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女子1級審判員対象 なでしこリーグ開幕前研修会を実施
2016年03月23日
3月5日(土)~6日(日)新横浜にて、女子1級審判員を対象になでしこリーグ・チャレンジリーグ開幕前研修会を実施しました。
並行して、全審判員に対し、女子部会メンバーと面談の場が設けられ、全体と個人、両方にアプローチする個々のプログラムに、全員が集中して取り組んでいました。
研修会の主なプログラム
3月5日(土) | 講義 「フィジカル理論」、トレーニング「YO-YOテスト」、「プラクティカルトレーニング」 講義 「女子委員会より、野田委員長」、「なでしこリーグより、小野専務理事」 |
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3月6日(日) | 映像分析 「なでしこリーグルール講習会」、「審判トピックス」 グループディスカッション 「2015の事例より」、「チームビルディング」 講義 「2015シーズン振り返り」、「2016シーズンについて」、「目標設定」 |
インストラクターコメント
谷内浩仁 審判S級インストラクター(富山)
今回の研修会では、2日間で2つのセッションを任せていただきました。初日は、プラクティカルトレーニングで、「視野の確保」をテーマとして実施しました。直前に「YO-YOテスト」を実施しており、ほとんどの審判員が疲労が極限に近い状況だと想定されたので、アクティブレストを意識して、①動きながら、選手とボール、副審を視野に入れる。②常に変化する状況を瞬時に把握し、適切なポジションに移動する。③選手の特徴を覚える。ということを狙いとしました。周りから自然と声が飛び交い、和気あいあいと楽しくできたことで、参加者は良い雰囲気で学びを得ることができたと思っています。
2日目は、スタンダードビデオを補完する「2016審判トピックス伝達」の研修です。事前に「なでしこリーグルール講習会内容伝達」を実施し、ある程度判定基準や根拠を整理した上でのセッションだったので、比較的スムーズに伝えることができたと思っています。ただ、「ハンド」や「大きな攻撃のチャンス」については、少し時間をかけ議論の後整理しました。
2日間を通して、参加審判員の発言や行動から、前向きな姿勢や意欲が伝わってきました。また、ママさん審判員も数名参加され、お子さん同伴で参加されている審判員もいました。その親子に対して、他の参加者による配慮もあり温かい雰囲気で研修会が進められました。新シーズンに向け、今研修会で整理したことを生かした説得力のある判定や、選手心理を理解したレフェリングを心がけてほしいと思います。
受講者コメント
今泉奈美 女子1級審判員(福島)
いよいよ2016年シーズンがスタートします。今研修会ではフィジカル面、審判技術面で昨シーズンの振り返りと、今シーズンに向けてどのように準備しなければならないのか多くのディスカッションをし、仲間たちと充実した研修を行うことができました。特にフィジカル面ではYO-YOテストを経験し今自分が持っている体力と直面することによって今後どのようにトレーニングしなければならないのか、また質の高いフィジカルを発揮するためのアプローチの大切さを学ぶことができました。
研修期間中は、なでしこジャパンがオリンピック最終予選中であったのにも関わらず野田女子委員長の貴重な講演をいただきゲーム分析の重要性を学ぶことができました。審判員としてチーム戦術をよく理解し選手が全力でプレーできるように努力していきたいと思います。私たちは多くの方々の支えによって活動できています。常に感謝の気持ちと責任、自覚を持ち強い気持ちをもって今シーズンも臨みたいと思います。
加藤歩美 女子1級審判員(広島)
2016年なでしこリーグ開幕前研修会に参加し、いよいよシーズンが始まるんだなと実感しました。また、リーグが開幕するにあたり、女子一級審判員としての自覚と責任を強く感じました。フィジカル理論では、試合前から試合後にどのようなトレーニングを実施するすればよいかを学び、また今回の研修では、初めてYO-YOテストを体験しました。今回のYO-YOテストの記録とフィジカル理論で学んだことを活かし、よい判定ができるよう、そしてベストコンディションで今シーズン審判活動を行えるようにトレーニングを行いたいと思います。
講義では、女子サッカーの話を聞きました。なでしこジャパンの活躍、なでしこリーグの試合等で以前に比べ女子サッカーが盛んになってきたことは確かですが、まだまだ女子サッカーの普及には至りません。女子サッカーの普及と認知度を高めるためにも、選手だけではなく審判員としてもできることができるのではないかと感じました。審判員の立場から、女子サッカーの普及に少しでも貢献できればよいなと強く感じました。今回の研修会で学んだことを活かし、日々のトレーニング、今後の審判活動に取り組みたいと思います。
平山歩 女子1級審判員(熊本)
産休、育休から約2年ぶりに審判活動を再開するため、研修会に参加しました。とても充実し、刺激の多い2日間でした。特に、野田委員長の戦術のお話は、大変興味深く、審判員にまだまだ足りない要素ではないかと思いました。戦術の理解が正しい判定、そのためのよいポジショニングにつながることを再認識しました。なでしこリーグの運営の方より、W杯優勝後の環境の変化、そして今後についてのお話を伺いました。リーグが運営できているのはスポンサーをはじめ、たくさんの方々に支えていただいているからこそであり、一試合一試合とても大事にしなければならないと痛感しました。
また、映像を使ったディスカッションでは、判定をする上で「なぜ?」を明確に論理的に説明できなければならないなと、自分の判断を見直すきっかけになりました。最後に、今回1歳半の息子と参加させていただき、審判部をはじめ、女子審判員の方々には温かく受け入れていただき本当に感謝しています。また、家族や職場の理解があるからこそ、審判活動が続けていけると思います。感謝の気持ちを忘れず、今シーズンチャレンジしていきたいと思います。