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INACか新潟Lか、第37回皇后杯決勝
2015年12月26日
INAC神戸レオネッサが2年ぶり通算5度目の優勝でMF澤穂希選手の現役引退に花を添えるのか。アルビレックス新潟レディースが3度目の正直で女子チーム日本一の栄誉を掴むか。第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会は12月27日(日)、神奈川県の等々力競技場で決勝を迎えます。
澤選手の現役最後の試合で一体感を見せ、なでしこジャパンの選手を中心に攻撃力のあるINACに対して、組織的なプレーが持ち味の新潟がどう対抗するのか。好ゲームが期待されます。
皇后杯での両者の対戦は2011年の第33回大会、2013年の第35回大会に続いて3度目になります。前2回ともINACが勝って大会を制しましたが、2011年は3-0勝利、前回2013年では延長2-2の末にPK戦になり、4-3での勝利でした。
また、今季リーグ戦ではINACが2勝1敗を収めていますが、レギュラーシリーズで第1戦を1-0、第2戦を2-1の逆転勝ちでした。10月の第3戦のエキサイティングシリーズでは新潟が2-0で勝利し、徐々に優勢に転じてきている印象です。
今大会、INACは澤選手を中心に攻守の一体感が戻り、23日の準決勝ではリーグ上位だったベガルタ仙台レディースに対して、前半、攻撃のリズムがなかなか掴めないながらも忍耐強く戦い、後半盛り返す力強さを出して2-0で勝利しました。
INACの松田岳夫監督は、澤選手が引退を発表してから「チームがひとつにまとまることが大きかった。全員がまとまれるかも大事な要素だが、無失点で勝っているところに出ていると思う」と話しています。
「みんなが決勝へ連れて来てくれた」と話す澤選手は、「決勝のこの1試合だけに集中して、持っている力をすべて出して全力でプレーしたい。ゴールは最近獲っていなくて溜めているので、最後は獲って終わりたい」と話し、「みんなと笑顔でトロフィーを掲げるところをイメージしている」と語っています。
準決勝を90分で勝利したINAC神戸に対して、新潟は前年優勝の日テレ・ベレーザと延長1-1の末にPK戦3-2で退けて勝ち進みました。INACより多い試合時間が中3日での決勝に影響するのか、気になるところです。
新潟の能仲太司監督は、「澤さんが今大会で現役引退するが、私も新潟で最後の試合。同い年で状況は同じ」と話しており、自らの体制での総まとめとなる大一番へ静かに意気込みを見せています。
能仲監督は、なでしこジャパンのテクニカルスタッフとして2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝と翌年のロンドン・オリンピック銀メダル獲得に貢献した人物です。新潟でも論理的なアプローチで組織的な守備をベースにしたプレーを確立してきました。決勝で勝てば、新潟に初のタイトルをもたらすことになります。
今季レギュラーシリーズ最終節からゴールを守るGK福村香奈絵選手は、「監督の最後の試合なので勝って終わりたい。澤さんも最後の試合ですが、勝ちに行きます」と、力強く話していました。
27日の決勝は14:00キックオフの予定です。
JFA-TV
準決勝 日テレ・ベレーザ vs アルビレックス新潟レディース ハイライト
準決勝 ベガルタ仙台レディース vs INAC神戸レオネッサ ハイライト
第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
決勝 12月27日(日) 神奈川/等々力競技場
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