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第95回天皇杯 山形が我慢の末に逆転勝利をつかむ

2015年10月15日

第95回天皇杯 山形が我慢の末に逆転勝利をつかむ

マッチレポート

藤枝MYFC(静岡県代表) 1-2(前半1-0、後半0-2) モンテディオ山形(J1)

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は10月14日(水)に3回戦を開催しました。山形県のNDソフトスタジアム山形では、昨年の準優勝チーム・モンテディオ山形(J1)に、2回戦で清水エスパルス(J1)を退けた藤枝MYFC(静岡県代表)が挑戦しました。

藤枝はJ3リーグでも実践しているパスをつないで攻めるスタイルを、立ち上がりから山形相手に臆せず表現していきました。山形は持ち前のハイプレスでそれを封じようと試みましたが、前半は藤枝の攻撃力が勝り、チャンスを量産します。23分、藤枝は佐藤将也選手の左クロスから満生充選手がヘディングシュート。これをGK山岸範宏選手が一度は弾きますが、跳ね返りを大石治寿選手がしっかりと蹴り込んで藤枝が先制しました。


その後も藤枝が決定機を含むチャンスをつくり続けましたが、前半は1点止まり。後半も何度かチャンスをつくりましたが、山形もカウンターで反撃の機会をうかがいながら、徐々に藤枝陣内でプレーする時間を増やしていきました。すると62分、右サイドのスペースに飛び出しドリブルで仕掛けた川西翔太選手が角度のない位置からシュートを放つと、対角に転がったボールはゴールネットを揺らし、山形が同点に追いつきました。

山形は疲労で足が重くなり始めた相手をさらに攻めますが、ゴール前では藤枝の踏ん張りもあり、なかなか決定的な形に持ち込めません。しかし83分、途中出場の高木利弥選手がゴール前へ速いクロスを送ると、このボールにディエゴ選手が合わせ、山形が逆転に成功しました。

この後はシステムを変更するなど守備意識を高めた山形が2-1とリードを保ったまま試合を終わらせ、ラウンド16(4回戦)進出を果たしました。一方、リーグ戦から中2日で臨んだ藤枝は最後までアグレッシブな攻撃姿勢を貫きましたが、2回戦に続くジャイアント・キリングはならず、3回戦で姿を消しました。

試合詳細はこちら

監督・選手コメント

大石篤人 監督(藤枝MYFC)
天皇杯という一発勝負のゲームの中で、藤枝が今年1年間かけてやってきたことを、コンセプトを変えることなく、臆することなく披露できました。前からプレッシャーをかけ、自分たちで判断をしてボールをつなぎ、ゴールを目指すことに関しては、前半はある程度、できたかなと思います。ただ、J1でしのぎを削っている山形に対して、ロングボールへの対応と、前半からの見えない疲れに苦しみ、結果として2点を取られてしまいました。

大石治寿 選手(藤枝MYFC)
本当に悔しくて、力不足だなというのを実感させられた試合だったと思います。チャンスはあったので、もっともっと決めてチームを助けてあげなければいけなかったと思います。先制のゴールは、満生(充)が体を張って頭で当ててくれて、そのこぼれ球でした。僕はボールにしっかり当てるというところだけだったので、入って良かったと思います。注目してもらえる大会でできたことは良い経験になりましたし、手応えもありましたが、今日に関しては勝てなかったので喜べません。

石﨑信弘 監督(モンテディオ山形)
天皇杯はすごく難しい大会なのですが、前半に1点入れられて、その後に何回かピンチがあった中で、やはりそういうところをしっかり防げたのが後半の逆転につながったのではないかなと思います。本当に難しいゲームを、焦らずに、切れずに、よくしっかりと90分で勝てたと思います。またすぐに中2日で、今度はリーグ戦があります。残り4試合なので、今日の勝ちを次の試合につなげていきたいと思います。

ディエゴ 選手(モンテディオ山形)
前半は内容が良くなかったのですが、我慢すればいつか自分たちに流れがくるんじゃないかと思っていました。ゴールシーンは、トシ(高木利弥)から良いボールが入りました。自分も良いポジションにいると分かっていたので、決めるだけでした。自分が決めて勝利につながったということはうれしいのですが、そこはあまり気にしていません。自分たちは残留するかしないかというところにいます。とにかく残留したいと思います。

第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2015/8/29(土)~2016/1/1(金・祝)
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