6月上旬のキリンカップサッカー2016に向けて、SAMURAI BLUE（日本代表）の海外でプレーする選手によるトレーニングが5月24日(火)、千葉県内で始まりました。

初日の練習には欧州でシーズンを終えたGK川島永嗣選手（ダンディー・ユナイテッド）、DF長友佑都選手（インテル・ミラン）、DF吉田麻也選手（サウサンプトン）、DF酒井高徳選手（ハンブルガーSV）、DF酒井宏樹選手とMF清武弘嗣選手（いずれもハノーファー96）の6人が参加。ランニングや体幹強化、ボールを使ったフィジカルトレーニングに、1時間半以上の時間を割いて取り組みました。

また、負傷明けでリハビリ療養中のDF内田篤人選手（シャルケ04）、MF山口蛍選手（ハノーファー96）、FW武藤嘉紀選手（1.FSVマインツ05）も参加して、6人とは別のリハビリトレーニングながらも同じグラウンドで汗を流しました。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も恒例のランニングに加わり、体幹トレーニングでは腕立て伏せを披露して選手から歓声を浴びていました。

今年3月下旬の2018 FIFAワールドカップアジア2次予選以来となる代表チームでの活動に、ハリルホジッチ監督は「この合宿では個人ごとに負荷を調節してやる。キリンカップには我々よりもフィジカルやパワーの面で強豪と言われる国が来る。できるだけ良い準備をしたい」と語りました。

26日(木)に発表となるキリンカップのメンバー選出に触れて、「今回は選手を多く呼びたい。新しく若い選手を2人呼ぶつもり」と話し、「試合に出るかは分からないが、どういう反応をするかを見たい」と話しました。

酒井高徳選手は、シーズンを終えて帰国後も体を動かしていたと話し、「段階を経てしっかりと体を作って、全員が集まった時に、シーズン中のようなパフォーマンスが戻ってくるようにやっていきたい」と話していました。

海外組のみのトレーニングは5月29日(土)まで行われ、同30日(日)から国内でプレーする選手たちも加わった全体での合宿を開始します。

キリンカップサッカー2016は4ヵ国によるトーナメント制で実施。6月3日(金)に日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ブルガリア代表対デンマーク代表が対戦し、それぞれの試合の勝者が6月7日(火)の決勝、敗者が同日の3位決定戦で対戦します。3日(金)はいずれも愛知・豊田スタジアム、同じく7日(火)は大阪/吹田市立スタジアムにて開催されます。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ　SAMURAI BLUE（日本代表）監督
キリンカップでは強豪が集まります。我々よりもフィジカルやパワーの面でも強い相手に、野心と気持ちを持って準備しなくてはなりません。そして、最終予選へ向かう前にサプライズを起こそうと思っています。選手たちはリーグ戦をかなり戦っている者とそうでない者がいるので、どういう状態かをしっかりと見たいと考えています。負傷している選手たちも、どういうケガの状態なのかを直接見たいと考えて呼びました。日本にいるのであれば一緒に練習して、グループと一緒にいることでよい雰囲気を作ることになりますし、彼らもこのグループに戻って嬉しそうでした。最終予選へ向けてもしっかりと準備をしたいと考えています。

MF 清武弘嗣 選手（ハノーファー96）
今日の練習はそこまできつく感じなかったので、最初としては良かったと思います。キリンカップで欧州のチームと対戦できるのは日本代表としては貴重な体験ですし、チームとしてどういう戦いができるか楽しみです。最終予選へ向けて良いスタートを切れればいいと思っています。

DF 酒井高徳 選手（ハンブルガーSV）
きつい時に声を掛け合うことはチームとしてもすごく大事で団結心が生れますし、こういう合宿ではそういうこともできるので楽しみながら取り組みたいです。大会で欧州の選手たちと戦うのは、チームとしても個人的にもいろいろなことを試せると思います。（熊本地震の被災地訪問で）子どもたちが一日でも1時間でもサッカーの楽しさを感じて震災のこと忘れられたら、次の日を頑張れると思います。僕たちはサッカーで大きな夢と希望と勇気を与えることができると思いますし、その意味も込めて日の丸を背負っていると思っているので、しっかりと責任を持って熊本のためにもプレーしたいです。

DF 吉田麻也 選手（サウサンプトン）
この事前合宿を想定してトレーニングしてきました。キリンカップでは、継続するところとテストするところがあります。守備と攻撃でやろうとしていることをレベルの高い相手に対してできるか、次のステージへ向けてトライする良い場だと思います。普段はあまり対戦できない欧州の国と2試合できるのは大きな意味を持つので、充実したものにしていきたいです。

キリンカップサッカー2016

SAMURAI BLUE（日本代表）、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ブルガリア代表、デンマーク代表の4カ国によるノックアウト方式

2016年6月3日(金) 愛知／豊田スタジアム
16:00 キックオフ（予定）ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 vs デンマーク代表
19:40 キックオフ（予定）SAMURAI BLUE（日本代表）vs ブルガリア代表

2016年6月7日(火) 大阪／市立吹田サッカースタジアム
16:00 キックオフ（予定）ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 または デンマーク代表 vs ブルガリア代表
19:30 キックオフ（予定）SAMURAI BLUE（日本代表）vs ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 または デンマーク代表

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