が反応して先制点を奪いました。

日本は後半から、MF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)に代えて清武弘嗣選手(ハノーファー96)を投入。後半開始直後の48分に、本田圭佑選手(ACミラン)からのクロスをゴール前に詰めた武藤選手が相手GKと競り合いながら頭で合わせます。シュートは相手DFに当たりながらもゴールを捉え、日本は同点に追いつきました。

さらに59分には、宇佐美選手のパスを受けて武藤選手がカウンターで抜け出しますが、相手GKに詰められ、こぼれたボールを拾った本田選手も相手DFに阻まれてゴールを割ることができません。

その後、日本は宇佐美選手に代えてFW原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)、本田選手に代えてFW岡崎慎司選手(レスター・シティー)、さらに柴崎選手に代えてMF柏木陽介選手(浦和レッズ)を送り出します。

イランはやや動きが落ちたものの、64分にはAmiri 選手がドリブルで攻め上がりDejagah 選手へパスを通そうとしますが、米倉選手がこれをカット。その6分後にはDejagah選手が右サイドから強烈なシュートを放ちますが、GK西川選手がこれをブロックしてゴールを守ります。

ハリルホジッチ監督は75分にDF酒井高徳選手に代えて右サイドバックに丹羽大輝選手(ガンバ大阪)を入れてサイドのケアを計り、一方で終盤には20歳のFW南野拓実選手(ザルツブルク)を投入して決勝ゴールの機会を探ります。しかし日本は追加点を奪えず、1-1の引き分けで試合を終えました。

なお、試合開始前には10月1日に病で急逝した元イラン代表でペルセポリスFW Hadi Norouzi選手を悼んで、両チームの選手と監督が献花を行い、ピッチ上で黙祷を捧げて哀悼の意を表しました。

日本の次戦は11月のワールドカップ・アジア2次予選で、12日(木)にシンガポール、17日(火)カンボジアといずれもアウェイでの対戦です。

試合詳細はこちら

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
戦う意識の高い良い親善試合だったと思いますが、前半はゲームコントロールできず、全く満足のいかない出来でした。大きな得点機はそれほど与えなかったものの、集中を欠いてPKを与えてしまいました。後半は我々の個性を見せてずいぶん良くなり、追加点のチャンスもあったので、もう少し冷静に決めていれば勝てたでしょう。ただ、相手も空中戦の強みを活かして得点機があったので、この結果は妥当だったと思います。

新たにテストした選手たちにはとても良い経験になったと思いますし、彼らが見せてくれたことには満足しています。自分たちよりフィジカルの強い相手にどう戦うかがポイントでした。本来我々の長所であるテクニックを使って試合を支配するべきでしたが、かなり慌てて、技術的なミスも多くありました。こういう試合は運や経験など、ちょっとしたことで勝敗が分かれます。経験を積む点で良いテストになりましたし、我々が向上していくためにはこういう試合が必要です。

FW 武藤嘉紀 選手 (1.FSVマインツ05/ドイツ)
クロスに対して良い入り方ができました。決め切れた感はないですが、得点が付いたことは良かったですし、どんな得点でも獲れたのは嬉しいですが、1対1のチャンスを決めきれなかったのは反省で、逆転出来た大チャンスは決めないといけません。今まで戦ったアジア勢のなかでは一番強いと思いましたし、そのなかで負けなかったのはプラスになると思います。あとはしっかり反省点を次に活かしていきたいと思います。

FW 南野拓実 選手(ザルツブルク/オーストリア)
デビューできたのは良かったですが、ボールに触れていないので、もう1回チャンスがったら次はボールに触って実感を掴みたいです。代表で求められているものが分かったので、クラブでも実戦して、また呼ばれるようにしたいです。

DF 米倉恒貴 選手(ガンバ大阪)
初めて海外組と一緒にやって、最初は雰囲気にのまれましたが、後半は徐々に持ち直して、球際も厳しくやるように監督から言われていますし、ある程度は戦うプレーができたと思います。

FW 本田圭佑 選手(ACミラン/イタリア)
どちらにも勝つチャンスはあったので妥当な結果だと思います。前半、こちらが悪かったというよりも、もっと力を伸ばしてコレクティブにパワーを発揮していかないといけません。個のレベルでの発揮の仕方を学ぶべきです。このレベルでアウェイで一定のパフォーマンスができるように、それぞれの選手が普段から意識して取り組むべきです。自分自身も前半それができず、力不足を感じています。

カルロス・ケイロス イラン代表監督
我々の選手には国際試合の何たるかを学ぶ良い機会でした。時間帯によっては日本がベストなスタイルでプレーして、我々は集中して日本の攻撃を止めなくてはなりませんでしたが、我々は特に前半自分たちのスタイルを見せることができました。双方が大きな得点機を逃しましたし、フェアな結果だと思います。

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スケジュール

10月5日(月) PM トレーニング
10月6日(火) PM トレーニング
10月7日(水) 16:30
17:00
公式会見(シーブスタジアム)
公式練習(シーブスタジアム)
10月8日(木) 3-0 2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 兼AFCアジアカップUAE2019予選
vs  シリア代表 (シーブスタジアム)
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10月9日(金) PM トレーニング
10月10日(土) PM トレーニング
10月11日(日) PM トレーニング
10月12日(月) 16:30
17:00
公式会見(アザディスタジアム)
公式練習(アザディスタジアム)
10月13日(火) 1-1 国際親善試合
vs  イラン代表 (アザディスタジアム)
大会情報はこちら
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