アジアの頂点へ挑む若きサムライが、最終調整を進めています。

AFC U-23選手権 カタール 2016（リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選）に出場しているU-23日本代表は、1月28日の現地時間15：00（日本時間21：00）から練習を行いました。

準決勝の勝利を受けて、南野拓実選手が所属クラブの事情で離脱。22人の登録メンバーは南野選手のため、今回はメンバーに選ばれなかった選手たちのため、そして日本サッカーのために、30日（土）の決勝戦に備えて練習に取り組みます。

イラク戦で途中交代した鈴木武蔵選手は、左足太腿に痛みがあるためホテルで静養に努めました。豊川雄太選手と亀川諒史選手は、準決勝の前と同じく別メニューでしたが、ランニングのスピードを速め、ロングキックもこなしました。
　
準決勝に先発したフィールドプレーヤーは、ランニングとボールを使った軽めのメニューで練習を終了。27日は練習がオフだったものの、すでに5試合を消化しています。戦術的な共通理解は明確となっているだけに、コンディションを整えることに集中できるのです。

イラク戦に先発しなかった選手たちは、8人でのパスワーク、6対2でのボールポゼッション、両サイドのクロスからフィニッシュへ結びつける練習を、活気あふれるムードで進めていきます。その合間には早川直樹コンディショニングコーチの指示で、フィジカルトレーニングも消化しました。

選手のコンディションを考慮した細やかなメニューの構成は、決して同じものにはなりません。選手たちに「自分たちの状態を見てくれている」と感じさせる練習も、5連勝という結果と並んでチームに一体感を生み出してきた要因です。

練習の終盤には、GKも加わって狭いスペースでゲーム形式の練習にも取り組みました。最後はPKで締めくくり、1時間20分強の練習は終了しました。

決勝戦を30日に控え、29日も現地時間の午後から練習を実施します。

選手コメント

GK #23 牲川歩見 選手（サガン鳥栖）
ここまで出場機会はありませんが、櫛引政敏選手、杉本大地選手と一緒に練習をしてきて、学べるところがたくさんあります。試合に出られないのは選手として悔しいですが、ケガで不参加になった中村航輔選手をはじめ、僕よりも悔しい思いを抱いている選手がいます。そういう仲間たちのためにも、気持ちを切らさずにやってきています。練習の雰囲気づくりはGKからもできることだと思っていて、僕ら3人が明るく厳しく取り組んでいけば、チーム全体に少しでもいい影響をもたらせると信じています。

DF #15 亀川諒史 選手（アビスパ福岡）
韓国との決勝戦は、お互いにリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得した上での対戦となります。ここ最近の日本は、どのカテゴリーでもアジアの頂点に立てていないですし、出場権を獲得したこと、決勝の相手が韓国ということで、注目度が高まっているとも聞いています。今日の全体練習には万全の状態ではないので参加できませんでしたが、体力には自信を持っています。誰が出場するのかは監督が決めることですが、チームが勝つために100パーセントの準備をしていきます。

FW #16 浅野拓磨 選手（サンフレッチェ広島）
今回のAFC U-23選手権 カタール 2016を前にして、リオデジャネイロオリンピックの出場権を勝ち取れるかどうかを不安視する声は、僕ら選手にも聞こえていました。でも、僕自身はこのチームの一員として、一人一人の能力の高さや、凄味のようなものを感じることができています。それが刺激となっていて、「自分はこのままではダメだ。もっと頑張らなきゃいけない」という危機感や緊張感につながっています。日韓戦はいつも注目されますので、負けられないプライドや責任感を背負って、こういう舞台で戦えることへの喜びと感謝の気持ちを忘れずに臨みます。まずは自分たちのサッカーをすることが大事で、悔いの残らないようにプレーすれば、その先に優勝が待っていると思います。

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スケジュール

※時間は全て現地時間

AFC U-23選手権カタール2016（リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選）

決勝
1月30日(土) 日本時間 23:45キックオフ(予定) 
カタール／ Abdullah Bin Khalifa Stadium
U-23日本代表 vs U-23韓国代表
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