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確立されたなでしこスタイル~女子オリンピック予選プレイバック 2008年北京大会~

2016年02月27日

確立されたなでしこスタイル~女子オリンピック予選プレイバック 2008年北京大会~

リオデジャネイロオリンピック出場を目指す、なでしこジャパン(日本女子代表)は、出場権2枠をかけて、2月29日(月)から大阪市で行われるアジア最終予選に挑みます。女子サッカーが初めてオリンピックに登場した1996年大会から現在まで、過去5大会は、いずれも厳しい予選を戦ってきました。

ここでは、2008年の北京大会の最終予選を振り返ります。

2007年3月、なでしこジャパンは、またもやメキシコとのプレーオフを制して女子W杯中国大会への出場を決定。その勢いをもって、翌4月から始まる北京五輪アジア最終予選に臨みました。大橋浩司監督がが就任して3年目。突き詰めてきたなでしこジャパンのポゼッションスタイルは、ようやくこの頃、完成の域に近づいていました。

この時のレギュレーションは、ホーム&アウェーのリーグ戦方式。ふたつのグループに4チームずつ分かれて、4月、6月、8月と連戦をこなし、各グループの首位が、本大会に出場できます。日本は、韓国、タイ、ベトナムと1枚の切符を争いました。

まず、4月シリーズでは、ホームでベトナム、アウェーでタイを破り、順調な滑り出しに成功します。そしてこの予選最大の山場と目されていた6月シリーズで、韓国とのホーム&アウェーを迎えました。

6月3日の第3節。国立競技場には、1万人近い観客が集まりました。日本は9分、宮本ともみの得点を皮切りに、ゴールラッシュを演じます。歓喜の中、澤穂希のゴールで締めくくるまで、なでしこジャパンは、実に6得点を重ねました。失点はわずかに1。圧勝で勝ち点を9に伸ばした日本は、ここまで1勝止まりの3チームを尻目に、早くも本大会出場に王手をかけました。

折り返しの第4節、韓国とのアウェー戦こそ引き分けとなりましたが、続く第5節、ハイフォンに乗り込んだなでしこジャパンは、前後半ともに4得点ずつを挙げ、ベトナムに8対0で勝利。1試合を残して北京五輪出場を決めました。

「なでしこジャパンは、世界のどこでも、どんな環境下でも、戦えるチームでなければいけません」という大橋監督の言葉通り、4つの国を転戦して手にした北京五輪の切符でした。女子サッカーの国際試合ではあまり見られなかったホーム&アウェー方式では、メキシコとのプレーオフを経験した日本に、一日の長があったのかもしれません。

同2007年秋に中国で行われたFIFA女子ワールドカップ後、大橋監督はなでしこジャパンの指揮官を退任しました。大橋監督のもとでコーチを務めていた佐々木則夫監督を新たな指揮官に迎えたなでしこジャパンは、翌年の北京五輪でベスト4に進出。その後、ボールを大切にするなでしこスタイルに磨きをかけて、世界の頂点に上り詰めていくのです。

アジア女子サッカー2008(北京オリンピック2008)最終予選
2007年8月4日(土) 日本女子代表 対 ベトナム女子代表戦 メンバー
(ハイフォン/Lach Tray Stadium)

GK:福元美穂、山郷のぞみ
DF:磯崎浩美、安藤梢、近賀ゆかり、矢野喬子、豊田奈夕葉、岩清水梓
MF:酒井與恵、澤穂希、宮本ともみ、原歩、柳田美幸、宮間あや、阪口夢穂
FW:荒川恵理子、大野忍、永里(大儀見)優季

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女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)

日程キックオフ(予定)対戦カード(会場)
2/29(月) 19:35 vs  オーストラリア女子代表(キンチョウスタジアム)
3/2(水) 19:35 vs  韓国女子代表(キンチョウスタジアム)
3/4(金) 19:35 vs  中国女子代表(キンチョウスタジアム)
3/7(月) 19:35 vs  ベトナム女子代表(キンチョウスタジアム)
3/9(水) 19:35 vs  朝鮮民主主義人民共和国女子代表(キンチョウスタジアム)

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