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浦和は引分けて2位通過、G大阪は黒星で終戦 ~ACLグループステージ最終第6週1日目~
2016年05月04日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は5月3日(火)にグループステージ最終第6週の1日目の試合を行い、すでにラウンド16進出を確定していた浦和レッズはホームで浦項スティーラーズ(韓国)に1-1で引分けて、グループH 2位での突破が決まりました。ラウンド16ではグループF 1位のFCソウル(韓国)と対戦します。
大会敗退が決まっていたガンバ大阪はアウェイでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に1-2で敗れて、最終成績2分4敗で勝ち星を挙げることなく、グループG最下位で今季の大会を終了しました。
浦項戦に勝って、グループ首位のシドニーFCが前回大会覇者の広州恒大(中国)に敗れれば1位突破が決まる浦和は、4日前に快勝したJ1リーグの名古屋戦からGK西川周作選手、MF柏木陽介選手、MF梅﨑司選手以外の先発を入れ替える布陣で臨みましたが、強風の影響や慣れない組み合わせでのプレーにミスが多く、テンポよくパスをつなぐことができません。
それでも激しく相手と競り合い、MF駒井善成選手が右サイドで仕掛けるなど、30分過ぎから徐々に相手ゴール前でのチャンスが増えて、柏木選手のFKにDF橋本和選手が頭で合わせ、相手DF陣の裏に抜けたFWズラタン選手が中盤からのボールに右足を合わせるなどの場面を作ります。50分にはFW石原直樹選手が右サイドから切れ込んでのシュートで狙いましたが、相手GKに弾かれました。
すでに敗退が決まっている浦項は、MFムン・チャンジン選手やFWヤン・ドンヒョン選手のU-23韓国代表の2人を温存。5-4-1で守備を固めながらFWヴェセリノヴィッチ選手を中心に攻撃を試みて、前半終了間際にヴェセリノヴィチ選手とDFパク・チュンフイ選手が、54分にはDFパク・ソニョン選手が抜け出してゴールを狙いましたが、いずれもGK西川選手が阻止しました。
状況打開を狙って浦和は58分にDF森脇良太選手、DF永田充選手、FW興梠慎三選手を一挙にベンチから送り出しますが、64分にゴール前で相手と競り合った浦和の選手にファウルがあったとして浦項のPKとなり、1分後にこれをヴェセリノヴィッチ選手が決めて先制を許します。
反撃を試みる浦和は右サイドを中心に攻撃の組み立てを狙いますが、ミスが絡んでなかなか思うように仕掛けられません。しかし87分、攻め込んだ浦和にペナルティエリアで相手選手がハンドのファウル。これで得たPKをズラタン選手が決めて1-1に追いつきました。
浦和はその後も攻勢をかけますが追加点は奪えず、引き分けで終了。勝点を9としたものの、広州恒大に敗れたシドニーの勝点10には及ばず、2勝3分1敗の2位でグループステージを終えました。
浦和はFCソウルとのラウンド16第1戦を5月18日にホームで、第2戦を同25日にアウェイで行います。
一方、アウェイに乗り込んで今季ACL初勝利を狙ったG大阪は、FW宇佐美貴史選手やMF今野泰幸選手ら主力に代えて若手やこれまで出場機会の少なかった選手らで臨みましたが、13分にPKで失点。さらにその4分後に元オーストラリア代表FWアーチー・トンプソンに追加点を許し、早々に2点のビインドを背負ってしまいます。
後半開始から若手MF堂安律選手を投入し、60分過ぎからFW呉屋大翔選手やベテランMF二川孝広選手をベンチから送り出して反撃を図りますが、85分にFWアデミウソン選手が1点を返したものの、追加点は奪えずに1-2で試合を終えました。
この結果、メルボルンは勝点を9に伸ばして、もう一つの試合で既に1位突破が決まっていた上海上港(中国)に3-0で勝利した水原三星ブルーウィングス(韓国)と勝点で並びましたが、水原との対戦成績で上回ったメルボルンがグループG 2位で突破を決めました。上海とメルボルンは、ラウンド16でFC東京のいるグループEの勝ち上がりチームと対戦します。
グループEおよびグループFの最終戦は5月4日(水)に行われます。
監督・選手コメント
ミハイロ・ペトロビッチ 監督(浦和レッズ)
強風の中でやりにくい試合で、選手たちはミスも多かったですが、自分たちのサッカーをやろうとしていましたし、最後まで勝利を目指して戦っていました。試合中にシドニーFCの経過はチェックしていませんでしたが、彼らがどういう展開でも我々にとっては勝たなくてはいけない試合でした。このあと決勝に進むには勝ち上がって行かなくてはならず、FCソウルとはその過程のどこかで対戦するでしょう。我々のサポーターもソウルは行きやすいので多く足を運んでくれるのではと思います。ソウルは質の高い、攻撃的なサッカーをするチームで、そういう相手との対戦は嬉しいことです。レッズにとっても日本サッカーにとっても興味深く、スペクタクルな試合になると思います。
FW ズラタン 選手(浦和レッズ)
強い風でプレーしづらく、日韓の対戦でナーバスな部分もありました。多くのチャンスがあったので、もう1点獲れていたと思います。首位で突破する力はあったと思うので2位通過は少し残念に思います。
GK 西川周作 選手(浦和レッズ)
先制されても追いついてくれると思っていました。勝てればもっと良かったですが、次のソウルとの対戦をポジティブに受け止めています。力のある選手がいる相手に結果を残すことができれば自信になります。
MF 石原直樹 選手(浦和レッズ)
もう少し相手を崩したかったですが、裏を取るタイミングが難しかったです。球際ではみんな激しく戦えていたと思います。試合に出ていない選手でもしっかり戦えるところを見せられれば、チームの底上げになると考えていました。これからもっと得点と試合に絡んでいきたいです。
チェ・ジンチョル 監督(浦項スティーラーズ)
ステージ突破ができなかったので、今日はKリーグへ向けて新しい戦術や選手などを試したのですが、いろいろと収穫があったのでよかったです。浦和の柏木選手のポゼッションが良くて、前半は浦和の中盤の動きに対応できなかったのですが、後半はMFを一枚増やして柏木選手へプレッシャーをかけるようにしたので、プレーがよくなりました。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
グループステージ 第6節 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | 会場 | ||
5/4(水) | 17:00 | ビン・ズオン (ベトナム) |
vs | FC東京 | ビン・ズオンスタジアム |
5/4(水) | 19:30 | サンフレッチェ広島 | vs | FCソウル (韓国) |
広島広域公園陸上競技場 |
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