『第30回デンソーカップチャレンジサッカー 宮崎大会』は、3月6日(日)に大会最終日を迎え、KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園で決勝戦と順位決定戦が行われました。

大会初日で2連覇中の全日本大学選抜が敗れ、全4試合がPK戦で決着がつくという波乱含みの幕開けとなった本大会。準決勝では、関東選抜Aが北海道・東北選抜を、関西選抜が九州選抜をそれぞれ大差で下し、関東選抜Aが9年ぶり、関西選抜は2年ぶりに決勝戦進出をはたしました。

決勝戦は、関西選抜が前半から関東選抜Aを圧倒する展開となりました。29分に池上丈ニ選手（大阪体育大学）のクロスを出岡大輝選手（関西学院大学）が頭で合わせて先制点を挙げると、36分にも出岡選手がGKのこぼれ球を押し込んで追加点。さらにその3分後にも出岡選手がドリブルで独走し、冷静に3点目をゴールに押しこむなど、わずか10分の間に、関西選抜が関東選抜Aを3-0と引き離します。

3点差をつけられた関東選抜Aは後半、山本哲平選手（慶應義塾大学）、翁長聖手（中央大学）を立て続けに投入して巻き返しを図ります。59分には、道渕諒平選手（明治大学）が自ら獲得したPKを決めて1点を返しますが、そのまま試合は終了。関西選抜が前半のリードを守りきり、余裕の試合運びで3年ぶりの王者に輝きました。

また決勝戦に先立って行われた順位決定戦では、全日本選抜を破った北海道・東北選抜と、前年度準優勝チームの九州選抜が3位・4位決定戦で対戦。スコアレスドローのままPK戦に突入し、4-3で北海道・東北選抜が3位、九州選抜が4位になりました。

全日本選抜対関東選抜Bの5位・6位決定戦は、関東選抜Bの永戸勝也選手（法政大学）が開始早々の2分と16分に2点を先取しましたが、全日本選抜も前半終了間際に山口一真選手（阪南大学）が1点を返すと、後半に2得点を挙げて逆転に成功。全日本大学選抜が5位、関東選抜Bが6位となりました。

東海・北信越選抜と中国・四国選抜の7位・8位決定戦は、東海・北信越選抜の知念慶選手（愛知学院大学）が、6分に先制点を奪い終了間際の86分にも武田拓真選手（東海学園大学）が追加点をあげます。そのまま2-0で中国・四国選抜を下し、東海・北信越選抜が7位となりました。

大会後にはベストイレブンとMVPが発表されました。大会MVPには決勝戦でハットトリックを達成した出岡大輝選手が選ばれ、3日間にわたる地域選抜のプライドをかけた大会が幕を降ろしました。

出場チーム選手コメント

出岡大輝 選手（関西選抜／関西学院大学）
今日の試合では、5、6回ゴールを決めるチャンスがあった中でなかなか決めることができず、イライラしていました。そんな中で、しっかりと結果を出せてよかったです。先制点についてはオフサイドだと思っていたのでラッキーでした。3点目は、仲間にも「ハットトリックしろよ」と、声をかけられていた中でのゴール。初戦では、勢いそのままにシュートしてしまっただろうところを、落ち着いて蹴ることができました。

松本孝平 選手（関東選抜A／国士舘大学）
今日は自分の役割を果たせず、非常に悔しい試合でした。この大会での３試合を通じて、自分の課題が明確にできたと思います。楽しい仲間たちとサッカーできましたし、自分の課題も見つけることができました。今後、関東リーグで戦う選手たちの特徴もわかったので、非常にためになる大会だったと思います。

今津佑太 選手（全日本大学選抜／流通経済大学）
試合では2失点してしまいましたが、そこから反省して3点目を取られないよう粘り強い守備ができました。前半の2失点で雰囲気が暗くなっていたので、自分は「消極的になるな。次の点を取りに行こう」とチームに言い続けました。全日本選抜という、負けてはいけない立場にも関わらず、初戦で不甲斐ない試合をして負けてしまったのですが、2試合目では4-0、また今日は逆転で勝利ができました。結果では5位ですが、良い経験になったと思います。

全日本大学サッカー連盟公式Twitter（@jufa_soccer）では、全試合の速報を行います。
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大会日程、試合結果などは全日本大学サッカー連盟公式サイトをご確認ください。

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第30回デンソーカップチャレンジサッカー　宮崎大会

2016年3月4日(金)～3月6日(日)
KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園

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