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女子サッカー、初めてオリンピック種目に ~女子オリンピック予選プレイバック1996年アトランタ大会~

2016年02月24日

女子サッカー、初めてオリンピック種目に ~女子オリンピック予選プレイバック1996年アトランタ大会~

今夏のリオデジャネイロ・オリンピック出場を目指す、なでしこジャパン(日本女子代表)は、出場権2枠をかけて、2月29日(月)から大阪市で行われるアジア最終予選に挑みます。女子サッカーが初めてオリンピックに登場した1996年大会から現在まで、過去5大会は、いずれも厳しい予選を戦ってきました。

ここでは、1996年のアトランタ大会の最終予選を振り返ります。

スウェーデンからアトランタへ

アトランタ大会の予選は、1995年FIFA世界女子選手権(現FIFA女子ワールドカップ)が兼ねました。女子サッカーのオリンピック採用決定から本大会まで、予選を別途設ける時間がないとして、世界選手権の上位8チームに出場権が与えられることになりました。

世界選手権にはホスト国スウェーデンを含め12チームが出場し、3グループに分かれてグループステージを実施。各組上位2チームと3位の中の上位2チームが準々決勝へ進出しました。1994年アジア競技大会に準優勝して出場した日本は、強豪ドイツ、ブラジル、スウェーデンと同組で対戦しました。

当時、代表MFとして活躍し、現在はU-20日本女子代表を率いる高倉麻子監督は、「まさかオリンピックに挑戦できるとは思っていなかったので、決定には驚きや戸惑いもあった」としながらも、「女子サッカーのために『何か足跡を遺したい』、『次につなげたい』という気持ちは強かった」と振り返っています。

日本は初戦でドイツに0-1で敗れたものの、「何が何でもオリンピックに出たい」と選手たちが奮起。第2戦のブラジル戦で野田朱美選手(現日本サッカー協会女子委員長)の2得点で2-1の逆転勝ち。続くスウェーデン戦を0-2で落としたものの、3位チーム中2位で8強入りを果たして五輪出場権を手にしました。(その後、日本は準々決勝でアメリカに0-4で敗れてベスト8で大会を終了。)

その頃の日本女子サッカー界は、1989年に発足した日本女子リーグ(L・リーグ)が7季目を迎え、大手企業の支援を背景にリーグ参加チームも当初の6チームから10チームに拡大。組織的財政的によく整備された全国リーグとして国際的にも注目を集め、各国の代表選手らが数多く日本のチームに加入。その傾向はアトランタ五輪後も続きました。

日本人選手の競技レベルも上がり、国内の女子サッカー人気も上昇ムードで、1995年の協会登録チーム数は過去最高の1217、選手数は1996年に過去最多の23764人をマークしました。

アトランタで

1996年アトランタ大会に出場したのは、世界選手権優勝のノルウェー以下、ドイツ、アメリカ、中国、スウェーデン、デンマークと、8強入りしたイングランドが国ではないため、ブラジルが繰り上げ当選。4チームずつ2グループで3試合を5日間で戦い、各グループ上位2チームが準決勝へ進出。さらに、3位決定戦と決勝を実施しました。

日本は初戦で再びドイツと対戦。先制されながらも木岡二葉選手と東明有美選手の得点で2-1にしましたが、前半33分に追いつかれると後半開始7分には勝ち越しを許し、結局2-3で敗戦。その後、第2戦でブラジルに0-2、第3戦でノルウェーに0-4と敗れて3連敗で大会を後にしました。初代金メダリストは開催国アメリカ、中国が銀メダル、ノルウェーが銅メダルで終わりました。

「オリンピックは世間の注目度が全く違う」と高倉監督。「あそこで出たのと出ていないのでは、やはり違った」と指摘しています。

「なでしこには、『勝たなければならない』、『結果を出さないと注目されない』という思いで、なんとか繋いできた歴史がある。そういう環境で最低限の結果をみんなが出してきたと思う」と語りました。

アトランタオリンピック予選(第2回FIFA女子サッカー世界選手権)メンバー

GK:#1 小澤純子、#19 小野寺志保、#20 坂田恵
FP:#2 東明有美、#3 山本里恵、#4 埴田真紀、#5 宇野涼子、#6 仁科賀恵、#7 澤穂希、#8 高倉麻子、#9 木岡二葉、#10 野田朱美、#11 半田悦子、#12 大部由美、#13 長峯かおり、#14 門原かおる、#15 森本鶴、#16 大竹奈美、#17 内山環、#18 武岡イネス恵美子

女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)

日程キックオフ(予定)対戦カード(会場)
2/29(月) 19:35 vs  オーストラリア女子代表(キンチョウスタジアム)
3/2(水) 19:35 vs  韓国女子代表(キンチョウスタジアム)
3/4(金) 19:35 vs  中国女子代表(キンチョウスタジアム)
3/7(月) 19:35 vs  ベトナム女子代表(キンチョウスタジアム)
3/9(水) 19:35 vs  朝鮮民主主義人民共和国女子代表(キンチョウスタジアム)

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